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「角川短歌賞」最年少受賞者・立花開さんが第一歌集『ひかりを渡る舟』を刊行 キムラトモミさんの装画メイキング映像も公開

立花開さん第一歌集『ひかりを渡る舟』

立花開さん第一歌集『ひかりを渡る舟』

角川文化振興財団は、2011年に最年少で第57回角川短歌賞を受賞した立花開さんの第一歌集『ひかりを渡る舟』をKADOKAWAより刊行しました。

 

「やわらかく監禁されて降る雨に窓辺にもたれた一人、教室」

本書は、第57回角川短歌賞受賞作品「一人、教室」を含んだ過去10年の作品を厳選収録した歌集です。

 
「くぼませた形に右手さし出して ひかりの屑に鳩を集める」

 
【恩師・島田修三さんの推薦文】

第57回角川短歌賞を受賞した十八歳の少女の歌には、ひりひりする孤独感と叫びのような激しい感情が渦巻いていた。あれから十年が経ち、少女は「ワイシャツはすべて水色の恋人がシャツごと越して夫となりぬ」と歌う穏やかな境涯を迎えた。しかし、歌からあの孤独感や激情が消えたわけではない。十年の歳月をかけて、生の根源に触れる深々とした立花短歌の魅力になったことを思う。

 
◆画家キムラトモミさんによる『ひかりを渡る舟』装画メイキング映像をYouTubeで公開中!

★動画URL:https://youtu.be/HHAn2ZQuMqg

 

著者プロフィール

立花開(たちばな・はるき)さんは、1993年6月26日生まれ。愛知県出身。歌人。「まひる野」所属。

2011年、高校在学中に「一人、教室」50首で第57回角川短歌賞を最年少で受賞。愛知県在住。

 

歌集 ひかりを渡る舟
立花 開 (著)

猫を見送るとき、命を小舟に乗せて押し出すような感覚を覚えた。手を離すのはとても悲しい瞬間だが、命も言葉も見続けてさえいれば、ずっと光り続けてくれるのだと猫を喪って知った。小舟の航跡に光あれ。

 
【関連】
立花開 歌集「ひかりを渡る舟」装画メイキング – YouTube

 


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