本のページ

SINCE 1991

【第69回菊池寛賞】小川洋子さん、「高知新聞社」追跡・白いダイヤ取材班、松岡和子さんらが受賞

日本文学振興会は10月11日、第69回菊池寛賞の受賞者および受賞団体を発表しました。

 

第69回菊池寛賞が決定!

第69回菊池寛賞選考顧問会が開催され、小川洋子さん、「高知新聞社」追跡・白いダイヤ取材班、松岡和子さんらが選出されました。

 
小川洋子さんは、「三十余年におよぶ文業を通して、静謐さをたたえ、美しさに満ちた独自の作品世界を構築。多くの作品は世界各国語に翻訳され、「全米図書賞」「ブッカー国際賞」候補など海外でも高く評価されている」ことを評価され、受賞となりました。

「高知新聞社」追跡・白いダイヤ取材班は、2016年、高知県内のシラスウナギ集荷人事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件をきっかけに、ウナギを巡る密漁や闇取引の実態を5年にわたり10都県・100人以上の関係者に取材し、特集「追跡・白いダイヤ」に結実した活動が評価されました。

松岡和子さんは、第1巻『ハムレット』から25年、日本で3人目となるシェイクスピアの戯曲全37作の個人全訳を本年完結させたことが評価されました。

 
他にも、俳優で私塾「無名塾」を主宰する仲代達矢さん、アジアの貧困地域で25年以上にわたり無償の医療支援を行ってきた吉岡秀人さん(※「吉」の字は、正式には下の線が長い「ツチヨシ」)が受賞しています。

受賞理由など詳細は、http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/kikuchi/index.html をご覧ください。

 

菊池寛賞について

菊池寛賞は、文藝春秋の創業者でもある菊池寛(明治21年~昭和23年)が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞です。日本文学振興会が主催。

同賞は、文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において最も清新かつ創造的な業績をあげた人もしくは団体に贈られます。対象期間は、前年9月から当年8月までの1年間。

受賞者には、正賞として置時計が、副賞として100万円が贈られます。

現在の選考顧問は、阿川佐和子さん、池上彰さん、保阪正康さん、養老孟司さん。

 
【関連】
菊池寛賞|公益財団法人日本文学振興会

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です