東京創元社が総合文芸誌『紙魚(しみ)の手帖』を創刊!
東京創元社は、『ミステリーズ!』を継ぐ新たな文芸誌『紙魚(しみ)の手帖』を10月12日に創刊します。
同誌は、創元推理文庫、創元SF文庫に代表されるように、ジャンル文芸に特化した東京創元社が満を持して贈る、総合文芸誌です。『創元推理』『ミステリーズ!』とミステリ専門誌を刊行してきたノウハウを活かし、鮎川哲也賞、ミステリーズ!新人賞、創元SF新人賞出身の作家陣を中心に、ミステリ、SF、ファンタジイ、ホラー、一般文芸と、オールジャンルを網羅した文芸誌を目指します。
誌名『紙魚の手帖』の由来について
誌名の『紙魚の手帖』は、1980年代に東京創元社の刊行物に挟み込まれていた投げ込み広告に由来します。英語のbookwormを辞書で引くと、「本の虫」の意味もあり、読書家、愛書家指すことから命名されたそうです。
創刊号のカバーには、Noribouさんの先鋭的なイラストを用い、アルビレオさんが賑やかで祝祭感溢れるデザインに仕上げています。
『紙魚の手帖』創刊号について
創刊号には、『ななつのこ』『ガラスの麒麟』の加納朋子さん最新短編、ドラマ「シェフは名探偵」で話題となった近藤史恵さんのシリーズ最新作、SF界の新星・石川宗生さんの読切短編などが収録されています。
また先日“69歳で受賞”とSNSで大注目となった、柳川一さんによる第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」も、選評と併せて掲載となります。
毎年行なわれている本格ミステリ大賞の全選評が、第21回より『ジャーロ』(光文社)から移籍し、35ページのボリュームで掲載(※2022年の第22回より、6月発売号に掲載予定)。第21回本格ミステリ大賞受賞作にして、第74回日本推理作家協会賞とW受賞となった櫻田智也『蝉かえる』のシリーズ最新作も登場します。
なお、発行は偶数月の12日頃の発売を予定。12月刊行のvol.2以降も人気作家の連載や読切をはじめ、読み応えのあるコンテンツを続々掲載予定です。
さらに、『紙魚の手帖』創刊に併せて、「ミステリーズ!新人賞」(第19回まで)を「創元ミステリ短編賞」に名称変更し、2022年4月より第1回を募集開始します。
また、「創元ホラー長編賞」を創設します。詳細は後日発表。
紙魚の手帖Vol.01 加納 朋子 (著), 近藤 史恵 (著), 櫻田 智也ほか (著) 「ミステリーズ!」の後継誌ついに創刊。コンセプトは、国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーを刊行してきた東京創元社による「総合文芸誌」。『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈るシリーズ最新作。第21回本格ミステリ大賞の全選評も一挙掲載。さらに、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」ほか、充実の創刊号。 |
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