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ノンフィクションのサブスク型サービス「SlowNews」連載作品が出版社との共同プロジェクトとして初の書籍化!『ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困』刊行

飯島裕子さん著『ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困』

飯島裕子さん著『ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困』

ノンフィクション・調査報道に特化したサブスクリプション型Webサービス「SlowNews」で、出版社との共同プロジェクトとしては初の書籍化が実現しました。

飯島裕子さんの連載作品「シャドーパンデミック コロナ禍で追い込まれる女性たち」(https://slownews.com/stories/-EDez0sVs8E)が、『ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困』のタイトルで光文社より刊行となりました。

 

飯島裕子さんの連載作品「シャドーパンデミック コロナ禍で追い込まれる女性たち」が書籍化

SlowNewsでは調査報道に取り組むジャーナリストへ取材費用の支援などを行う「調査報道支援プログラム」を実施しており、飯島裕子さんの取材に対してサポートをしてきました。

光文社新書による編集協力のもと連載が完結し、出版社との共同プロジェクトとしては初の書籍化を実現することができました。

 
<内容紹介>

ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。

表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

 

本書の構成

 
はじめに
非正規女性に集中したコロナショック/休業の嵐と使えない補償/「家計自立型非正規」の増加/ステイホームと増大するケア負担/目には見えない「シャドーパンデミック」/脅かされる命

第1章 シングルマザーを全方位から襲う困難
すべては一斉休校から始まった/感染の恐怖に押しつぶされるひとり親/シングルマザーの7割が収入減/コロナで閉店、生活は暗転/学習支援や居場所づくりも支援のひとつ/仕事だけは手放してはいけない

第2章 ステイホームできない女性たち
I 増加する家庭内暴力
DV夫の在宅勤務が決まり、発作的に家を出た/安心できる居場所がない少女たち/コロナで失職、実家にもいられず、死ぬ準備をした/タイムラインに溢れる「おうち時間」の裏で

II 行き場をなくした果てに
緊急事態宣言、ネットカフェ閉鎖/女性ホームレス殺害の衝撃/野宿生活になって一番ショックだったこと/増える路上に投げ出される女性たち

III 妻でも母でもない女性の居場所はどこに
最後の砦、民間シェルター/場を開くということ/自分で考え、自分で選ぶことが力になる/あったかいご飯とお味噌汁だけはいつも用意しています/抜本的な法改革の必要性

第3章 エッセンシャルワーカーの苦境
I 「感謝」では救われない医療現場
医療従事者への差別/コロナに罹ったシングルマザー看護師/増大するストレスとメンタル疾患/日雇い派遣看護師の是非

II 崩壊へと加速する介護現場
感染に怯える介護士たち/人手不足が続き、38時間寝ていない/利用控えにより倒産するところも/ホームヘルパー・アンケート/経済的な格差でも生じる〝介護の貧 困〟

III 生活を支えるエッセンシャルワーカーの受難
社会に「無くてはならない」のは誰だ?/コロナ禍買い物狂想曲/増加するカスハラ被害/女性非正規中心の流通・サービス業

IV 使い捨てられる非正規公務員
殺気立つ窓口/デジタルを使えない人がこぼれ落ちる懸念/仕事をかけもちする婦人相談員/入替可能なパーツとして扱われる〝伴走者〟/非正規率の高い職種の3つの特徴/高まるニーズにそぐわない仕組みと待遇

第4章 テレワークの明と暗
I テレワーク階級──新しい身分制度の誕生
非正規社員は蚊帳の外/非正規が在宅勤務できない理由/命の格差/待遇格差をめぐる2つの判決

II テレワーク普及とジョブ型雇用の罠
快適そのもののテレワーク/テレワークの罠/テレワーク×成果主義

第5章 孤立する女性たち
I 増える女性自殺者
〝男女平等〟と自殺の関係/〝井戸端会議〟の消滅

II 孤立する氷河期世代
負のループを繰り返して/「生きづらさ」をテーマに集うカフェ/自立を目前にして/足りないシングル女性支援

III 高齢おひとりさま女性の貧困
2人に1人が貧困/不条理な年金格差/老後も働かなければならない理不尽

おわりに

 

著者プロフィール

著者の飯島裕子(いいじま・ゆうこ)さんは、東京都出身。大学卒業後、専門紙記者として5年間勤務。雑誌編集を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に『ビッグイシュー』等で取材、執筆を行っているほか、大学講師を務めている。

著書に『ルポ貧困女子』(岩波新書)、『ルポ若者ホームレス』(ちくま新書)、インタビュー集に『99人の小さな転機のつくり方』(大和書房)がある。一橋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。

 

SlowNewsについて

SlowNewsは、ノンフィクションの傑作や話題の本、国内外の長編記事など厳選したコンテンツを配信する定額読み放題サービスとして、2021年2月にスタートしました。利用料は月額1,650円(税込)の定額制です。

 
書籍は、岩波書店、KADOKAWA、講談社、光文社、新潮社、東洋経済新報社、文藝春秋の7社の協力の下、300冊以上のノンフィクション作品を掲出します。

また、The New York TimesやProPublica、The Guardianなど海外メディアの調査報道の翻訳記事や、調査報道に取り組むジャーナリストへ取材費用の支援などを行う「調査報道支援プログラム」の参加者が提供する記事をオリジナルコンテンツとして独占配信します。

高橋ユキさん、濱野ちひろさん、吉田千亜さん、森功さんら、各ノンフィクション賞受賞者や注目のジャーナリストが長期間の取材に取り組んだ作品を配信しています。

 
本サービスの収益の一部は「調査報道支援プログラム」に使用し、ジャーナリズムの最も重要な役割を担う調査報道が継続的に生み出される環境づくりに取り組みます。

★サブスクリプションサービスへのリンク:https://slownews.com/register

 

ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困 (光文社新書)
飯島 裕子 (著)

私たちがコロナウイルスの影響を大きく受け始めてから1年半余り。その間に女性たちに何が起こっているのか? 本書では2020年2月下旬、全国での一斉休校が決められた時点にまでさかのぼり、女性の視点からコロナ禍を振り返る。困難が集中するシングルマザー、ステイホームすることがままならない女性、エッセンシャルワーカーとして社会を支える女性、困難が集中する単身女性などそれぞれが置かれた状況についても見ていくことにする。女性たちを襲うさまざまな困難や制度上の綻び、背景にある構造的問題まで、コロナ禍で露呈した事実を受け止めることはコロナ後の世界を築いていく上で重要であるはずだ。まずは女性たちの声に耳を傾けるところから始めたい。(本書「はじめに」より)

 
【関連】
シャドーパンデミック コロナ禍で追い込まれる女性たち | SlowNews (スローニュース)

 


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