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第21回「シルバー川柳」入選作20作品を発表! シリーズ累計92万部超え『シルバー川柳 11』も発売

『シルバー川柳 11』(公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部編/ポプラ社)

『シルバー川柳 11』(公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部編/ポプラ社)

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が毎年「敬老の日」に向けに公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品20作が決定しました。

また、入選作品の発表と同時に、シリーズ累計92万部超えの『シルバー川柳 11』がポプラ社より刊行されました。

 

今年もコロナと向き合う句が多数! 「『密です』と言われてみたい頭頂部」など

今年で21回目を迎えた「シルバー川柳」は、昨年の約10,000句から大幅に増加、過去最高となる16,621句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。

応募者平均年齢は69.3歳、最年長は106歳の女性、最年少は16歳、男女比については今年は男性53.9%、女性44.8%という結果になりました。

 
また今回は、孫世代の大学生、高校生の2名が入選。昨年同様、新型コロナウイルスにまつわる作品が多く、題材別データでも全体の9.9%を占め、4位となりました(題材1位「日常生活」、2位「肉体、知力の衰え、老化」、3位「身内、家族全般」)。

自粛、マスク、三密、オンライン、ワクチンといった関連キーワードをご自身の生活に当てはめ、制限ある生活に笑いを持ち込んでいます(公募期間:2021年3月1日~6月14日)。

 
<第21回入選作品> ※順不同

◎「密です」と言われてみたい頭頂部 (秀爺さん/富山県、62歳、男性、会社員)

◎全集中しても開かない瓶の蓋 (後藤洋子さん/大分県、66歳、女性)

◎薄味にしたらコロナとわめく祖父 (中川潔さん/福井県、56歳、男性、会社員)

◎リード持ち散歩に出たが犬忘れ (柴田幸子さん/愛媛県、69歳、女性、会社役員)

◎目の検査「丸」と答えるお爺ちゃん (ひとつぶさん/東京都、44歳、女性、会社員)

◎じいちゃんが暗証番号暗唱し (カジさん/東京都、74歳、男性、会社員)

◎名を呼ばれ誰も立たなきゃたぶんオレ (ジョンけけさん/山梨県、58歳、女性、主婦)

◎YouTube履歴は演歌と百恵ちゃん (田中花音さん/埼玉県、19歳、女性、大学生)

◎さり気なく背後に賞状オンライン (ロマン派さん/北海道、54歳、男性、会社員)

◎食卓に俺の席だけアクリル板 (おたやんさん/和歌山県、66歳、男性、無職)

◎午後八時酒提供を止める妻 (小松真人さん/大阪府、58歳、男性、自営業)

◎お互いに返事はするが動かない (飯田栄二さん/福岡県、60歳、男性)

◎お見舞いにぞろぞろ来たらそろそろか (五十嵐豊さん/埼玉県、52歳、男性、会社員)

◎どなたですそういうあなたはどなたです (小松秀幸さん/大阪府、59歳、男性、自営業)

◎伸びすれば足が攣る攣る寝起き前 (村田睦子さん/兵庫県、66歳、女性、任用職員)

◎ワクチンのネット予約でひ孫借り (村松正志さん/東京都、81歳、男性、無職)

◎BTSテレビ局だと思ってた (佐久間真理恵さん/新潟県、40歳、女性、会社員)

◎ペイペイで払うと後ろ行列に (竹内照美さん/広島県、65歳、女性、会社員)

◎へそくりは一度仕舞うと出てこない 隼人さん/神奈川県、58歳、男性)

◎おはようのラインがくるのは朝の五時 (田場文奈さん/沖縄県、17歳、女性、高校生)

 
【イラストすべて:古谷充子さん】

「密です」と言われてみたい頭頂部

「密です」と言われてみたい頭頂部

全集中しても開かない瓶の蓋

全集中しても開かない瓶の蓋

薄味にしたらコロナとわめく祖父

薄味にしたらコロナとわめく祖父

リード持ち散歩に出たが犬忘れ

リード持ち散歩に出たが犬忘れ

 
【応募状況】

<応募総数>16,621作品
<応募者年齢>平均年齢:69.3歳 最年長:106歳(女性) 最年少:16歳(男女共に)
<応募者男女比>男性:53.9%  女性:44.8%  性別不明:1.2%

年代構成比において、65歳以上の応募が微増し(対前年+3.2%)、40~64歳の応募が微減(-3.9%)しています。男女比では、男性が54%、女性45%と、昨年と比較して女性の応募割合が大きく伸びています。40歳未満の応募者は全体の5.9%と昨年より微増し、全体の割合からは少ないものの、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。

 
【題材について】

◆新型コロナウイルスで、変わる毎日の暮らし
昨年に続き、今回も新型コロナウイルス感染症にまつわる川柳が多く寄せられ、題材別データでも全体の9.9%を占め、4位となりました(題材1位「日常生活」、2位「肉体、知力の衰え、老化」、3位「身内、家族全般」)。自粛、マスク、三密、オンライン、ワクチンといった関連キーワードをご自身の生活に当てはめ、制限ある生活に笑いを持ち込んでいます。

◆流行キーワードをうまく織り込んだ作品も
YouTube、スマホ、電子マネーなど、新しいサービスや機器に向き合う様子がユーモアたっぷりに描かれています。今回は10代の目線からのユニークな作品が2句、入選作に選ばれました。話題のアーティスト名、大ヒットアニメの台詞をうまく詠み込んだ作品も寄せられています。

◆物忘れ、加齢ネタには思わずホッコリ
物忘れなど、加齢に伴う川柳では、思わずホッコリしてしまう作品が揃いました。ご自身の生活を自虐的に詠んだ作品から、親、祖父母の様子をユニークに描いた川柳など、体力や知力の衰えに対してシニカルに、あるいは親しみを込めて向き合う様子がいとおしく感じられます。

 

シルバー川柳とは

シルバー川柳は、公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が設立20周年記念事業のひとつとして、2001年に公募を開始しました。
以後、高齢社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けなかったことから全国の幅広い年代層から応募が寄せられています。

シルバー川柳は、超高齢社会を迎えた日本の世相を反映する一つとして定着し、シルバー世代の第二の人生を応援しようと川柳募集を毎年実施しています。

 
【参考】公益社団法人 全国有料老人ホーム協会について

全国有料老人ホーム協会は、有料老人ホーム利用者の保護と、ホームを設置・運営する事業者の健全育成を図ることを目的に設立された、老人福祉法第30条にも規定されている内閣府認定の公益社団法人です。

 

『シルバー川柳11 メルカリで売って買っちゃう孫のもの』9月7日発売!

帯コメントは伊東四朗さん

帯コメントは伊東四朗さん

【内容紹介】

今回は、伊東四朗さん推薦!
口コミ人気で、シリーズ累計92万部! おかげさまで刊行10周年。

物忘れも、医者通いも、はたまたビミョーな夫婦関係も。シニア世代を中心とした、まさに人生の達人たちによる川柳傑作選。政治も経済も、暗い話の多いニッポン、お達者パワー全開の、笑えてしみじみ、そして家族で仲間で楽しめる1冊です。プレゼントにも大好評!

「外出を減らせば増える妻の指示」
「草取りでしゃがみそのまま整骨医」
「全員が離して見てるメニュー表」
「『もうあかん』言いつつあれから数十年」

 
◆読者のみなさんから寄せられた声

「この本をめくると笑顔がこぼれ、どん底が消える。私の名著です!」(71歳・女性)
「字が大きいので読みやすい。友達に送って大いに喜ばれた」(81歳・男性)
「なるほど! なるほど! いずこも同じ高齢者。みんな仲良くがんばろう!」(90歳・男性)

 

シルバー川柳11 メルカリで売って買っちゃう孫のもの
公益社団法人全国有料老人ホーム協会 (編集), ポプラ社編集部 (編集)

 


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