燃え殻さん小説第2弾『これはただの夏』が刊行 仲野太賀さん出演のPVも公開!
ネットと文芸界を沸かせたデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』から4年、燃え殻さんの長編小説『これはただの夏』が新潮社より7月29日に刊行されます。
なお、本書の刊行に先駆け、「マカロニえんぴつ」のはっとりさんによる書評と、大橋裕之さんによるアナザー・ストーリー的なマンガが特別公開中です。
一世を風靡した『ボクたちはみんな大人になれなかった』に次ぐ、待望の長編小説が登場!
「この切なさは、事件だ」「大人泣き小説」等々と大評判となり、単行本や文庫刊行時には、あいみょんさんらを虜にした小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』から4年。
燃え殻さんの小説第2弾『これはただの夏』が7月29日、ついに刊行されます。
著者が描きたかったのは「ボクたちは誰かと一緒に暮らしていけるのだろうか」。
果たしてこの真意は?
大抵の「もう遅い」は、まだ早い。
「あの夏、ただ一緒に泣いてほしかったあいつに素直に会いに行けていたらなあ。」
―――――はっとりさん(マカロニえんぴつvo.gt)
「来るとわかっている「終わり」を待つ、甘美で退屈な時間。
雨あがりのような読後感が、夏はまた来ることを教えてくれる。」
―――――岨手由貴子さん(映画監督『あのこは貴族』ほか)
【STORY】
その瞬間、手にしたかったものが、目の前を駆け抜けていったような気がした。
「普通がいちばん」「普通の大人になりなさい」と親に言われながら、周囲にあわせることや子どもが苦手で、なんとなく独身のまま、テレビ制作会社のテレビ制作会社の仕事に忙殺されながら生きてきてしまった「ボク」。取引先の披露宴で知り合った女性と語り合い、唯一、まともにつきあえるテレビ局のディレクターにステージ4の末期癌が見つかる。そして、マンションのエントランスで別冊マーガレットを独り読んでいた小学生の明菜と会話を交わすうち、ひょんなことから面倒をみることに。ボクだけでなく、ボクのまわりの人たちもまた何者かになれず、何者かになることを強要されていたのかもしれない……。
若手実力俳優の仲野太賀さんがPVに出演!
燃え殻さんは「けもの」さんの楽曲『ただの夏』に触発され、本書を執筆しました。この楽曲を使って、人気若手俳優と人気声優を起用したPVが公開されました。
ボクたちは誰かと暮らしていけるのだろうか。――「大人になれなかった」ボクたちの、ひと夏のバグと、ときめき……。
『これはただの夏』は2年前、「けもの」の青羊(あめ)さんの楽曲『ただの夏』を燃え殻さんがライヴで聴き、「いつか『これはただの夏』という題名の小説を書きたい」と決意、PVではもちろん楽曲「ただの夏」を使用しています。
映像制作は2009年第37回国際エミー賞コメディ部門グランプリを受賞した『星新一ショートショート』のディレクターのひとりで、NHK『植物男子ベランダー』、『80年後のKENJI 宮沢賢治映像童話集』などを手がけてきたテレコムスタッフの望月一扶さんが担当。
作品世界を彷徨う、仲野太賀さんに注目
PVは、映画のトレーラーのように『これはただの夏』のセリフと本文が朗読され、若者が作品世界に迷い込み、彷徨うなかで『これはただの夏』に出会い、「ページの向こう側にボクがいた」と気づきます。その若者を、人気実力俳優、仲野太賀さんが演じています。
【プロモーションムービー】
※本書の発売日である7月29日(木)にフルバージョンを公開!
※朗読はあの人気若手声優!発売日にあきらかに!
著者コメント
『これはただの夏』は売れ行きや批評はあまり気になっていません……とまで、はっきり言い切れないけど、でもやはり基本的に気になってません。自分にとっては間違いなく好きな小説、あとになって振り返ったら、いちばん好きなものになってしまいそうな小説になりました。
著者プロフィール
著者の燃え殻(もえがら)さんは、1973年生まれ。小説家、エッセイスト、テレビ美術制作会社企画。
会社の休み時間に始めたTwitterの抒情的なつぶやきが注目を集め、Webで配信された初の小説は連載中から大きな話題となり、2017年刊行のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』は大ベストセラーに。同作は2021年秋、Netflixで森山未來さん主演により映画化、全世界に配信予定。
エッセイでも好評を博し、著書に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』があり、この三冊はすべて増刷している。
これはただの夏 燃え殻 (著) |
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