宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』47万部突破記念!PV&著者インタビューを公開
宇佐見りんさんの第164回芥川賞受賞&2021年本屋大賞ノミネート作『推し、燃ゆ』(河出書房新社)が、2月25日の重版出来をもって47万部を突破しました。
異例のスピードで47万部突破! 宇佐見りん著『推し、燃ゆ』
『推し、燃ゆ』の初出は2020年7月発売の『文藝』秋季号です。「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」という鮮烈な冒頭の一文と、「推しを推す」人間を丹念かつ衝撃的な描写力をもって表した本作は、掲載直後からSNSを中心に話題沸騰しました。
9月の単行本刊行後は各方面から高い評価を得ると同時に、全国書店員の方たちからの熱い支持が追い風となり、芥川賞発表前までは、新人作家としては異例とも言える7万部を発行。そして、1月20日の芥川賞受賞(綿矢りささん、金原ひとみさんに次ぐ史上3番目の若さ)によって一気に世間の熱が高まり、さらに翌日の2021年本屋大賞ノミネート作発表と相まって、一躍話題の一冊となりました。
本作は受賞後9日で20万部、そしてさらに受賞1ヶ月で47万部突破(2月25日現在)という驚異的な勢いで版を重ねています。受賞後5週にわたり、書店の文芸書ランキングでは第1位をキープし続けており(紀伊國屋Publine・日販WIN調べ、2021/01/20~02/25)、これまでの芥川賞受賞作品の中では異例とも言えるほど10代、20代から厚い支持を集めています。
<「推される側」からも反響続々!>
アイドルや俳優、アーティストを「推す側」の人々から熱狂的な反響を呼んでいますが、「推される側」からも反応が続々。
テレ朝動画ではももいろクローバーZの高城れにさんが「今読んでいる本」として、著書『オルタネート』が話題の加藤シゲアキさんもTBSラジオで、オードリー若林正恭さんもInstagramのストーリー機能で、本書を紹介するなど、芸能界からの反響も続々と寄せられています。
『推し、燃ゆ』公式プロモーション動画をYouTube、Twitter、Instagram、書店店頭で順次公開!
この圧倒的な反響を受け、宇佐見りんさん著『推し、燃ゆ』のプロモーション動画「超話題作 宇佐見りん『推し、燃ゆ』」(30秒)、「超話題作『推し、燃ゆ』 宇佐見りんスペシャルインタビュー」(90秒)の2種類が公開されました。
30秒の動画は作中の印象的なフレーズを散りばめながら、SixTONESのMVイラストなどを手掛ける人気イラストレーター・ダイスケリチャードさんの本書装画が映し出され、作品の魅力を凝縮させた内容となっています。
90秒のスペシャルインタビュー動画では、「作品誕生の裏側」「主人公について」「作品のテーマ」について、本作執筆にあたっての宇佐見さんの思いが語られ、自分の人生に“背骨”とも言える大切なものを持つ、多くの読者へ向けたメッセージが込められています。
25日に河出書房新社YouTubeチャンネルで公開開始、以降TwitterとInstagram、そして全国の書店店頭で順次公開されります。
※書店店頭放映用の“PV+著者スペシャルインタビュー!”(120秒)も同チャンネルで公開されています。
★YouTube「超話題作 宇佐見りん『推し、燃ゆ』 (Official Promotion Video)」:https://youtu.be/9Ld9ooMKvu4
★YouTube「超話題作『推し、燃ゆ』宇佐見りんスペシャルインタビュー!」:https://youtu.be/zibUKV0K2Xg
★YouTube「超話題作 宇佐見りん『推し、燃ゆ』 PV+著者スペシャルインタビュー!」:https://youtu.be/Fwwr0oSq678
★河出書房新社 Twitter:https://twitter.com/Kawade_shobo
★河出書房新社 Instagram:https://www.instagram.com/kawadeshobo/
※映像制作:オフィス・ブリレ
『推し、燃ゆ』とは改めてどのような作品か
『推し、燃ゆ』は、「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」という一文から始まる、ある男性アイドルを「推す」ことに全てを捧げる高校生の少女・あかりの目線で描かれた物語です。
あかりは学校でも家庭でも周囲が求めるような「普通」の生活を送ることができません。日々、居心地の悪さを感じるあかりにとって唯一の支えは「推し」の存在であり、彼を“解釈”することでした。その最中での炎上による「推し」の芸能生活の翳りは、あかりの生活の軸をも揺るがしていきます。
アイドルを「推す」ことを通し、社会の中でままならない生を引きずる人間の姿を描いた本作は、熱い共感の声が次々と寄せられると同時に、令和の新しい文学の形を示すものとしても、非常に高い評価を得ています。
「推しが尊い」といった言葉は、ここ数年、アイドルを称賛することを示す若者言葉として広がり、現在では世代を問わず聞き馴染みがあるものになりました。
「推し」という存在、そして「推す」という行為に生きる人間を誠実に書き表した『推し、燃ゆ』は、「現代社会の不健康な若者像」や「推しという存在にのめり込む特殊な人々」という枠にとどまらず、今を生きるすべての人々にとっての「背骨」となり得る小説です。
★『推し、燃ゆ』大量試し読み40ページ分無料公開:https://web.kawade.co.jp/bungei/3741/
著者プロフィール
著者の宇佐見りん(うさみ・りん)さんは、1999年生まれ。静岡県出身。幼少時から神奈川県在住。現在は21歳、大学2年生。
2019年、『かか』で葛藤する母娘の姿を描き、第56回文藝賞を受賞。同作は2020年に三島由紀夫賞(第33回)を史上最年少で受賞。2作目となる本作『推し、燃ゆ』が、史上3番目の若さで第164回芥川賞を受賞。
推し、燃ゆ 宇佐見りん (著) 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」 ◎未来の考古学者に見つけてほしい ◎すごかった。ほんとに。 ◎一番新しくて古典的な、青春の物語 ◎ドストエフスキーが20代半ばで書いた ◎今を生きるすべての人にとって歪(いびつ)で、でも切実な自尊心の保ち方、を描いた物語 ◎すべての推す人たちにとっての救いの書であると同時に、絶望の書でもある本作を、わたしは強く強く推す。 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』は第56回文藝賞及び第33回三島賞を受賞(三島賞は史上最年少受賞)。21歳、圧巻の第二作。 |
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