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「第25回手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補9作品が決定

「第25回手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補9作品が決定

「第25回手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補9作品が決定

朝日新聞社が主催する「第25回手塚治虫文化賞」の最優秀作に贈られるマンガ大賞の最終候補作品が発表されました。

 

第25回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」最終候補作に9作品

第25回手塚治虫文化賞のマンガ大賞は、2020年に刊行・発表されたマンガ作品の中から、次の9作品が最終候補作品としてノミネートされました。最終選考会を経て4月下旬ごろ、朝日新聞紙上と朝日新聞デジタルで結果が発表される予定です。

 
<マンガ大賞 最終候補作品> (作品名は50音順/敬称略)

◎『青野くんに触りたいから死にたい』 (椎名うみ/講談社)

◎『かしこくて勇気ある子ども』(山本美希/リイド社)

◎『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/集英社)

◎『呪術廻戦』(芥見下々/集英社)

◎『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人 、作画:アベツカサ/小学館)

◎『薔薇はシュラバで生まれる【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】』(笹生那実/イースト・プレス)

◎『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(武田一義、原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社)

◎『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか/集英社)

◎『ランド』(山下和美/講談社)

第25回手塚治虫文化賞・マンガ大賞ノミネート9作品の書影

第25回手塚治虫文化賞・マンガ大賞ノミネート9作品の書影

 
なお、最終候補作は、社外選考委員8人の投票と、「関係者推薦」(書店員・マンガ関係者・読者からの推薦/得票1位は『鬼滅の刃』)をもとに選ばれました。

 
選考委員は秋本治さん(漫画家)、桜庭一樹さん(小説家)、里中満智子さん(マンガ家)、高橋みなみさん(タレント/新任)、中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)、トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師/新任)、南信長さん(マンガ解説者)、矢部太郎さん(芸人・漫画家/新任)の8名と、朝日新聞社の執行役員編集担当、東京本社文化くらし報道部長です。

 
【新任選考委員 プロフィール】

高橋みなみさん

高橋みなみさん

◆高橋みなみ(たかはし・みなみ)さん

1991年東京都生まれ。タレント。AKB48グループ初代総監督。

NHK総合『首都圏情報 ネタドリ!』やEテレ『いじめをノックアウト』のMCなど、テレビ・ラジオを中心に活動中。

トミヤマユキコさん

トミヤマユキコさん

◆トミヤマ ユキコ(とみやま・ゆきこ)さん

1979年秋田県生まれ。ライター/東北芸術工科大学芸術学部講師。

ライターとして日本の文学・マンガについて執筆しつつ、大学では少女マンガの研究者として各種講義を担当。マンガ関係の著書に『少女マンガのブサイク女子考』(左右社)がある。朝日中高生新聞でマンガのコラムを連載中。

矢部太郎さん

矢部太郎さん

◆矢部太郎(やべ・たろう)さん

1977年東京都生まれ。お笑い芸人(カラテカ)/漫画家。

『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍。絵本作家である父との思い出をつづった「ぼくのお父さん」を『小説新潮』誌上で連載中。

 

マンガ大賞の予想投票を実施!

今回、マンガ大賞をどの候補作品が受賞するかを予想する投票が実施されます。

大賞受賞作に投票した方から抽選で25名へ記念品をプレゼント。3月31日(水)締め切りです。

★応募サイト:http://t.asahi.com/25tezuka

 

手塚治虫文化賞について

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。

年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」を選考委員の合議で決定します。

マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。

★公式サイト:https://www.asahi.com/corporate/award/tezuka/

 

青野くんに触りたいから死にたい(1) (アフタヌーンKC)
椎名 うみ (著)

君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。

かしこくて勇気ある子ども (torch comics)
山本 美希 (著)

『Sunny Sunny Ann!』『ハウアーユー?』以来、6年ぶり長編作品。

「勇気をもってくれた親へ
ありがとう
生まれてきてくれた命へ
ありがとう
勇気はアナタの中にある灯火」
サヘル・ローズ氏(女優)

「ようこそ、この世界へ」。
私たちは今、全ての子どもたちにこう、
語りかけることができるだろうか。」
安田菜津紀氏(フォトジャーナリスト)

 
第一子を妊娠し、生まれてくる我が子へ期待を膨らませる夫婦。
二人は、賢くて勇気ある子に育てば、明るい未来が訪れると信じていた。
出産を目前に控えたところに、夫婦はある少女の身に起きた事件を知る。
それは少女が賢くて勇気があった故に標的となった凶行だった。
無邪気に信じていた未来が揺らぎ、妻の心は動揺する。
これから生まれてくる子供に、私たちは何を伝えればいいのだろうーー

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)
吾峠 呼世晴 (著)

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックス)
芥見 下々 (著)

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス)
山田鐘人 (著), アベツカサ (著)

魔王を倒した勇者一行の“その後”。

魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは–
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは–

物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― (EAST PRESS COMICS)
笹生 那実 (著)

アシスタントが見た! 名作誕生の瞬間! !

美内すずえ先生、くらもちふさこ先生、樹村みのり先生、三原順先生、山岸凉子先生etc……、
数々の名作を生み続けるレジェンドたちーー、の元でかつてアシスタントをしていた著者の、とんでもなく貴重な体験を描いたコミックエッセイ。
美内先生との初対面と、想像を絶するシュラバ。才能ある若き漫画家たちの知られざる努力とこだわり。
あの作品のあのエピソードの誕生秘話など、少女漫画好きなら身悶えする様なお話がたくさん!

若き先生方と若きアシスタントたちの、血と汗と涙と喜びの青春時代を綴ります。

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)
武田一義 (著), 平塚柾緒(太平洋戦争研究会) (著)

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)
出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)

母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

ランド 1 (モーニングKC)
山下 和美 (著)

その村では、人は必ず50歳で死を迎える。

村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。
双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。

獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。そして、不思議な山の民。
杏が見つめる先には希望も絶望もある。

この物語で描くのは山下和美が抱く、日本という国への不安。

『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』で人間を見つめ続けてきた山下和美が挑む新境地。この閉ざされた村が舞台の物語で描き出そうとするのは、人間社会の恐ろしさと生きることへの希望。NHK『浦沢直樹の漫勉』での”産みの苦しみ”の姿も話題を呼んだ本作は、著者自らも「はじめての挑戦」という意欲作です。

 
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