山田詠美さん×内田春菊さん『タイニーストーリーズ』刊行 「元彼の結婚式に招待された。当日、私が選んだ服は……」 主人公の復讐劇が、あまりに衝撃的で話題に
山田詠美さんの短編集『タイニーストーリーズ』(文春文庫)を、『南くんの恋人』『ファザーファッカー』等を手がけた内田春菊さんがコミカライズした短編コミック集『タイニーストーリーズ』が、文藝春秋より刊行されました。
あなたのまわりにもいる…… 可愛いけれど、腹の底が読めない女たち
モデルとして活躍する美しく賢い従姉と、短大を出ても就職できなかった要領の悪い「私」。20年近く続いた完璧な主従関係の裏で、「私」は従姉の見えないところで復讐の機会を窺っていて……。
女友達の関係性の変化を描いた『宿り木』は、連載媒体の「文春オンライン」で話題になり、一晩で160万PVを突破しました。
そのほか、『モンブラン、ブルーブラック』『催涙雨』『百年生になったら』『LOVE 4 SALE』『ブーランジェリー』の短編5本を収録。
女性たちの性愛、家庭、友情を描いた、大人のための短編コミック集です。
山田詠美さん、内田春菊さんのコメント
◆山田詠美さん
「原作をはみ出した内田さんの漫画の魅力を味わってもらえたら。私がボールを静かに置いたとしたら、内田さんが弾ませてくれた、みたいな躍動感があります。」
◆内田春菊さん
「6つの物語の中にたくさんの人達の人生の悲しみ、喜び、ヒント、そしてエロスが詰まっています。漫画にしていてとても楽しかったので、ぜひお読みください。」
※なお、お二人の対談記事が1月29日(金)に「文春オンライン」で公開されます。
★URL:https://bunshun.jp/articles/-/42539
著者プロフィール
■山田詠美(やまだ・えいみ)さん
1959年、東京都生まれ。1985年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞を受賞し、デビュー。
1987年に『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、2005年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を受賞。
■内田春菊(うちだ・しゅんぎく)さん
1959年、長崎県生まれ。1984年に漫画家デビュー。
1993年発表の初めての小説『ファザーファッカー』が大ベストセラーとなり、漫画『私たちは繁殖している』とあわせて、第4回Bunkamura ドゥマゴ文学賞を受賞。2018年、大腸がんと人工肛門(ストーマ)生活について描いた『がんまんが』『すとまんが』を発表し、話題を呼ぶ。俳優、歌手でもある。
タイニーストーリーズ 山田 詠美 (原著), 内田 春菊 (著) 「ささやかに、ふしだら。女のカラダには、事情と物語があるのです。」(壇蜜) 官能的で衝撃的な結末。 憧れの小説家と特別な関係になったけど……自分の人生が作品に侵食される恐怖。「モンブラン、ブルーブラック」 個性豊かな男女による先の読めないストーリーは読者を惹きつけ、「文春オンライン」で累計337万PVを突破。 |
■原作小説
タイニーストーリーズ (文春文庫) 山田 詠美 (著) 当代随一の書き手がおくる、宝石箱のような短編小説集。アメリカ人兵士との恋愛を描く「GIと遊んだ話」から、街に立つ電信柱がその心情を語る「電信柱さん」まで21種のまったく異なる感情の揺らめきが、それぞれにまばゆい光を放ちます。ささやかなのに心をとらえて離さない、極上の物語たちをご堪能ください。 |
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