本のページ

SINCE 1991

泉鏡花文学賞受賞作家・大濱普美子さんデビュー作品集を文庫化!『猫の木のある庭』が刊行

『陽だまりの果て』で第50回泉鏡花文学賞を昨年受賞した大濱普美子さんのデビュー作『猫の木のある庭』が河出文庫より刊行されました。

 

泉鏡花文学賞受賞で話題!大濱普美子デビュー作品集が待望の文庫化!

「リアルなのに微かに尋常ではない世界に読者を、
独特なユーモアのセンスを閃めかせながら誘い込む。」
──金井美恵子さん

 
『猫の木のある庭』は、商業誌に初めて掲載され、著者自身「ことさらに思い入れの深い作品」と述べる表題作をはじめ、不穏な影がするりと日常に忍び込む、白昼夢のような幻想譚6篇から成る珠玉の傑作短篇集です

2013年6月に刊行され、惜しまれながらも品切れとなり入手困難となっていた『たけこのぞう』(国書刊行会)を改題・加筆修正の上、文庫化となりました。

 
大濱普美子さんは、第三短篇集『陽だまりの果て』で、昨年50回目を迎えた泉鏡花文学賞を受賞し、一躍話題の人となりました。選考委員をつとめた金井美恵子さんが「鏡花が選考していたら間違いなく推していた」と激賞し、現在、多くの書き手やメディアから注目されています。

 
文庫化に際し、「文庫版あとがき」、金井美恵子さんによる「解説」を収録。また、装幀はデザイナーの大久保伸子さん、装画は国内外から高い評価を得る武田史子さんの作品を使用しています。

 
【収録作品・初出一覧】

◎「猫の木のある庭」『三田文學』2009年 冬季号
◎「フラオ・ローゼンバウムの靴」『三田文學』2010年 冬季号
◎「盂蘭盆会」『三田文學』2010年 秋季号
◎「浴室稀譚」『三田文學』2011年 春季号
◎「水面」『三田文學』2012年 冬季号
◎「たけこのぞう」『三田文學』2012年 秋季号

bsp;

著者プロフィール

著者の大濱普美子(おおはま・ふみこ)さんは、1958年生まれ、東京都出身。慶応義塾大学文学部文学科フランス文学専攻卒業。1987年、パリ第七大学《外国語としてのフランス語》修士課程修了。1995年よりドイツ在住。2009年『三田文學』で「猫の木のある庭」を発表。

著書に『たけこのぞう』(改題のうえ『猫の木のある庭』として文庫化)、『十四番線上のハレルヤ』がある。2022年刊行の第三短篇集『陽だまりの果て』で第50回泉鏡花文学賞を受賞。

 

猫の木のある庭 (河出文庫)
大濱 普美子 (著)

日常に忍び入る不穏、白昼夢のような現実。翳りが誘う不気味で静謐な幻想譚6篇を収録。第50回泉鏡花賞受賞作家のデビュー作品集『たけこのぞう』を改題の上、文庫化。解説=金井美恵子

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です