山田詠美さん小説集『肌馬の系譜』が刊行 東京・大阪・名古屋でサイン会も
作家・山田詠美さんの最新小説集『肌馬の系譜』が幻冬舎より10月18日に刊行されます。また、本書の刊行を記念してサイン会も東京・大阪・名古屋で開催されます。
声高に叫ばれるモラルや常識の陰で、ひっそりと漂う“現代の吐息”を描き出す、至芸の作品集
デビュー以来、約40年にわたって作品を発表し続けている小説家が、本作につけたタイトルは、『肌馬の系譜』。
「肌馬」とは、子馬を産むために牧場で飼われている繁殖牝馬(メス馬)のことですが、このタイトルに込められた作家の真意とは……?
声高に叫ばれるモラルや常識の陰で、ひっそりと漂う“現代の吐息”を描き出した、現代最高峰の小説の名手が贈る、超贅沢な傑作作品集です。
【あらすじ】
元始、男性は種馬であった。
そして、女性は、
その相手をする肌馬であった。
「あたしは、肌馬そのものだったねえ」。自らを繁殖牝馬になぞらえた呟きをきっかけにこぼれ出す、母娘三代の密やかな本音を綴った表題作「肌馬の系譜」。
数々の言葉を禁句にし、男女のベッドの中にまで持ちこまれるPC(ポリティカル・コレクトネス)に女流作家・山川英々が憤慨する「F××K PC」。
歌舞伎町に流れ着いたホストと立ちんぼ、身元不明の匿名カップルの破滅的な青春を描いた「ジョン&ジェーン」。
……など、バラエティに富んだ珠玉の13篇を収録した、現代最高峰の短篇小説の名手が贈る、超贅沢傑作作品集。
東京、大阪、名古屋でサイン会を開催!
本書の刊行を記念して、東京、大阪、名古屋でのサイン会開催が決定しました。
【東京】
■日時:11月2日(木)18時30分~
■会場:三省堂書店 有楽町店(千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1・2F)
★詳細&申込み:https://eventregist.com/e/DvU6cAbyjzMq
【大阪】
■日時:11月18日(土)17時00分?
■会場:紀伊國屋書店 梅田本店(大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街南館 1F)
■申込み:整理券の配布方法はホームページ(https://store.kinokuniya.co.jp/store/umeda-main-store/)にて10月17日に案内します。
【名古屋】
■日時:11月19日(日)14時00分~
■会場:星野書店 近鉄パッセ店(名古屋市中村区名駅1-2-2 近鉄パッセ8階)
★詳細&申込み:https://hoshinoshoten.jp/event/yamadaeimi/
著者プロフィール

Photo 森清
山田詠美(やまだ・えいみ)さんは、1959年生まれ、東京都出身。明治大学文学部中退。1985年『ベッドタイムアイズ』で第22回文藝賞を受賞しデビュー。
1987年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で第97回直木賞、1989年『風葬の教室』で第17回平林たい子文学賞、1991年『トラッシュ』で第30回女流文学賞、1996年『アニマル・ロジック』で第24回泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で第52回読売文学賞、2005年『風味絶佳』で第41回谷崎潤一郎賞、2012『ジェントルマン』で第65回野間文芸賞、2016年「生鮮てるてる坊主」で第42回川端康成文学賞を受賞。
ほかの著書に『ぼくは勉強ができない』『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』『血も涙もある』『学問』『私のことだま漂流記』などがある。
肌馬の系譜 山田 詠美 (著) |
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