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御年88歳!辻真先さん『たかが殺人じゃないか』が史上最高齢でミステリランキング3冠!

辻真先さん著『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』

辻真先さん著『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』

辻真先さん著『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』(東京創元社)が、

◎このミステリーがすごい! 2021年版(宝島社) 第1位
◎週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2020年12月10日号) 第1位
◎ミステリが読みたい!(ハヤカワ・ミステリマガジン2021年1月号) 第1位

…と、ミステリランキングで3冠を達成しました。

 

ミステリランキング3冠! 史上最高齢88歳のレジェンドが放つ「青春×本格ミステリ」

ドラマ、アニメ、特撮、ミステリ……多くの業界に影響を与え続けるレジェンド、辻真先さんが自身の体験を元に描いた”青春×本格ミステリ”『たかが殺人じゃないか』で史上最高齢のミステリランキング第1位を獲得。ミステリランキング3冠を達成しました。

なお、本作も含む〈昭和ミステリ〉シリーズ第1弾『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』が2021年1月に文庫化される予定。さらには、三作目に当たる昭和36年を舞台とした続編を構想中とのことです。

 
[『たかが殺人じゃないか』内容紹介]

昭和24年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。旧制中学卒業後の、たった一年だけの男女共学の高校生活。
そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒五名で湯谷温泉へ、修学旅行代わりの小旅行だった──。

そこで巻き込まれた密室殺人事件。さらに夏休み最終日の夜、キティ台風が襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件! 二つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして……。

著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続く、〈昭和ミステリ〉第2弾。

 

著者プロフィール

著者の辻真先(つじ・まさき)さんは、1932年愛知県名古屋市生まれ。名古屋大学卒業。NHK時代にはテレビ創成記の生放送ドラマなどの制作に携わる。第一作の朝の連続テレビ小説『娘と私』の制作に加わり、『バス通り裏』では十朱幸代さんや岩下志麻さんを見いだすなど活躍。

その後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『サイボーグ009』『デビルマン』『Dr.スランプ アラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として多くの作品に参加。現在でも『名探偵コナン』で脚本を手掛けながら、大学教授として後進の指導にあたっている。

1972年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。1982年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に「牧薩次」名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。2019年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞。

 

たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)
辻 真先 (著)

この時代を経験したからこそ描けた、”ミステリ界のレジェンド”が贈る、圧巻の青春ミステリ
一年だけの高校生活。夏休み中に遭遇した不可能殺人。
17歳の少年と那珂一兵が解き明かす、哀しき真実!

昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれる――。勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する、『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。

■〈昭和ミステリ〉シリーズ第1弾

深夜の博覧会: 昭和12年の探偵小説 (創元推理文庫)
辻 真先 (著)

昭和12年(1937年)5月、銀座で似顔絵描きをしながら漫画家になる夢を追いかける那珂一兵のもとを、帝国新報(のちの夕刊サン)の女性記者が訪ねてくる。開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会の取材に同行して挿絵を描いてほしいというのだ。取材の最中、名古屋にいた女性の足だけが東京で発見されたとの知らせが届く。二都市にまたがる不可解な謎に、那珂少年はどんな推理を巡らせるのか?

ミステリ界で話題となった『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』の前日譚が、待望の文庫化!

 


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