寺地はるなさん『水を縫う』が重版 世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説
集英社は、寺地はるなさん著『水を縫う』の売上が好調につき、重版(6刷)を決定しました。
「男なのに」「女らしく」「母親/父親だから」そんな言葉を前に立ち止まったことのあるすべての人に贈る、清々しい家族小説『水を縫う』
<あらすじ>
松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」
…など全六章。世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。
発売から5ヶ月、全国の書店員、読者の皆さんから多くの共感と感動の声が集英社に届いており、今回、『夫のちんぽが入らない』(講談社文庫)や『いまだ、おしまいの地』(太田出版)の著者である、エッセイストのこだまさんからもコメントが寄せられています。
「ないならつくればいい」
服も、新しい家族のかたちも。
男らしさ、女らしさ。
誰かの決めた「らしさ」より
「その人らしさ」があればいい。
こだまさんのコメント入りA4パネルは全国の一部書店で掲出中です。
著者プロフィール
著者の寺地はるな(てらち・はるな)さんは、1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。会社勤めと主婦業のかたわら小説を書き始め、2014年『ビオレタ』でポプラ社新人賞を受賞しデビュー。
『大人は泣かないと思っていた』『夜が暗いとはかぎらない』『やわらかい砂のうえ』『彼女が天使でなくなる日』など著書多数。
水を縫う 寺地 はるな (著) 「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。普通の人なんていない。普通の家族なんてない。世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。 |
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