【第56回谷崎潤一郎賞】磯﨑憲一郎さん『日本蒙昧前史』が受賞
中央公論新社は8月19日、第56回谷崎潤一郎賞の受賞作を発表しました。
第56回谷崎潤一郎賞が決定!
第56回(令和2年)谷崎潤一郎賞の選考会が8月19日に行われ、池澤夏樹さん、川上弘美さん、桐野夏生さん、筒井康隆さん、堀江敏幸さんの選考委員5氏による審査の結果、次の通り受賞作が決定しました。
<第56回谷崎潤一郎賞 受賞作品>
磯﨑憲一郎(いそざき・けんいちろう)さん
『日本蒙昧前史』(文藝春秋)
受賞者の磯﨑憲一郎さんは、1965年生まれ。千葉県出身。早稲田大学商学部卒業。2007年「肝心の子供」で文藝賞を受賞し、デビュー。2009年『終の住処』で芥川賞、2011年『赤の他人の瓜二つ』でドゥマゴ文学賞、2013年『往古来今』で泉鏡花文学賞を受賞。文藝賞の選考委員。
なお、選評は10月9日発売の『中央公論』11月号に掲載される予定です。贈賞式は10月14日、都内で関係者のみにて開催。
谷崎潤一郎賞について
谷崎潤一郎賞は、中央公論新社が創業80周年を記念して、1965年に創設した文学賞です。明治・大正・昭和を通じて、幅広いジャンルで活躍した谷崎潤一郎の業績にちなみ、「時代を代表する優れた小説・戯曲」を顕彰します。
受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与されます。
日本蒙昧前史 磯崎 憲一郎 (著) 大阪万博、三島由紀夫の自決、五つ子ちゃん誕生、ロッキード事件、グリコ・森永事件、密林に二十八年身を潜めていた元日本兵―。もはや忘れ去られてしまった無数の「虚構ではない人生」を通じて、あの「蒙昧」の時代の生々しい空気が浮かびあがる。変幻自在の語りを駆使した芥川賞作家、会心の作。 |
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