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鬼田隆治さん第2回警察小説大賞受賞作『対極』が書籍化 警察史上最凶のアンチヒーロー誕生!

鬼田隆二さん著『対極』

鬼田隆二さん著『対極』

小学館は、「第2回警察小説大賞」を受賞した鬼田隆二さんの『対極』を書籍化し、単行本として刊行しました。

 

高校生が教場破り!未成年犯罪者を射殺!目障りな指揮官は拳で制圧!――この警察官、他に類を見ない凶暴性!

文芸エンターテインメントの世界で、警察小説は今も昔も根強い人気を誇っています。事件の数だけあるドラマ、心に残るキャラクター、読み手を強烈にフックする謎解き要素、一分一秒を争うヒリヒリ感、あっと驚くスリリングな展開など……、その魅力は尽きません。

また、警察小説の名作は文芸の世界のみならず、映画、ドラマ、コミックなどさまざまなジャンルとクロスオーバーしながら、その時代のエンターテインメント界を牽引してきました。横山秀夫さんの『64』しかり、佐々木譲さんの『警官の血』、髙村薫さんの『レディ・ジョーカー』、大沢在昌さんの『新宿鮫』……どれも世を熱狂させた名作です。

 
「警察小説大賞」は、そんな時代を動かす書き手を発掘し、原作をマルチメディアな展開につなげていくための新人賞です。今年4月に発表された第2回「警察小説大賞」では、鬼田隆治さんの『対極』が同賞を受賞。見事な筆力で、選考委員の相場英雄さん(『震える牛』)と長岡弘樹さん(『教場』)を唖然とさせました。この前代未聞のポリス×ピカレスク小説が、ついに単行本化されました。

 
「心して読め。油断するとページをめくる指が切り落とされる」
――相場英雄さん

「ぶつかりあう陰と陽に胸熱。彼らが見た真の光と闇に涙」
――長岡弘樹さん

「冒頭の「教場破り」からパンチ力抜群で、その熱気にKOされた」
――幾野克哉さん(小説誌「story box」編集長)

 
<本書のあらすじ>

警視庁には、誘拐事件や立て籠もり、ハイジャック、テロなどに対応する二つの特殊部隊が存在する。SAT(Special Assault Team,特殊急襲部隊)とSIT(Special Investigation Team,特殊犯捜査係)。それぞれの所属は警備部、刑事部で指揮系統や能力は異なる。SATはライフルによる狙撃や突入技術を持ち、SITは捜査も担い、交渉術にも長けている。現場を同じくすることも多く、両組織の連携が求められている。

合法的に暴れるためにSATに志願した”悪童”中田、異例の抜擢を経てSIT係長になった”エリート”谷垣、立場も性格も信条もまるで異なる二人は、現場で衝突を繰り返しながらも、「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。

 
<目次>
プロローグ
第一章 相克
第二章 見捨てられた祈り
第三章 死線
エピローグ

 

著者プロフィール

著者の鬼田隆治(きだ・りゅうじ)さんは、1974年、神奈川県生まれ、横浜市在住。第2回警察小説大賞を受賞した『対極』にて作家デビュー。

「今作におきまして私は、相場様、長岡様、両氏における緻密なディテール主義と一切重複しないよう、ただただ激烈に推し進めるハードアクションサスペンスを指向いたしました。私が大好きな備前焼――釉掛(ゆうが)けや絵付けを一切せず、千度を超える窯(かま)で3日から2週間にわたり焼き続け、結果としてダイナミックな緋襷(ひだすき)模様や緋牡丹(ひぼたん)模様が自然と生み出される――そういった徹頭徹尾〝高熱〟を帯びる作品を目指しました。今後は、必ず一作はベストセラーを物するのだという心意気で精進してまいります」(第2回「警察小説大賞」受賞の言葉)

 

対極
鬼田 隆治 (著)

警察小説史上最凶のアンチヒーロー誕生!

警視庁には二つの特殊部隊が存在する。SAT(Special Assault Team,特殊急襲部隊)とSIT(Special Investigation Team,特殊犯捜査係)。それぞれ指揮系統は違うが、現場を同じくすることも多い。

合法的に暴れるためにSATに志願した“悪童”中田、異例の抜擢を経てSIT係長になった “エリート”谷垣、立場も性格も信条もまるで異なる二人は、現場で衝突を繰り返しながらも、「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。圧倒的な熱量を発する、前代未聞のポリス×ピカレスク小説。

 
【関連】
警察小説大賞|小学館

 


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