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小学館が新レーベル「おいしい小説文庫」を創刊 初代アンバサダーに、のんさんが就任!

撮影:北浦敦子

撮影:北浦敦子

小学館は、小学館文庫の新レーベル「おいしい小説文庫」を6月5日に立ち上げます。

 

「おいしい小説文庫」とは

「非日常の今だからこそ、食小説を通じ、皆様の心に彩りを添えられたら――」という思いのもと、6月に創刊される新レーベル「おいしい小説文庫」では、レシピ、グルメ、レストランなど食に関する小説に特化し、3ヶ月に一度、3作品程度が刊行される予定です。

 
同レーベルには、連続ドラマ化された「鴨川食堂」シリーズの柏井壽さんなど熟練作家も参加。新人作家発掘に関しては、「日本おいしい小説大賞」(第一回大賞『七度笑えば、恋の味』)と連動していきます。

 

初代アンバサダーにのんさんが就任!

小学館は、文庫レーベルのイメージを認知してもらうために、女優/創作あーちすと・のんさんに初代アンバサダーをお願いしました。

 
おいしそうに料理を食べる方、ご自身で料理を作る方、グルメ情報に通じ発信力のある方・・・そうした有名人は多くいらっしゃるでしょう。しかし、小学館が求めた姿は、少し異なります。

「食」は、至高の贅沢にもなりえますが、究極の日常行為でもあります。日常としての「食」と関連して、「楽しさ」「ワクワク」「キラキラ」を表現できる方として、のんさんは、余人をもって替えがたい存在であると考えました。

また、かき氷にラーメン、オムライスから鉄板焼きまで、「おいしい小説文庫」では様々なテーマを扱います。そのいずれの「食」とも、のんさんがマッチすることも、決断を後押ししました。

 
<のんさん コメント>

「映画『この世界の片隅に』に声優として参加させていただいて、食べる幸せを改めて実感しました。そして、物語の中に出てくる食べ物には不思議な魅力がある。食べた事のある料理でも、妙に美味しそうに思える。初代アンバサダーとして、食の楽しさを発信していけたらと思います」

 

「おいしい小説文庫」創刊ラインナップ

 
◆武内昌美さん著『泣き終わったらごはんにしよう

最高の調味料は、“優しさ”と“思いやり”

中原温人は社会人四年目の少女マンガ編集者。恋人のたんぽぽさんと、美味しい食事をするのが一番の楽しみ。そんな彼が作る料理は、人の心の綻びを癒してくれる。そこには「優しさと思いやり」が詰まっているから――。 心の空腹も満たす美味しい八皿、どうぞ召し上がれ。

●第一話 肉じゃがよりも優しく
ある日突然温人の家を訪れた姉・木の実。仕事のトラブルに落ち込み、号泣している。見かねた温人は、姉に肉じゃがを供する。時間をかけてじっくり煮込んだ、甘く蕩けるような味わいに、木の実は自分を省みるのだった。
●第二話 きのこパスタは戦わない
人気マンガ家・卯月りおんの原稿が上がらないという。編集部に不満を覚え、一方的に絶縁宣言したのだ。助けを求められた元担当の温人は、食材を携え卯月の仕事場に赴く。
●第三話 山形のだしエクスプレス
温人の友人・琉惺は、家柄も外見もパーフェクトなイケメン。そんな彼が、同僚女性に恋をした。だが温人が話を聞くと、琉惺の恋愛ベタが発覚し……。
登場レシピは卵焼き、ホットチョコレート、卵リゾット、カレー、親子丼など。大切な人に美味しいごはんを作ってあげたくなる。心温まる全八編。

【編集担当からのおすすめ情報】
少女マンガ編集男子の、心の綻び癒しレシピ第一弾!
温人が作る料理は、美味しそうなだけでなく、普段の料理に使えそうなレシピのヒントも満載です。
疲れたときは、ゆっくり物語を味わって、癒されてみませんか。
「第一回日本おいしい小説大賞」隠し玉!

 
◆佐久そるんさん著『氷と蜜

本邦初!究極の“かき氷グルメ”小説!

三年前、陶子は奈良の氷のお祭りで母とともに「日進月歩」というかき氷を食べた。初めての味に感激したが、母の笑顔を見るのはその日が最後となってしまった。それ以降「日進月歩」と削り手の炎炎老師を追い求める陶子は、「氷の月光伯」という異名まで持つ有名かき氷マニアの恋人・一輝と二人で氷を食べ歩いていた。しかし些細なすれ違いをきっかけに失恋、氷への熱も冷めかけてる。
そんな折、脱サラして亡き母の喫茶店を受け継ぎ、コーヒーとサンドイッチの店「タカサキコーヒー」を切り盛りする父・大輔が、相談もなく氷削機を買ってきた。かき氷のコンテストに出るという。
母が体調を崩したのはかき氷のせいだと思っている妹の沙羅は父に反発する。陶子も乗り気ではなかったが、大学でかき氷サークルに所属する友人・瑞希に巻き込まれ、大輔のかき氷作りに参加することになった。コンテストに出せるレベルの味を見つけるため、陶子たちは大阪中のかき氷を食べ歩くが……。

【編集担当からのおすすめ情報】
第1回日本おいしい小説大賞最終候補作。
選考委員の山本一力氏からは、「脳髄を激しく刺激された一作だった。本作を読んだことで、数度もかき氷を食べに出向かされた」と高く評価された。
聖地・奈良とブーム真っ只中の大阪を舞台に、名店の味を食べつくす唯一無二のかき氷グルメ小説です。

 
◆柏井壽さん著『鴨川食堂もてなし

ドラマ化された美味しいミステリー最新作!

京都にある看板のない食堂には、思い出の料理を捜し求め、悩める人々が数多く訪れる。食堂の主人・鴨川流と娘のこいしが、今回も温もりあふれる接客と料理でもてなします。
第一話 ビフテキ……認知症の父が交わした約束
第二話 春巻……身勝手で淡い思い出
第三話 チキンライス……おばちゃんに謝りたい
第四話 五目焼きそば……あの頃に戻れたら
第五話 ハムカツ……料理人の原点
第六話 ちらし寿し……親の心子知らず
第7巻となる今作では、流と深い関わりのある
“あの人”との過去も明らかに!?
ますますボリュームアップした料理の数々に癒やされてください。

【編集担当からのおすすめ情報】
“思い出の味、探します”
連続ドラマ化され大好評を博した「鴨川食堂」シリーズ最新作!
心もお腹も、温まります。

 


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