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高橋源一郎さん『一億三千万人のための「論語」教室』が全文無料公開!

高橋源一郎さん著『一億三千万人のための『論語』教室』をメディアプラットフォーム「note」にて半年間限定で特別全文公開

高橋源一郎さん著『一億三千万人のための『論語』教室』をメディアプラットフォーム「note」にて半年間限定で特別全文公開

河出書房新社は4月25日より、作家・高橋源一郎さん著『一億三千万人のための『論語』教室』をメディアプラットフォーム「note」にて半年間限定で特別全文公開します。

なお、公開に先駆け4月24日には高橋さんの寄稿エッセイ『「コロナの時代」に「論語」を読むこと』が掲載されました。

 

「コロナの時代」に「論語」を読むこと

高橋源一郎さんが20年の歳月をかけ『論語』を完全新訳した『一億三千万人のための『論語』教室』は、昨年10月刊行以来好評を博し、朝日新聞「親近感わく進化した孔子」(「売れてる本」2020/3/7)、日本経済新聞「2500年前の講義、現代風に再現」(「ベストセラーの裏側」2020/3/7)他各紙誌、NHK『ひるまえほっと』の「中江有里のブックレビュー」(2020/1/15放送)に取り上げられるなど、2020年4月現在、9刷発行部数7万部を突破するロングセラーとなっています。

河出書房新社は、約2,500年前の戦乱、疫病、飢饉による混乱をきわめた時代に、苦しみに喘ぐ民衆の姿を見つめることから発せられた孔子の数々の言葉は、現在新型コロナウイルスという未曾有の災厄に見舞われている私たちが生きていくための心の糧になると考え、高橋源一郎さんと相談の上で、「note」上にて、『「コロナの時代」に「論語」を読むこと。』と題し、本書を毎日5節ずつ(掲載する文字数に応じて、公開する節数は日によって異なることがあります)、半年間限定で特別全文公開を開始します。

★note『「コロナの時代」に「論語」を読むこと。』(『一億三千万人のための『論語』教室』全文公開):https://note.com/kawade_note/n/nea80cf9f3555https://note.com/kawade_note/n/nea80cf9f3555

 

『一億三千万人のための『論語』教室』本文より

 
31 子曰く、学んで思わざれば罔(くら)し。思って学ばざれば殆(あや)うし。

「いいですか、教わるばかりで自分の頭で考えるということをしないとバカになっちゃいます。でも、他人の意見を聞いたり知識を教わったりしないと、自分の中に閉じこもって考えてばかりいると、すごくヤバいことになっちゃうから、気をつけてください」
(はい! わかりました!)

 
193 子曰く、民は之(これ)に由(よ)らしむべく、之を知らしむべからず。

「いいですか、よく覚えておいてください。政治は、民衆を熱狂させ、支持させることはできます。だが、できるのは、ただそれだけです。決して、民衆に、それがほんとうはどのようなものなのか、なにが起こっているのか、その本質はなんなのかを理解させることだけはできないのです。ほんとうは、そのすべては民衆のためのものであるはずなのに。悲しいことですが」
(これはよく知られた名言。その通り、というしかないですね)

 

高橋源一郎さん プロフィール

高橋源一郎(たかはし・げんいちろう)さんは、1951年生まれ。1981年、『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞長編小説賞を受賞しデビュー。

2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、2012年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。

新書の著書に『一億三千万人のための小説教室』(岩波新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)他多数。

 

一億三千万人のための『論語』教室 (河出新書)一億三千万人のための『論語』教室 (河出新書)
高橋源一郎 (著)

悩んでないで、孔子センセイに聞いてみよう!『論語』はこんなに新しくて面白い!あらゆる「問い」に答えてくれる、タカハシさんの完全訳『論語』。

『論語』は古いし難しい、そう思っていませんか?
そんな先入観を吹き飛ばす本がついに刊行されました!
高橋源一郎さんが20年の歳月をかけた省略なし、完全新訳の『論語』が誕生です。

(孔子)センセイがいま、突然、ぼくたちの前に現れ、世界でなにが起っているかを知ったら、きっと、こういったと思います。
「やれやれ、わたしが生きていた頃とほとんど変わってないんだねえ」
これから始まる、この『論語』教室は、「超訳」でも、ぼくの創作でもありません。ある意味で、これ以上、厳密な翻訳はないんじゃないかと思っています。
なにしろ、あんなに時間がたっても、(孔子)センセイの『論語』はまったく古びていなかったんですから。
(「はじめに」より)

政治や経済、社会の疑問から、家族や友人などの人間関係の悩み、「学ぶこと」の意味から「善と悪」の問題まで、生きる上でのあらゆる「問い」に、孔子センセイが答えます。
二千五百年前の「白熱教室」、開講です!
☆本書には、twitterで話題となった「教育勅語」の高橋さん訳も収録されております(目次「折り返し地点で」)

 
【関連】
「コロナの時代」に「論語」を読むこと。高橋源一郎さんによる完全新訳『論語』、全文公開スタート!|河出書房新社|note

 


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