山崎豊子さん不朽の名作『大地の子』がコミカライズ! 文藝春秋digitalで配信スタート
山崎豊子さんの名作『大地の子』を漫画化した『マンガ 大地の子』(漫画:かんようこさん・サイドランチ)が、文藝春秋digital(配信元:文藝春秋)にて2020年より4月24日より配信がスタートしました(隔週連載)。
『大地の子』が ついにコミカライズ!
1987年5月号から1991年4月号まで月刊『文藝春秋』で連載された、作家・山崎豊子さんの小説『大地の子』。
終戦後に中国に取り残された子どもたち、いわゆる“中国残留孤児”の半生を描いた本作が、約30年の長きを経てオリジナルのコミカライズ作品として鮮やかに蘇ります。
敗戦によって日本から見棄てられ、大切な家族とも生き別れ、中国の人々からは“小日本鬼子”と蔑まれる――。
大きな歴史のうねりに飲み込まれた主人公・陸一心(ルーイーシン、日本名:松本勝男)は、二つの祖国に翻弄され、悩み苦しみ、それでも懸命に自らの生き方を探し求めます。
その姿は、現代を生きる私達に「国とは何か」「生きるとは何か」という根源的な命題を突きつけてきます。
<あらすじ>
1966年、毛沢東による文化大革命の嵐が吹き荒れる中、一人の男性が冤罪をかけられ壇上に立たされていた。彼の名は陸一心。日本の戦争孤児として中国で育った一心は、小日本鬼子と蔑まれながらも、優しい中国人養父の元で高い教育を受けて育った。
その出自からスパイ容疑をかけられ、内蒙古の矯正施設に送られるが、あることがきっかけで製鉄所建設という中国の威信をかけた国家プロジェクトに携わることになる。その技術支援を行うのは、彼を棄てたもうひとつの祖国である日本の企業だった――。
『大地の子』は、日本を代表する作家・山崎豊子さんの徹底した取材と綿密に練られたストーリー構成が織りなす壮大な大河作品です。
日本とは、そして中国とは、果たしてどんな国なのか。2022年の日中国交正常化50周年を控え、世界を取り巻く環境が激変する今だからこそ、改めて本作を通し、異なる文化を持つ国との交流、その狭間で生きる個人の在り方について考えてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
■かんようこさん
漫画家、イラストレーター。
主な作品に『NEW世界の歴史12 冷戦と冷戦後の世界』(学研プラス)、『マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか』(SBクリエイティブ)、『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』(小学館)など。
■株式会社サイドランチ
漫画やイラストを中心にした出版編集・制作プロダクション。
本作では全体構成やシナリオ、編集等を担当。
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