25年も前にコロナウイルスの脅威を予見していた(?)篠田節子さんのパンデミック・ミステリ『夏の災厄』が緊急重版! 試し読み&海堂尊さんの解説も公開
KADOKAWAは、1995年に刊行(2015年に文庫化)された篠田節子さんの小説『夏の災厄』(角川文庫)の緊急重版を決定しました。
今回の緊急重版を記念して、現在、文芸Webマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)にて、本書の試し読みおよび海堂尊さんによる解説を公開中です。
25年も前に今日の危機を予見していた驚愕&戦慄のパニック・ミステリ!『夏の災厄』とは
「本書はパンデミックが蔓延しつつある現代社会における予言書的な寓話だ!」
――海堂尊さん(作家)
25年前に発表された本書『夏の災厄』では、今日の状況を予見しただけでなく、この災厄を乗り越えるためのヒントも提示されています。
<あらすじ>
平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、けいれんを起こしながら倒れる住民が続出。彼らは日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病が、なぜ今頃蔓延するのか? 保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手に回る行政の対応や大学病院の圧力のため難航する。その間にもウイルスは住民の肉体と精神をむしばみ続け――。
◆文芸Webマガジン「カドブン」にて、本作の試し読み&海堂尊さんによる解説を公開中!
★コロナウイルスの脅威を予見した、パンデミック・ミステリ『夏の災厄』試し読み!(全6回)
試し読み第1回:https://kadobun.jp/trial/natsunosaiyaku/3r62yz7wz5wk.html
★『夏の災厄』解説:海堂尊さん「本書はパンデミックが蔓延しつつある現代社会における予言書的な寓話だ!」
https://kadobun.jp/reviews/9733ojobme4g.html
篠田節子さん プロフィール
著者の篠田節子(しのだ・せつこ)さんは、1955年東京生まれ。1990年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
1997年『ゴサインタン ―神の座ー』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、2011年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、2019年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。
夏の災厄 (角川文庫) 篠田 節子 (著) 郊外の町にある日ミクロの災いは舞い降りた。熱にうなされ痙攣を起こしながら倒れていく人々。後手にまわる行政の対応。パンデミックが蔓延する現代社会に早くから警鐘を鳴らしていた戦慄のパニックミステリ! |
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