国語辞典『大辞泉』が辞書に載る<言葉のイメージ>選考結果を発表! あなたにとって【令和】とは?
小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は、昨年5月から11月にかけて開催していた「あなたの言葉を辞書に載せよう。2019」キャンペーンで一般から募集していた言葉のイメージのうち、同辞典のデジタル版等に収録・公開するものについて、編集部による厳正な選考により68本を選出したことを発表しました。
なお、選ばれた“言葉のイメージ”は『大辞泉』デジタル版&アプリ、ポータルサイトの各ネット辞書に収録・公開されます。
小学館の国語辞典『大辞泉』「あなたの言葉を辞書に載せよう。2019」キャンペーン 辞書に載るのはこの“言葉のイメージ”! 選考結果を発表
「あなたの言葉を辞書に載せよう。2019」キャンペーンで採用された言葉のイメージ(一部)は以下のとおりです。
【令和】日本が日本らしさを求めた初めての元号。(COCOAさん)
【誠意】相手に対し、自分ができうる最善の行動に全力で臨もうとする心。(たかちさん)
【東京大学】神童が神童でなくなる場所。(マシュマロさん)
【官僚】苦労はあまり知られず、悪者にされがちな職業。(ぶーこさん)
【本】毒にも薬にもなるもの。人によっては睡眠薬にもなる。(オメガさん)
【夫】いてほしいときにいない人。いなくていいときにいる人。(sakuさん)
【妻】夫を育て子供も育てる人である。(ちびさん)
【アルバイト】AIと人類の全面戦争における最前線。(外房内房さん)
【盛る】スベり恐怖症が生み出す、無駄な創作意欲。(青波楼人さん)
【アダルト】日本において不当に地位を貶められている英単語のひとつ。(キッチンDさん)
本キャンペーンは『大辞泉』編集部がセレクトした10の言葉(「令和」「誠意」「東京大学」「官僚」「本」「夫」「妻」「アルバイト」「盛る」「アダルト」)のイメージを一般の方から広く募集し、年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、様々な角度から捉え直してみようという試みでした。
2013年の第1回キャンペーン開催時からそのユニークな企画内容が注目を集め、それから毎年、様々な言葉をテーマにたくさんのイメージが投稿されています。今回は、2019年5月から11月までの約半年間で開催された「あなたの言葉を辞書に載せよう。」の第7弾となります。
<キャンペーンの概要>
◎名称:小学館・大辞泉「あなたの言葉を辞書に載せよう。2019」キャンペーン
◎募集期間:2019年5月18日(土)~11月17日(日)
◎募集方法:キャンペーンサイト、各種SNS、ハガキにて募集
◎応募総数:2,353本(全投稿は、下記の特設サイトで閲覧できます)
◎採用本数:68本
◎キャンペーン特設サイト:http://kotoba.daijisen.jp
【編集部コメント】
【令和】まだ、生まれたばかりのこの言葉に、現実に即したイメージは、まだ、なかなか持てません。しかし、新しい日本の清新さへの願いあふれる投稿を寄せていただきました。でも、悪い予感がするという声も…。世界的な難題あふれる昨今ですが、頑張っていきたいですね。【誠意】ドラマ『北の国から』で菅原文太さんが言った「誠意って…何かね?」のセリフに即した投稿がとても多かったです。飾らないこと、純粋さ…。イメージは皆さま、ある程度共有なさっているようですが、それを「人に示せない」のが難しいところ。示した瞬間、それは誠意でなくなってしまうのかもしれません。【妻】「夫」へのものと合わせ鏡のような投稿がほとんどです。たいていは恐ろしい奥さん像ですが、優しさを感じさせるものもチラホラ。ただし「夫の後ろを三歩下がって付き従う存在」といったイメージは皆無でした。【アルバイト】「夢を追う人たち」といったイメージが多いのかと予想していましたが、意外にもそれは少数派。経済がまだ少しは元気だった時代の像なのでしょうか。投稿からは、とてもニュートラルに「働く人たちの姿」が見えてくるようです。A.I.との競合への視点も新鮮です。
…その他6つの言葉への選評は、http://kotoba.daijisen.jp/2019/goshaku/ に掲載しています!
※今回採用となったすべての言葉のイメージは、以下の各媒体において、2020年5月以降、順次収録・公開されます。
◎「ジャパンナレッジ」(https://japanknowledge.com/)
◎「コトバンク」(http://kotobank.jp)
◎「goo辞書」(http://www.goo.ne.jp)
◎iOS版、アンドロイド版の各『大辞泉』『デジタル大辞泉』アプリ
“言葉のイメージを一般募集して辞書に収録する”という試みは、国語辞典として画期的なものです。時代に合わせて進化をつづける国語辞典『大辞泉』だからこそできるユニークな挑戦でした。本キャンペーンの選考結果をぜひ貴媒体にてお知らせください!
『大辞泉』について
『大辞泉』は、ネット&デジタル時代にマッチした“生きている国語辞典”です。
新しい言葉の採録に積極的に取り組んでおり、デジタル版データは、最新採録語数・約30万6,391語(2020年3月現在)に達しています。さらに毎年3回、毎回約2,000語の新語・新語釈を追加し定期更新しています。
その先進性が評価され、コトバンク、goo辞書など国内主要ポータルサイトの辞書データとして採用されているほか、主要な電子辞書にも搭載されています。
◆『大辞泉』公式ウェブサイトでも情報を発信!
“生きている国語辞典”『大辞泉』の知られざる特長、幅広い展開事例、関連する著名人のメッセージ、関連最新ニュースなどをご覧になれます。小説家・三浦しをんさんからの特別メッセージも読めます。
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