アート界とは無縁の作家・山内マリコさんが自腹で行った7年分の美術展の記録『山内マリコの美術館は一人で行く派展』が刊行
山内マリコさん著『山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019』が、東京ニュース通信社より刊行されました。
みんな、絵の前で何を考えているの? 新時代、新感覚の、やさしいアート入門書が登場!
ありふれた地方都市に生きる女の子を描いた小説『ここは退屈迎えに来て』で、鮮烈なデビューを飾った山内マリコさん。
瑞々しくリアルな筆致で心の機微を捉える山内さんの小説は、同世代を中心に圧倒的な共感を呼ぶ一方、エッセイでは抜群のユーモアセンスを発揮。コラムやレビューの依頼が絶えない作家です。
大阪芸術大学を卒業し、美術館めぐりが趣味だった山内さんは、2013年に雑誌『TV Bros.』で、美術展をテーマにした連載をスタートします。
主に一人で、自腹で美術館の企画展に行き、作品の紹介はもちろん、芸術家の背景にも思いを巡らせながら、感じたことをそのまま書く。山内さんのユーモラスな文体は、ときに小難しいと思われがちなアートの魅力を、身近な存在として伝えてくれます。
本書は『TV Bros.』誌で2013年から2018年にかけて連載された原稿に、プライベートで訪れた2019年の新作を加えた、美術展探訪エッセイです。
サブタイトル「ART COLUMN EXHIBITION」のとおり、コラムの展覧会がコンセプト。厳選したコラム101点を作品に見立て、美術館に展示するように並べています。
さらに、亡き愛猫チチモをモチーフに、近年自ら制作している、愛と弔いのアート作品も一挙掲載。
作家・山内マリコさんが7年間にわたって書きつづけた、忖度なしの美術鑑賞コラムです。
“――この展覧会によって、はっきりと悟ったのです。18歳のわたしにかけられていた「バルテュスって素敵!」という魔法が、完全に解けていたことを。”(本文<バルテュス展>より)
本書の構成
ごあいさつ FOREWORD
第1章 セレブ画家 CELEBRITY PAINTER
第2章 ニューヨーク悲喜こもごも NEW YORK BITTERSWEET
第3章 金がうだるほどある SO MUCH MONEY
第4章 ハイライフ HIGH LIFE
第5章 文化が爛熟するとき A TIME GONE BY
第6章 時代の空気 ATMOSPHERE
第7章 時代を絵に閉じ込める UKIYO-E,ILLUSTRATION,AND MORE
第8章 時代をハコモノに閉じ込める HAKOMONO
第9章 サブカルチャー SUBCULTURE
第10章 裏日本・とやま・地元 SIDE-B,JAPAN
第11章 女が生きて、結婚するということ MARRIAGE STORY
第12章 フェミニストの先輩 WE ARE FEMINIST!
第13章 現代アートを面白がる LET’S CONTEMPORARY ART
第14章 ザ・平成 HEISEI,GOOD BYE
第15章 キュレーターになりたい! BEING CURATOR
第16章 忠雄と隆と実花 THIS IS JAPAN
第17章 インスタ映えという革命 INSTAGENIC!
第18章 アイ・ラブ・雛 DOLL’S FESTIVAL
第19章 剥製愛 MY GUILTY PLEASURE
第20章 どうぶつかわいい ANIMAL PARADISE
第21章 創作のよろこびと悲しみと DEAR,ARTIST
あとがき AFTERWORD
山内マリコさん プロフィール
山内マリコ(やまうち・まりこ)さんは、1980年生まれ。富山県出身。小学校時代、近所のお絵かき教室に通う。絵より映画が好きになり、大阪芸術大学映像学科を卒業。
いろいろあって2012年、小説『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫)で作家デビュー。同作が映画化された際、プールに突き落とされる先生役でエキストラ出演を果たす。
アート好きが高じて本の装丁に口うるさいため、デザイナーからは嫌われている。イベントに客が来ないのが悩み。唯一の役職は、高志の国文学館(富山県)の新企画アドバイザー。
山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019 山内 マリコ (著) アート界とは無縁の作家が行った、7年分の美術展の記録! |
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