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竹宮ゆゆこさん『いいからしばらく黙ってろ!』刊行 “黙ってられない”瀧井朝世さん、池澤春菜さん、木﨑ゆりあさんらによる書評リレー企画もスタート 装画は「あげくの果てのカノン」の米代恭さん

竹宮ゆゆこさん著『いいからしばらく黙ってろ!』

竹宮ゆゆこさん著『いいからしばらく黙ってろ!』

『とらドラ!』『砕け散るところを見せてあげる』の著者・竹宮ゆゆこさんの最新小説『いいからしばらく黙ってろ!』が、KADOKAWAより刊行されました。装画は『あげくの果てのカノン』で知られる米代恭さんが担当。

また、文芸Webマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)では、瀧井朝世さん、池澤春菜さん、木﨑ゆりあさんらによる刊行記念書評リレー企画もスタート。第1弾として、瀧井さんによる書評が公開されました。

 

俊英・竹宮ゆゆこさんが放つ、劇薬青春小説『いいからしばらく黙ってろ!』

婚約者も、就職先も、住む場所もなくなった富士。
彼女が出会ったのは、社会のはみ出し者が集う小さな劇団だった――。

 
■『いいからしばらく黙ってろ!』あらすじ

大学の卒業を迎えた富士は、絶望の渦中にいた。

五人兄弟の真ん中として育ち、金銭的には何不自由なく育ってきた富士。卒業後は、親の企業に就職し、そこの社員と結婚して静かな暮らしをするはずだったのに――。

許婚に婚約を破棄され、地元に戻るのも恥ずかしく、就職先もないまま東京に残った彼女は、ひょんなことから弱小の劇団運営にかかわることに。そこは社会からはみだした者たちが集うところ。劇団員になれば、ボロアパートの家賃は無料でいいとの甘言にひかれた富士だが、そこで自分が「真ん中っ子」としてつちかってきた、「カオスを整理する能力」を発揮することになる――。

 
■文芸評論家・北上次郎さん コメント

「これは途中で挫折するかも(中略)
そう思って読み進めたが、はっと気がつくと物語の中にいた。」
(『「本の雑誌』2020年3月号より)

 
■“黙ってられない”書店員さんからの熱い声

この本は種火だ。読んだ人の心に火をつける。
熱くてまっすぐな物語。

僕も彼らのように自分を信じて生きていきたい。
この年齢になってこんな気持ちになるとは、恐るべし劇団バーバリアン・スキル。
――MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 勝間準さん 

すごいスピード感!
ついていくのに必死で読む。

それがまた気持ちいい!!くせになる~!
とにかくいいからしばらく黙って読め!!といいたくなる気持ちがよくわかります。
富士ちゃん頑張れ!!
――宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん

暑苦しくて、清々しい超個性的な面々と富士の熱い物語。
間近で本物の舞台を見ているかのような臨場感に興奮します!
――丸善名古屋本店 竹腰香里さん

なんでそっちへ夢中になるんだろう、なんで諦めないんだろう、なんでなんでの嵐の中で、一番黙らなくてはいけないのは、読んでいるこちらの方だった。
無駄に熱いこの疾走感に本物の物語の臭いが充満して、一瞬も目が離せなかった。
――大盛堂書店 山本亮さん

 

刊行記念書評リレー企画もスタート!

KADOKAWA文芸Webマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)では、瀧井朝世さん、池澤春菜さん、木﨑ゆりあさんらによる刊行記念書評リレー企画もスタートしました。

第1弾として、2月14日に瀧井さんによる書評が公開されました。

 
★竹宮ゆゆこの劇薬青春小説を読む!【『いいからしばらく黙ってろ!』刊行記念書評リレー(1) 瀧井朝世】:https://kadobun.jp/reviews/2bqgyi8umnfo.html

 

竹宮ゆゆこさん プロフィール

著者の竹宮ゆゆこ(たけみや・ゆゆこ)さんは、1978年、東京都生まれ。2004年「うさぎホームシック」でデビュー。

シリーズ作品として「わたしたちの田村くん」「とらドラ!」「ゴールデンタイム」、長篇小説に『知らない映画のサントラを聴く』『砕け散るところを見せてあげる』『おまえのすべてが燃え上がる』『あなたはここで、息ができるの?』などがある。

 

いいからしばらく黙ってろ!
竹宮 ゆゆこ (著)

カオスの中でしか、私は生きている実感を味わえなくって――。

大学卒業直後に、婚約者も、就職先も、住む場所さえなくなった富士。彼女が出会ったのは、社会のはみ出し者が集う小さな劇団でーー。背に腹は代えられぬ、私はここで生き抜くの!

 
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