読書メーター×ダ・ヴィンチ「読書メーター オブ・ザ・イヤー2019」が決定! 葉真中顕さん『Blue』が総合1位を獲得
トリスタが運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」は、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』(KADOKAWA)の年末恒例「BOOK OF THE YEAR 2019」特集との連動企画、年間おすすめ本ランキング「読書メーター オブ・ザ・イヤー 2019」を発表、特設ページを公開しました。
本好きが集う「読書メーター」で2019年最も話題になった作品は葉真中顕さん『Blue』
12月6日発売の『ダ・ヴィンチ』2020年1月号誌面には、「読書メーター OF THE YEAR 2019」総合ベスト10冊が読者のレビューとともに掲載され、読書メーター特設サイトでもあらすじとおすすめポイントをまとめて紹介。
2019年は、特設サイト限定で「人気シリーズランキング」「その他 読み物ランキング」も公開されています。
読書メーターの年間おすすめ本ランキング「読書メーター OF THE YEAR」は、2019年10月までの1年間で読書メーターに投稿された累計246万2,818件の感想・レビューをもとに、同期間内に発売された本を対象として、「読んだ本」に登録された数やレビュー投稿数を集計し、最も注目を集めた10冊を選出。
原田マハさんの直木賞候補作品や、絵本好き読者の間で一大ブームになっているヨシタケシンスケさんの絵本などをおさえ、1位を獲得したのは、平成の時代を一気に駆け抜ける社会派サスペンス、葉真中顕さんの『Blue』でした。
「読書メーター オブ・ザ・イヤー2019」ランキング〔敬称略〕
<年間おすすめ本 総合ランキング>
1位『Blue』葉真中 顕(光文社)
2位『14歳、明日の時間割』鈴木 るりか (小学館)
3位『それしか ないわけ ないでしょう』ヨシタケ シンスケ (白泉社)
4位『予言の島』澤村 伊智 (KADOKAWA)
5位『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳 碧人(双葉社)
6位『水曜日の手紙』森沢 明夫(KADOKAWA)
7位『スイート・マイホーム』神津 凛子 (講談社)
8位『美しき愚かものたちのタブロー』原田 マハ (文藝春秋)
9位『神さまを待っている』畑野 智美 (文藝春秋)
10位『検事の信義』柚月 裕子 (KADOKAWA)
<その他 読み物ランキング>
1位『へんな西洋絵画』 山田 五郎(講談社)
2位『まなの本棚』 芦田 愛菜(小学館)
3位『THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語― 』ナディア・ムラド(東洋館出版社)
4位『発達障害グレーゾーン』 姫野 桂,OMgray事務局(扶桑社新書)
5位『しびれる短歌』 東 直子,穂村 弘 (ちくまプリマー新書)
6位『本屋の新井』新井 見枝香(講談社)
7位『タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源』ピーター・ゴドフリー=スミス(みすず書房)
8位『南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる』渡貫 淳子(平凡社)
9位『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』高野 秀行(文藝春秋)
10位『日本の同時代小説』斎藤 美奈子(岩波新書)
<人気シリーズランキング>
1位『カフェ マカン・マラン シリーズ』古内 一絵(中央公論新社)
2位『東京バンドワゴン』小路 幸也(集英社)
3位『神様のカルテ』夏川 草介(小学館文庫)
4位『准教授・高槻彰良の推察』澤村 御影(角川文庫)
5位『百鬼夜行 シリーズ』京極 夏彦(講談社・新潮社・KADOKAWA)
6位『あきない世傳』髙田郁(時代小説文庫)
7位『高校事変』松岡 圭祐(角川文庫)
8位『八咫烏 シリーズ』阿部 智里(文春文庫)
9位『後宮の烏』白川 紺子(集英社オレンジ文庫)
10位『W シリーズ』森 博嗣(講談タイガ)
※シリーズ本は期間内に発売された書籍を基準に集計・選出しています。
葉真中 顕さん コメント
「本作『Blue』の執筆は、本当に大変でした。精神も体力もギリギリまですり減らす想いで書いた作品です。それがこうして多くの読者に注目されたことを大変嬉しく思います。
私はこの作品を、平成を駆け抜けた一人の男、ブルーの物語であると同時に、平成という時代を生きたすべての人の物語のつもりで書きました。作中に登場する平成のさまざまなトピックから、読者が自分の「平成の物語」に想いを馳せることで初めて完成する作品です。
これを機会に、一人でも多くの人に読んでいただき、自分だけの『Blue』をつくりあげて欲しいと思います。」
「読書メーター オブ・ザ・イヤー2019」総合1位『Blue』について
<あらすじ>
その怒り、その悲しみ、その絶望。なぜ殺人鬼が生まれたのか。
児童虐待、子供の貧困、外国人労働者。格差社会の闇に迫る、クライムノベルの決定版!
平成という時代があった。1989年1月8日に始まり2019年4月30日に終わった。およそ30年4カ月に及ぶ時代が始まる日に生まれ、終わる日に死んだ一人の男がいた。名は青、母親は彼をブルーと呼んだ。
平成15年12月、青梅で教員一家5人の刺殺事件が発生する。藤崎たち警察は、次女の篠原夏希(31)がほかの4人を惨殺した後、薬物摂取の心臓発作で亡くなったと推察した。夏希は高校時代から不登校となり、16年間引きこもっていたという。実はこの事件には重大な事実「凶器に夏希以外の指紋」があり、第三者がいたことがわかっている。事件はその後、夏希の驚愕の真実が明らかとなることで行き詰まっていく。
平成31年4月、あと少しで平成が終わる時、多摩ニュータウン団地の空き室で血まみれの男女の死体が発見される。離婚して刑事にカムバックした奥貫綾乃が捜査に加わる。殺されていた二人には子供がいて、彼らはネットカフェ難民だったことがわかる――。
平成元年に生まれた男。平成15年に迷宮入りした一家惨殺事件。平成が終わる直前に起きた男女殺人事件。ひとつの時代の中でつながっていく真実。児童虐待、子供の貧困、外国人の低賃金労働。現代社会の問題に迫る、クライムノベルの決定版!
<著者:葉真中顕(はまなか・あき)さん プロフィール>
1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家デビュー。ほかの著作に、『絶叫』(吉川英治文学新人賞候補・日本推理作家協会賞候補)、『コクーン』(吉川英治文学新人賞候補)、大藪春彦賞受賞作『凍てつく太陽』などがある。近作は『W県警の悲劇』。
読書メーターとは
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Blue 葉真中 顕 (著) 平成元年に生まれた男。平成15年に迷宮入りした教員一家惨殺事件。平成が終わる直前に起きた男女殺人事件。ひとつの時代の中でつながっていく真実。児童虐待、貧困、外国人労働者。格差社会の生んだ闇に迫る、クライムノベルの決定版! |
ダ・ヴィンチ 2020年1月号
●表紙 ●特集 ◎小説ランキングTOP50 ●インタビュー&対談 ●特別企画 ◎各出版社が放つ とっておきの3冊を紹介 |
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