「オズの魔法使い」ライマン・フランク・ボームの『サンタクロース少年の冒険』刊行 『大家さんと僕』矢部太郎さんが装幀&挿絵を担当
『オズの魔法使い』の作者として知られるライマン・フランク・ボームが子どもたちのために書いた『サンタクロース少年の冒険』(訳:畔柳和代さん)が新潮文庫より刊行されました。
矢部太郎さんが装幀&挿絵を担当 今年最高のクリスマス本『サンタクロース少年の冒険』が発売!
物語は、不死の妖精たちが暮らす「バージーの森」に一人の赤ん坊が迷いこむところから始まります。
赤ん坊は「クロース」と名づけられて、妖精たちに見守られながらすくすくと育ちますが、ある時、森の主で世界中の木こりの長であるアークに連れられ、人間たちの厳しい暮らしぶりを知ることになります。
クロースは同胞たちに寄り添って生きることを決意、森を出ていきます。森の外では、妖精たちに助けてもらいながら木彫りのおもちゃを作って子どもたちを喜ばせる日々が始まりますが、そこでは人間には姿が見えない怪獣「オーグワ」が跋扈しており、クロースや子どもたちに意地悪をするのです。クロースはオーグワたちとの戦いに挑みますが……。
小さな赤ん坊だったクロースが、世界中の子どもたちに夢を与える「サンタクロース」になるまでを描いた、心温まる児童書です。
本書の装幀と挿絵は、矢部太郎さんが担当。大家さんとの心温まる交流を描いたコミックエッセイ『大家さんと僕』がシリーズ100万部を突破、手塚治虫文化賞短編賞、『ダ・ヴィンチ』ブックオブザイヤー2018、そしてオリコン年間BOOKランキング・タレント&コミックエッセイ2018第1位の三冠を達成するなど、2018年の出版界の話題を独占しました。2019年も、『大家さんと僕』続編でオリコン年間BOOKランキング・コミックエッセイ部門の2年連続1位に輝くなど、クリエイターとしての活躍が続いています。
本書でも、キュートな装幀のほか、赤ん坊のクロースが白いひげをたくわえたサンタクロースに成長するまでの各場面の挿絵を描いています。
矢部太郎さんコメント
「サンタクロースの赤ん坊時代や少年時代を想像しながら描くのがとても楽しかったです! クリスマス・プレゼントにもぴったりの本だと思います。」
作者ライマン・フランク・ボームについて
ライマン・フランク・ボーム(1856-1919年)は、ニューヨーク州出身。雑貨店を開いたり、新聞社に勤務したのち、作家に転身。1900年に発表した『オズの魔法使い』(新潮文庫/河野万理子さん訳)が世界的に大ヒットし、演劇や映画化された。本作は1996年、「少年サンタの大冒険」のタイトルでTVアニメ化されました。
翻訳は『小公女』『秘密の花園』『続あしながおじさん』などの名作児童文学や、ポール・オースターやマーガレット・アトウッドなどの現代文学まで、幅広く手がける畔柳和代さんです。
サンタクロース少年の冒険 (新潮文庫) ライマン・フランク・ボーム (著), 矢部 太郎 (イラスト), 畔柳 和代 (翻訳) 妖精の森に迷い込んだ赤ん坊がみんなのサンタさんになるまで―― 不死の妖精たちが暮らすバージーの森に、ある日突然赤ん坊が迷いこんだ!クロースと名付けられたその子どもはすくすくと成長するが、人間たちの厳しい暮らしぶりを見て森を出ることを決意。子どもたちに夢を与えるため、玩具作りを始めたクロースだが、世界には人間に嫌がらせをする怪物が跋扈していて……。『オズの魔法使い』の作者が子どもたちのため に書いたクリスマス・プレゼント。 |
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