【第55回谷崎潤一郎賞】村田喜代子さん『飛族』が受賞
中央公論新社は8月19日、第55回谷崎潤一郎賞の受賞作を発表しました。
第55回谷崎潤一郎賞が決定!
第55回(令和元年)谷崎潤一郎賞の選考会が8月19日に行われ、池澤夏樹さん、川上弘美さん、桐野夏生さん、筒井康隆さん、堀江敏幸さんの選考委員5氏による審査の結果、次の通り受賞作が決定しました。
■第55回谷崎潤一郎賞
村田喜代子(むらた・きよこ)さん
『飛族』(文藝春秋)
受賞者の村田喜代子さんは、1945年、福岡県北九州市生まれ。1987年「鍋の中」で芥川賞、1990年『白い山』で女流文学賞、1992年『真夜中の自転車』で平林たい子賞、1997年『蟹女』で紫式部文学賞、1998年「望潮」で川端康成賞、1999年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。「鍋の中」は、黒澤明監督によって『八月の狂詩曲』として映画化されています。
なお、選評は10月10日発売の『中央公論』11月号に掲載される予定です。贈賞式は中央公論文芸賞とともに、10月9日に東京・丸の内の東京會舘で開催。
谷崎潤一郎賞について
谷崎潤一郎賞は、中央公論新社が創業80周年を記念して、1965年に創設した文学賞です。明治・大正・昭和を通じて、幅広いジャンルで活躍した谷崎潤一郎の業績にちなみ、「時代を代表する優れた小説・戯曲」を顕彰します。
受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与されます。
飛族 村田 喜代子 (著) かつて漁業で栄えた養生島に、女がふたりだけで暮らしている。母親のイオさんは、九十二歳。海女友達のソメ子さんも、八十八歳。六十五歳のウミ子が、ふたりを見ている。厳しい海辺暮らしとシンプルに生きようとする姿! |
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