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読むだけで「俳句」が詠めるようになる『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』刊行 堀本裕樹さんと名久井直子さんの作らない句会&サイン会を開催

堀本裕樹さん著『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』

堀本裕樹さん著『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』

「NHK俳句」の選者で、今注目の若手俳人・堀本裕樹さんによる「NHK俳句」テキストの人気連載が、書き下ろしも加えて『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』として書籍化されました。

 
この本では、ひぐらし先生ともずく君の出会いを皮切りに、ゆるゆると「俳句のいろは」の話が自然にはじまります。俳句の初心者向けの入門書は、参考書的な本が多いのですが、この本は先生と弟子の俳句問答が展開されていく物語仕立ての俳句入門書です。

教わる側と教える側のリアルな会話が、句会や吟行の実践でも役に立つことは間違いありません。

 
また、本書の刊行を記念して、堀本裕樹さんと名久井直子さんの句会&サイン会も8月22日に「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」で開催されます。

 

参考書でも問題集でもない、ほのぼのとした弟子と先生の問答に俳句のいろはをリアルに学べる新しいスタイルの入門書が登場!

◆まずは弟子入り疑似体験で、俳句のいろはを学んでみよう

俳句の世界では昔から結社という制度が脈々と受け継がれ、全国の主宰と呼ばれる師匠の指導のもと、弟子が研鑽しています。

しかし、いきなり大勢のなかの一人として学んでいくのは躊躇する人も多いことでしょう。この本で、弟子入りの疑似体験のような先生と弟子の密な言葉のやりとりを読んでいくことで、俳句のいろはが学べ、二人の会話に耳を傾けることで、俳句が少しずつ理解できるようになります。

 
「あ!見たか、もずく君! いま、赤椿と白椿が同時に落ちたやろ? これを見とうて庭に植えてたんや」
「はい? 僕は鰆【さわら】とわらびの余韻に浸ってました」
「アホ! 済んだ食事に浸ってるひまがあったら眼前を見んかい。河東碧梧桐【かわひがしへきごとう】の写生の名句〈赤い椿白い椿と落ちにけり〉が、いま目の前で起こったんや」
「すみません。先生、シャセイって何でしょうか?」

―「第1章 もずく君、写生について考える」から―

 
◆投句って何?

ひぐらし先生の指南を受けつつ、主人公・もずく君は俳句を雑誌に投句したりします。もずく君は落選を重ねながらもめげずに、だんだんと成長していきます。

「NHK俳句」をはじめ、俳句誌などでは投句や添削句を募集しています。応募して落選したり、入選したり、コメントをもらったりすることは、俳句を学ぶために欠かせない過程です。読者の皆さんも、成長していくもずく君と一緒に、作句のヒントや学びを少しでも得ることができることでしょう。

 
◆約120句の名句と歳時記

この本には、約120句の俳句が散りばめられています。具体的な句をもとにして、季語や切字はもちろん、初心者が悩んだり間違ったりしがちな表現上のさまざまな事柄を、主人公・もずく君の問いに答えるかたちで、ひぐらし先生が柔らかい関西弁で導いていきます。

 
まず肩の力を抜いて、二人の俳句談義を楽しんでください。読み進みにつれて、私たちの周りの歳時記、こんなにも四季にまつわる季語が暮らしとともに溢れていることに改めてお気づきになるでしょう。

 
もずく君は俳句だけでなく、ひぐらし先生のために料理も作ります。それらは旬の食材でこしらえます。旬の食材や料理も季語になっているので、二人の食事の場面も俳句的に楽しむことができます。

 

本書の構成

第1章 入門1年目
1 弟子入りを申し出る
2 歳時記について問う
3 俳句のリズムを学ぶ
4 歳時記の選び方を伝授せらる
5 動詞について思いめぐらす
6 なぜ落選したのか、考える
7 作句の「禁じ手」を知る
8 作らない句会を体験す(1)
9 作らない句会を体験す(2)
10 切れを考える
11 数字の入った句を学ぶ
12 写生について考える

第2章 入門2年目

1 一物仕立てを学ぶ
2 取り合わせを学ぶ
3 地名の活かし方を学ぶ
4 間違いやすい文法を学ぶ
5 比喩表現を学ぶ
6 外来語の使い方を学ぶ
7 「てにをは」を学ぶ
8 もずく君、感情表現を学ぶ
9 もずく君、色の詠み方を学ぶ
10 新年の季語を学ぶ
11 挨拶句を学ぶ
12 挨拶句を贈る

第3章 入門3年目

1 初めて句会を体験す(1)
2 初めて句会を体験す(2)
3 初めて句会を体験す(3)
4 初めて吟行を体験す(1)
5 初めて吟行を体験す(2)
6 初めて吟行を体験す(3)

 

刊行記念!堀本裕樹さんと名久井直子さんの作らない句会&サイン会を開催

本書の刊行を記念して、【『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』刊行記念 句会&サイン会】が開催されます。

 
このイベントでは、書籍の中で紹介されている作らない句会を体験できます。

堀本裕樹さんが先人の作った俳句の作家名を明かさずに並べ、ブックデザイナー・名久井直子さんと参加者が選句。大勢に選ばれた句から読み上げて公開選評。自分で作らないのでお気楽にご参加ください。

なお、名久井直子さんは本書の装丁についてもお話しする予定です。

 
<「『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』刊行記念 句会&サイン会」 開催概要>

■日時:2019年8月22日(木)18:00~

■会場:HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE

■申し込み方法:直接店舗までお電話でお申し込みください。
◎TEL:03-5157-1900(受付時間は11:00~20:00)
◎購入時に整理券を配布します。書籍は持ち込みも可です。

■備考
◎筆記用具(ボールペンなど)をご用意ください。
◎作らない句会後、サイン会を開催します。

★詳細URL:https://www.hmv.co.jp/store/event/38977/

 

堀本裕樹さん プロフィール

著者の堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)さんは、1974年生まれの45歳。角川春樹さんに師事し結社誌「河」の編集長を務めた後、2010年に独立。

「いるか句会」「たんぽぽ句会」などを主宰し、又吉直樹さんの師匠として注目されている若手実力派。昨年11月に会員約200人の俳句結社「蒼海」を立ち上げた。2016年度・今年度「NHK俳句」選者。公開句会・東京マッハメンバー。

★著者ツイッター:https://twitter.com/horimotoyuki
★著者公式ホームページ:http://horimotoyuki.com/

 

NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。
堀本 裕樹 (著)

弟子と先生の問答による、物語仕立ての俳句入門書

『NHK俳句』テキストの人気連載「ひぐらし先生の俳句指南」が、書き下ろし「句会」「吟行」編を加えて一冊に。「リズム」「てにをは」「外来語の使い方」「色の詠み方」「感情表現」など俳句の基本24項目を、主人公・もずく君とひぐらし先生のほのぼのとした俳句問答に学ぶ。上達のヒントが満載!

 
【関連】
堀本裕樹 トークショー&サイン会|HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE

 


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