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【訃報】歴史学者・岡田英弘さんが死去 東京外語大名誉教授

歴史学者で東京外国語大学名誉教授の岡田英弘(おかだ・ひでひろ)さんが25日、心不全のため死去しました。86歳。東京都出身。告別式は近親者で行いました。喪主は妻で歴史学者の宮脇淳子さん。

 
岡田英弘さんは1931年生まれ。東京大学文学部東洋史学科を卒業。研究テーマは、満洲史、モンゴル史、中国史、日本古代史、韓国史から世界史まで、広汎におよびます。1957年に日本学士院賞受賞。2008年にはモンゴル国政府から北極星勲章(Altan Gadas odon)を授与されています。

 
著書は、『モンゴル帝国から大清帝国へ』(藤原書店)、『倭国』(中公新書)、『倭国の時代』(ちくま文庫)、『この厄介な国、中国』、『厄介な隣人、中国人』、『やはり奇妙な中国の常識』、『日本人のための歴史学』、『読む年表 中国の歴史』(以上、ワック)、『中国文明の歴史』(講談社現代新書)、『だれが中国をつくったか』(PHP新書)、『世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統』、『日本史の誕生』(以上、ちくま文庫)、『歴史とはなにか』(文春新書)など、世界史・モンゴル史関係、中国関係、日本史関係で40冊以上を刊行。他に共著や翻訳、監修の書籍も多数。

 

世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)
世界史はモンゴル帝国とともに始まった!地中海文明と中国文明の運命を変え、東洋史と西洋史の垣根を超えた世界史を可能にした、中央ユーラシアの草原の民の活動。モンゴルの発展と伝統から世界の歴史を読み直す。

 
【関連】
▼▼岡田宮脇研究室

 


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