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『新にっぽん奥地紀行 イザベラ・バードを鉄道でゆく』明治日本の辺境を旅した英国人女性旅行家の歩いた道を追う

芦原伸さん著『新にっぽん奥地紀行 イザベラ・バードを鉄道でゆく』

芦原伸さん著『新にっぽん奥地紀行 イザベラ・バードを鉄道でゆく』

歴史・鉄道紀行の名手・芦原伸さんが、明治日本の辺境を旅した英国人女性旅行家イザベラ・バードの歩いた道を追った『新にっぽん奥地紀行 イザベラ・バードを鉄道でゆく』を株式会社天夢人より刊行しました。

 

明治日本の最果てを歩いた英国淑女

本書は、紀行作家・芦原伸さんが雑誌『旅と鉄道』で約3年にわたって連載してきた「イザベラ・バードの足跡を訪ねて 鉄道にっぽん奥地紀行」を書籍化したものです。

開国間もない明治11年に日本へやって来て、東北の村々から北海道のアイヌ集落までにいたる過酷な旅路を、通訳兼案内人の若者一人をつれて歩いたイザベラ・バード。著書『日本奥地紀行』を残した彼女の旅を、150年の時を超えて芦原伸さんが追体験しました。ただし、旅の手段は鉄道、ローカル線。

彼女が訪れた場所や泊まった宿を訪ね歩きながら見えてきたのは、現代の私たちが忘れてしまった明治の日本人たちの姿でした。
明治維新から150年の今、近代の日本を見直すのにふさわしい歴史紀行書です。

 

本書の目次

第1章 横浜 日本の青春時代に思いをはせる

第2章 東京 攘夷の嵐と首都のきらめき

第3章 日光 妖精のいる美しい宿で

第4章 会津 日本は“おとぎの国”ではなかった

第5章 大内宿 バード、奥会津の宿場町をゆく

第6章 新潟 水の都で出会った伝道師たち

第7章 置賜 実り豊かな東洋のアルカディア

第8章 上山 温泉・城下町で長旅の疲れを癒やす

第9章 秋田 明るく陽気な風景と祭の賑わい

第10章 大館 舟の事故にも動じなかった鋼の淑女

第11章 黒石 バードの心の打った礼節と親切

第12章 函館 未踏の地、北海道に到達

第13章 噴火湾 どこか故郷に似ていた北の大地

第14章 室蘭 アイヌによって解放されたバードの心

第15章 勇払原野 あらゆるものの果ての地

第16章 平取・二風谷 終着点でバードが見たもの

あとがき

 

芦原伸さん プロフィール

著者の芦原伸(あしはら・しん)さんは、1946年生まれ。北海道大学文学部卒業。ノンフィクション作家、紀行作家。日本ペンクラブ、日本文藝家教会、日本旅行作家協会会員。株式会社天夢人 Temjin 相談役。元『旅と鉄道』編集長。

“現場主義”を貫き、地球規模の旅を続けている。『被災鉄道?復興への道』(講談社)で、第40回交通図書賞を受賞。近著に『呑み鉄、ひとり旅?乗り鉄の王様がゆく』(東京新聞)、『へるん先生の汽車旅行~小泉八雲と不思議の国・日本』(集英社文庫)、『完全保存版 西部劇を読む事典』(天夢人)がある。

 

新にっぽん奥地紀行 ~イザベラ・バードを鉄道でゆく~
明治11年。開国間もないニッポンに、ひとりの英国貴婦人がやってきた。
イザベラ・ルーシー・バード。

旧街道を引き馬に乗ってゆく過酷な旅路を歩いた彼女の目に、いまだ江戸の面影を残す東北、北海道の景色はどのように映ったのか――。

鉄道・歴史紀行文の名手である著者が、バードの足跡を訪ねて歩いた鉄道の旅。
彼女が見た明治期の日本を探しながら、現代日本の地方都市を歩き、人と出会い、風景と食、そして酒を堪能しつつ“近代日本”の真の姿を考える。

雑誌『旅と鉄道』誌上で16回にわたり掲載された連載ルポ、待望の単行本化。

 


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