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『マイタイム』「世界幸福度ランキング1位」のフィンランドに学ぶ、忙しくても自分を見失わない生き方とは?

『マイタイム』「世界幸福度ランキング1位」のフィンランドに学ぶ、忙しくても自分を見失わない生き方とは?

『マイタイム』「世界幸福度ランキング1位」のフィンランドに学ぶ、忙しくても自分を見失わない生き方とは?

フィンランドに住むノンフィクションライター兼ブロガーのモニカ・ルーッコネンさんの著書『マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方』が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

日本通のフィンランド人から見た日本人のワークライフバランスとは?

著者のモニカ・ルーッコネンさんは、フィンランド在住のノンフィクションライター兼ブロガー、ライフスタイル専門家です。日本に在住し、仕事をしていた経験もあります。

彼女はシングル・マザーかつワーキング・マザーで、さらに老年の父親の面倒も見ています。……こう聞くと、仕事、育児、家事、介護に追われてさぞかし大変なのでは?と思ってしまいますが、忙しい中でもきちんと「自分のための時間=マイタイム」も確保しています。

フィンランドは日本より10年早く少子高齢化が進んでいると言われ、共働き世帯は8割を超えています。日本でも、共働き世帯が増え、仕事や家事、育児を完ぺきにこなそうとする中で、うまくバランスが取れずに悩んでいる人も多いのではないのでしょうか。

「日本人は家事に育児にそして仕事にと、ちょっとがんばりすぎ」と心配した著者は、大好きな日本の読者のために本書を書き下ろしました。日本の労働状況や慣習を考慮しつつ、忙しい毎日でも“マイタイム”が取れるようになる具体的な方法を紹介しています。

 

“マイタイム”とは?

“マイタイム”とは、シンプルに言うと、仕事や家庭の責任から離れ、自分に投資する時間のこと。

エクササイズをしたり、友人と一緒に過ごしたり、趣味に打ち込んだり……過ごし方は自由です。自分がいちばんリラックスできること、自分にとって意義あることをすればOK。

 

“マイタイム”を持つことのメリット

1.充電できる

2.自己啓発ができる

3.健全な人間関係が保てる

4.より健康になれる

5.よき親、よきパートナー、よき社会人になれる

 

“マイタイム”をつくるための3ステップ

■1.やりたいことリストをつくる

行きたい場所、やりたいこと、学びたいことなど、自分のためだけの時間をとったらやりたいことをリストアップしてみましょう。立派なものである必要はありません。友人と久々にゆっくり会いたいとか、週に1回はカフェでのんびりするとか、そんなものでいいのです。

 
■2.自分の時間の使い方を検証する

まずは普段「どんなことにどれくらい時間を使っているのか」を検証してみましょう。

平日と休日の一般的な一日の時間の使い方を24時間で表します。理想は、仕事、家庭(育児や家事)、睡眠、そして“マイタイム”がバランスよく配分されていること。

この「バランス」については、仕事や家庭環境、またその人の性格によって異なります。それぞれの生活にいちばん合ったバランスを見つけることが重要です。

 
■3.すきま時間をマイタイムにする

「“マイタイム”は欲しいけれど、現実問題忙しすぎてそんな時間はない」という方も多いのではないのでしょうか。

ポイントは「すき間時間」の活用です。通勤時間や子どもの習い事を待っている間など、いままでなんとなく過ごしていた時間を“マイタイム”にあてることができます。

 
・子どもの習い事中に、ジムに行く、ジョギングをする、友人とお茶をする

・通勤時間に読書をする

・自転車通勤にして、エクササイズの時間にする

・ランチを読書や考え事の時間にする

 

フィンランド流「完ぺきを目指さない」家事&育児

フィンランドでは、「チリ一つ落ちていない家を保つよりも、充実した人生のほうが大切」と古くから言われています。共働き家庭の多いフィンランドの家事育児とは、どんなものでしょうか?

 
・自分が疲れている日は家事を最小限にする

・家事は家族全員と分担し、子どもにもできることはやってもらう

・そうじや洗濯をする曜日を決め、その日までは「多少散らかっていてもOK」とする

・たまにはお金を払ってプロにお願いする

・“マイタイム”をとるために、子どもをシッターや親族に預ける

・子育て家庭同士で協力して、交互に子どもの面倒を見る

 

自分のためにわがままになれるのは、自分だけ

フィンランドでも、“マイタイム”を大切にする考え方は比較的新しい考え方です。

“マイタイム”を取り入れるにあたり、一番のハードルになるのは「自分だけの時間を取りたいなんて、ただのわがままなんじゃないか」という気持ちです。

でも、自分のためにわがままになれるのは、自分だけ。まずはできることからはじめてみませんか?

 

本書の目次

はじめに

1章 自分をもっと大切にする“マイタイム”のつくり方

2章 自分を再発見する“マイタイム”の楽しみ方

3章 家事と育児は完ぺきを目指さない

おわりに

 

モニカ・ルーッコネンさん プロフィール

著者のモニカ・ルーッコネン(Monika Luukkonen)さんは、1971年フィンランド生まれ。フィンランドに住むノンフィクションライター兼ブロガー。ライフスタイル専門家。

企業のマーケティング担当としてフィンランドと日本を往復するなど、日本に滞在した経験をもつ。2000年より翻訳家、作家としての活動をはじめ、現在は「MonikaLuukkonen Literary Agency」を経営。フィンランドのシンプルな生き方、考え方を世界に広めるべく、情報発信を続けている。ひとり娘の母。

著書に『ふだん着のフィンランド』(グラフィック社、2015年)、『フィンランド人が教える ほんとうのシンプル』(ダイヤモンド社、2016年)があり、後者は翻訳され、韓国・台湾でも出版されている。

 

マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方
社員でも親でも妻でもない“自分”になれる時間ありますか?

日本より10年早く少子高齢化が進み、共働き家庭が8割を超えるフィンランド。多くの親が忙しい毎日を送っています。
そんななかで「世界幸福度ランキング1位(2018年/日本は54位)」を実現できる秘密は、“マイタイム”にありました!

“マイタイム”とは、「自分のための時間」です。仕事でも家事でも、家族のためでもない時間。
たとえば、趣味に没頭したり、エクササイズをしたり、読書をしたり、一人でカフェでのんびりしたり、友人と心ゆくまでおしゃべりを楽しんだり……。

日本でも共働き世帯の比率は5割を超え、多くの女性が仕事に家事、育児にと懸命にがんばっています。しかし、ともすると自分以外の人のために尽くすばかりで、自分のことが疎かになりがちです。

日本在住経験もある著者のモニカ・ルーッコネンは、「日本人や日本の文化が大好き。でも、日本人女性は仕事に家事に育児にがんばりすぎだと思います」と説きます。
フィンランドに根付く、どんなに忙しくても “マイタイム”を持つことの大切さと、始め方を伝授します。

 


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