『マンガでわかる「西洋絵画」のモチーフ』素敵な絵画だとは思うけど、よくわからない・・・。そんなあなたへ
誠文堂新光社より、池上英洋さん監修『マンガでわかる「西洋絵画」のモチーフ』が刊行されました。
絵画に描かれた「法則」がわかれば“もっともっと”美術展が愉しく!
戦隊ヒーローのレッドはリーダーで、パンをくわえた女子学生は曲がり角で誰かとぶつかる……。そんなお約束は西洋絵画にも。
西洋で絵画は人々にメッセージを伝えるメディアだったため、例えば「イエス」と一緒に描かれる「鳩」は「聖霊」、似たような姿かたちをしていても「鍵の束」を手にしていれば誰々、といったルールが必要だったのです。
名画を描いた画家や注文主、同時代の鑑賞者にとっては常識だけど、時間も空間も隔てた現代の私たちにとっては謎だらけ。
本書ではそんな西洋絵画に描かれた物語や名シーン、シンボルやテーマなどをマンガと多くの作品画像を交えてわかりやすく紹介しています。
描かれているモチーフに注目してお約束を読みとけば、当時の人々の意図や気持ちがわかって、もっと絵画が身近に、おもしろくなります。
なんだかよくわからなかったあの名画もばっちりわかるようになる、絵画鑑賞を楽しむための手助けとなる一冊です。
『マンガでわかる「西洋絵画」のモチーフ』 目次抜粋
西洋絵画を見ると何がわかるの?
第1章 描かれた旧約聖書を読みとく
・ざっくり紹介 旧約聖書のナカミ
・名場面 原罪と楽園追放/大洪水/バベルの塔 ほか
・人物 天使/大天使ミカエル/大天使ガブリエル ほか
第2章 描かれた新約聖書を読みとく
・ざっくり紹介 新約聖書のナカミ
・名場面 サロメと洗礼者ヨハネ/受胎告知/東方三博士の礼拝 ほか
・テーマ 聖母子/無原罪の御宿り/聖母被昇天 ほか
第3章 描かれたギリシャ・ローマ神話を読みとく
・ざっくり紹介 ギリシャ神話の世界
・ざっくりオリュンポス12神
・名場面 ヴィーナスの誕生/プロメテウスの火/パンドラの箱 ほか
第4章 描かれたシンボルを読みとく
・ざっくり紹介 シンボルって何?
・シンボル <動物><架空の生き物><鳥><虫><魚><植物> ほか
著者プロフィール
■監修者:池上英洋さん
美術史家。東京造形大学准教授。 広島県出身。
東京藝術大学卒業、同大学大学院修士課程修了後、イタリアのボローニャ大学などでの在外研究、恵泉女学園大学准教授、國學院大學准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。
著書に『ダ・ヴィンチの遺言』(河出書房新社)、『恋する西洋美術史入門』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(以上、光文社)、監修書に『ルネサンスとは何か。』(阪急コミュニケーションズ)、『西洋美術入門 絵画の見方』(新星出版社)、『マンガでわかる「西洋絵画」の見かた』(誠文堂新光社)など。
美術史家。東京造形大学准教授。 広島県出身。東京藝術大学卒業、同大学大学院修士課程修了後、イタリアのボローニャ大学などでの在外研究、恵泉女学園大学准教授、國學院大學准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。
■マンガ:まつおかたかこさん
イラストレーター。雑誌、広告、書籍をはじめ展覧会などでも幅広く活躍中。
★URL:http://tacacom.net/
服装でキャラ付けする芸人のように、聖人たちも服や持物でキャラ付けされている……。
名画を描いた画家や注文主、同時代の鑑賞者にとっては常識だけど、時間も空間も隔てた私たちにとっては謎だらけ。
そんな西洋絵画に描かれた物語や名シーン、シンボルやテーマなどをマンガと多くの作品画像を交えてわかりやすく紹介。