『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』人は自分が欲しいものを説明できない
宣伝会議より、大松孝弘さん、波田浩之さんによる書籍『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』が発売中です。
人は自分が欲しいものを説明できない 成熟市場でヒットを生み出す武器を身につける!
消費者は、商品を見せられて初めて、「欲しい」かどうかを感じます。
既にいまの時代、消費者に直接聞くことで分かるニーズは充たされており、これまでの延長線上のモノ・サービスでは「欲しい」と思われずに、売れない時代になっています。
これらを解決するのが、人を動かす隠れた心理「インサイト」です。
閉塞的な状況にイノベーションを生み出し、新たなアイデアを生み出す武器といえます。
本書は、人が「欲しい」と思う商品の裏側に迫り、解き明かしていくビジネス書です。
本人すら気付いていない心理を見つけ出し、どのようにヒットに生かすのかといった方法論をまとめて紹介しています。
AKB48、マクドナルド、ディズニーなど、なぜヒットしているのかの本質を、人を動かす隠れた心理「インサイト」をもとに紐解いていきます。
本書の目次
第1章 人の“欲しい”は隠れている
・いま、消費者は「だいたい、良いんじゃないですか?」の時代
・人を動かす隠れた心理=インサイト
・なぜ先進企業はインサイトに注目するのか
第2章 “人を動かす隠れた心理=インサイト”の構造を理解する
・優れた作り手は消費者の心理をどう読んだのか
・インサイトを構成する4つの要素
・インサイトは3つのタイプに分類できる
・人の欲望は天使と悪魔の両面で捉える
第3章 ユーザーや競合ではなく“人間を見に行く”
・“人間を見に行く”ことがイノベーションの出発点
・イノベーションを実現したアイデアとインサイト
・人間を見に行く=ターゲットの興味や関心に寄り添うこと
・“人間を見に行く”ための道しるべ
第4章 成熟市場におけるビジネス機会の見つけ方
・6つのフェーズで構成されるプロジェクトの工程
・インサイトリサーチの前に必要なオポチュニティ発見
・オポチュニティ発見のメソッド
第5章 インサイトを発掘する方法
・インサイトを明らかにする方法
・心理学に基づく感情からのアプローチ
・文化人類学に基づく事実からのアプローチ
・インサイトの読み解き方
第6章 既成概念を壊してアイデアを手に入れる
・ワークショップでアイデアを開発する
・アイデア開発の精度を高める“ひとこと化メソッド”
・“インサイトマンガ”でインサイトを直観的に共有する
・アイデアの実現可能性をコントロールする“技術カード”
・キーインサイト・バリュープロポジション・アイデアの検証
第7章 インサイトを活用した業務プロセスの構築
・インサイトを起点とする業務プロセスの再確認
・インサイトを活用した業務プロセスを構築する際のポイント
著者プロフィール
■大松 孝弘(おおまつ・たかひろ)さん
株式会社デコム 代表取締役。成蹊大学経済学部卒。
株式会社朝日広告社を経て、2002年デコムを創業。インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数。
2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍『図解 やさしくわかるインサイトマーケティング』(共著、日本能率協会マネジメントセンター) を上梓する。
株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発支援を提供している。医薬品・食品・飲料・化粧品・日用品・通信・自動車・エレクトロニクス・メディアなどの領域において、心理学や文化人類学からのアプローチによる独自の調査手法で、アイデアとイノベーションを導きだしている。
著書に『マーケティングリサーチの基本』(共著、日本実業出版社) など。
■波田 浩之(はだ・ひろゆき)さん
株式会社デコム パートナー(元執行役員)。早稲田大学政治経済学部卒。
株式会社朝日広告社を経て、1998年同社を退社しフリーランスとしてマーケティングやプロモーションの企画を中心に活動。2006年より株式会社デコムに参画し、インサイトリサーチの分析・企画・インタビューの実務などを担当する。
著書に『図解 やさしくわかるインサイトマーケティング』(大松孝弘さん・宇佐美清さんと共著)、『はじめの1冊! 広告の基本がわかる本』『図解 ビジネス実務事典 広告』(大城勝浩さん・髙山英男さんと共著)(いずれも日本能率協会マネジメントセンター)、『この一冊ですべてわかる 広告の基本』(日本実業出版社)など。
あらゆるモノ・サービスに「だいたい、良いんじゃないですか?」と充たされてしまっている消費者。そこには、もはやニーズは存在しない。あるのは、本人すら気づいていない隠れた欲求だけだ。ヒットを生み出したければ、ニーズを追いかけるのではなく、インサイトを見つけよう。その方法が、この1冊には詰まっている。さあ、イノベーションを生み出すアイデア開発の武器を手に入れよう。