気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『たった1分で相手をやる気にさせる話術 ペップトーク』アメリカで生まれた「人を励ます技術」

『たった1分で相手をやる気にさせる話術 ペップトーク』アメリカで生まれた「人を励ます技術」

『たった1分で相手をやる気にさせる話術 ペップトーク』アメリカで生まれた「人を励ます技術」

フォレスト出版が2017年6月に刊行した書籍『たった1分で相手をやる気にさせる話術 ペップトーク』(浦上大輔さん・著)のテーマ「ペップトーク」が、日本テレビ系ドラマ『先に生まれただけの僕』で登場しました。

 

ペップトーク(PEP TALK)と何か?

ペップトークとは、アメリカでは日常的に使われている、言葉がけによって「人をやる気にさせる」「人を励ます」話術です。

その始まりはアメリカのスポーツの世界と言われています。人種も言語も違う様々な人が集まるチームでは、「わかりやすい」「短い言葉」が必要です。

また、人のやる気を引き出すために「相手が一番言ってほしい言葉を使う」「ポジティブな言葉を使う」「相手の心に火をつける本気の関わり」も必要です。

この5つの要素を、論理的に構成して話をするトーク術がペップトークです。

 

ペップトークどんな場面に使うと効果的なのか?

ペップトークは、人をやる気にさせたい時、落ち込んでいる人を励ます時などに使うと効果を発揮します。

たとえば、受験生を抱える親や先生、商談やプレゼンを成功させてあげたいリーダー・上司、失恋をしてしまった人を励ましたい人……など、やる気と元気を贈りたい時に使います。

 
・部下をやる気にさせたいリーダーやマネージャー
・社員のやる気を短時間で引き出したい経営者
・子どもにやる気を出してほしいと思っている親
・子どもの本来の力を発揮させたい教師、指導者
・悩んでいる友人を何とか励ました人
・入院している友人・知人に元気になってほしいと思っている人

 
では、なぜペップトークが効果的なのか?
それは、相手の心の揺れ動きに沿った形で話を展開させていくからです。

ペップトークは、次の4つの組み立てによって構成されています。

1.受容(事実の受け入れ)
2.承認(とらえかた変換)
3.行動(してほしい変換)
4.激励(背中のひと押し)

この4つの話の組み立てで、相手の感情をプラスに変えていきます。

相手の感情に寄り添った言葉がけをすることにより、相手が信頼を寄せ、より良い人間関係も構築することができるのです。

また、相手の心の状態により、1~4のどこでスイッチを入れれば効果的かも、本書では解説しています。

あなたのペップトークで、人を応援すれば、その人のやる気は一瞬で変わっていきます。

 

たった1分、4つの要素を組み立てるだけ

たとえば、部下が大事なプレゼンを前にしてガチガチに緊張しているとします。
こういった場合、多くの人が、相手に良かれと思って、「絶対に成功してこい!」「ミスなくやり遂げろ!」と、思わず否定的な言葉になったり、注意やアドバイスになってしまいます。

ペップトークは、相手の感情に寄り添った言葉がけをすることにより、相手が信頼を寄せ、より良い人間関係も構築することができるのです。

たとえば、以下のように語り掛けます。

<トーク例>
タクヤ、今日はいよいよプレゼンだね。緊張しているのか?
そりゃそうだよ。俺も社長にプレゼンする時はいっつもガチガチになるからよくわかる。(=受容)
でもそれって、タクヤがこの新規事業を絶対成功させたいって思って、いっぱい悩んで、めちゃくちゃ頑張って時間をかけて準備をしてきたからだよね。(=承認)
だったら想像してみて。タクヤがリーダーになって新規事業を進めている姿を。社長も仲間もお客様も喜んでいる姿を。とってもワクワクするよね。だったらそのワクワク感と君の思いを社長に伝えてくればいい。(=行動)
終わったら祝杯を上げよう!さあ、行ってこい!(=激励)

ペップトークは4つの話の組み立てで、相手の感情をプラスに変えていきます。あなたもペップトークの言葉の力を感じてみてください。

 

本書の主な内容

はじめに
◆誰かに励ましてもらったことがあるけれど、自分が励ます立場になったら……
◆アメリカで誕生した人を「励ます技術」

第1章 人のやる気はどこから生まれるのか?
◆思いがあれば、人はどんな逆境からでもはい上がれる
◆人のやる気が湧き起こるメカニズム
◆受け取る力が相手のやる気を引き起こす

第2章 人はなぜ本来持っている実力を発揮できないのか?
◆どんな人でも緊張・不安など心理的な壁がある
◆本来持っている力(=リソース)を発揮するための心の状態
◆ペップトークは、たった1分でできるコーチング技術

第3章 相手のやる気を最大限に引き出すペップトークのつくりかた
◆ペップトークの5つのルール
◆ペップトークはシンプルな4つのステップでつくる
◆アメリカのペップトークから導き出された論理的なステップ

ステップ1 受容(事実の受け入れ)
◆受容は、相手を受け入れる準備のステップ
◆受容とは、心の器に入った感情という液体をくみ取る作業

ステップ2 承認(とらえかた変換)
◆承認は、感情を一気にプラスに転換させるゴールデンステップ

ステップ3 行動(してほしい変換)
◆行動とは、ポジティブにしてほしいことを明確に伝えること
◆行動の指示と結果の指示を一緒に使うと効果抜群

ステップ4 激励(背中のひと押し)
◆最後は相手の背中をどう押して送り出すかだけ
◆ペップトークは何を言うかだけでなく、誰が言うかも大事

第4章 相手のやる気を最大限に引き出すペップトークの伝えかた
◆信頼関係構築にもペップトークの4ステップを使う
◆ペップトークと心の状態のメカニズム
◆相手がやる気を起こす3つのスイッチ
◆あなた自身を励ます「337ペップトーク」

第5章 あなたのペップトークを実践する
◆あなたがやる気を引き出したい相手の感情と状況を常に考える
◆ペップトークは人の人生を変える力を持っている

 

浦上大輔さん プロフィール

著者の浦上大輔(うらかみ・だいすけ)さんは、一般財団法人日本ペップトーク普及協会専務理事。一般社団法人日本朝礼協会理事。

1969年東京都生まれ。北海道大学で運動生理学(健康体育科学修士)、理学療法学を学び、運動指導のスペシャリストとして、学校体育、リハビリ医療、高齢者介護の現場で活躍。StretchPole(R)の株式会社LPN 代表取締役、一般財団法人日本コアコンディショニング協会理事長を経て、ペップトークの第一人者岩崎由純さんと一般財団法人日本ペップトーク普及協会を設立。

人をやる気にさせるペップトークの講演・研修を企業、学校、医療・介護、行政、各種団体で行い全国を飛び回る。持ち前の発想力と巻き込み力でコーチングの第一人者・平本あきおさん、リーダーコミュニティ、朝礼の第一人者・大嶋啓介さんとともにオンライン朝礼コミュニティーを全国に展開中。

 

たった1分で相手をやる気にさせる話術ペップトーク
受容(事実の受け入れ)、承認(とらえかた変換)、行動(してほしい変換)、激励(背中のひと押し)。4つの要素を組み立てるだけ!アメリカで生まれた「不安や緊張」を消し、やる気に変えさせる話し方。相手の心の状態を論理的に分析したトーク術。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です