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写真家・植本一子さん『降伏の記録』 末期癌を患った夫との日常の果てに訪れた破局と救済の記録

『降伏の記録』末期癌を患った夫との日常の果てに訪れた破局と救済の記録 『かなわない』『家族最後の日』に続く最新作にして最終章

『降伏の記録』末期癌を患った夫との日常の果てに訪れた破局と救済の記録 『かなわない』『家族最後の日』に続く最新作にして最終章

赤裸々に日常を綴った日記型エッセイ『かなわない』『家族最後の日』が話題となった植本一子さんの『降伏の記録』が河出書房新社より刊行されました。

 

「家族」について悩み、苦しみ、考えつづけた著者のたどり着く先はどこなのか

本書は、写真家・植本一子さんが2016年11月から2017年7月までの日々を綴った日記と、夫とのあいだで、家族とのあいだで、世間とのあいだで自身を見つめた長篇エッセイを収録しています。

これまでの植本さんの著作は、誰もが暮らしのなかで実感する不安や迷い、心の闇に寄り添う真っ直ぐな文章で、多くの読者に支持されました。本作は著者自身その「到達点」と感じる渾身の作品です。今後しばらく休筆されることもあり、これまでの軌跡の最終章にもなっています。

 

『降伏の記録』の内容

末期癌を患った24歳年上の夫にしてラッパー・ECDさんは、手術によって一命をとりとめたが、半年後に転移が見つかる。繰り返される入退院のなかで育っていく子どもたちと、ときおり届く絶縁した実家からの手紙。そしてある日、わたしは夫との間に、決定的な〈すれ違い〉があることに気がついたのだ……。

 

植本一子さん プロフィール

著者の植本一子(うえもと・いちこ)さんは、1984年、広島県生まれ。2003年、キャノン写真新世紀で荒木経惟さんより優秀賞を受賞し、写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等幅広く活動中。

著書に『働けECD――わたしの育児混沌記』『かなわない』『家族最後の日』、共著に『ホームシック――生活(2~3人分)』(ECDさんとの共著)がある。

 

降伏の記録
【目次】
わたしの他者たち
冬 2016年11月~2017年1月
春 2月~4月
夏 5月~7月
降伏の記録

■既刊
 
かなわない
育児日記『働けECD』から5年。写真家・植本一子が書かずにはいられなかった、結婚、家族、母、生きづらさ、愛。すべての期待を裏切る一大叙情詩。

【出版社からのコメント】
2014年に著者が自費出版した同名冊子を中心に、『働けECD?わたしの育児混沌記』後5年間の日記と散文で構成。震災直後の不安を抱きながらの生活、育児に対する葛藤、世間的な常識のなかでの生きづらさ、新しい恋愛。ありのままに、淡々と書き続けられた日々は圧倒的な筆致で読む者の心を打つ。稀有な才能を持つ書き手の注目作です。

 
家族最後の日
母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌―写真家・植本一子が生きた、懸命な日常の記録。

 


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