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『日銀と政治 暗闘の20年史』総理番&日銀担当を経験した現場記者が描く迫真のルポ

『日銀と政治 暗闘の20年史』総理番&日銀担当を経験した現場記者が描く迫真のルポ

『日銀と政治 暗闘の20年史』総理番&日銀担当を経験した現場記者が描く迫真のルポ

総理番や日銀担当を経験した朝日新聞記者・鯨岡仁さんが、金融政策決定の深層を描き出す渾身のルポルタージュ『日銀と政治 暗闘の20年史』を、朝日新聞出版より刊行しました。

1998年日銀法改正以降、先進国初のデフレと20年間、闘ってきた日本。世界金融危機、財政再建問題、アベノミクスまで、日本を襲った危機的状況をめぐり、日銀と政治は水面下でどのような攻防を繰り広げてきたのか。現場の記者が克明に描く迫真の「デフレ全史」です。

 

総理番、日銀担当を経験してきた現場の記者が描く迫真のルポ

(「まえがき」より)
日銀についての報道や言説に違和感を持っていた。日銀があたかも、政府や政治家の影響を受けずに、純粋に景気や市場の状況だけを見て「独立」して政策決定しているという「描き方」が支配していたからだ。政治部と経済部の双方で記者をしてきた私は、どうも日銀の本当の政策決定プロセスや論理とはかけ離れた議論をしている、と感じていた。

 

日銀は政府の「子会社」になってしまったのか?

なぜ日銀は2012年12月の総選挙で、「インフレ目標政策」と「異次元の金融緩和」の導入に追い込まれることになったのか。政治家たちの日銀に対する非難は本当に正しかったのか。そして、本当にこのまま「異次元の金融緩和」を続けて大丈夫なのか――。

政策決定プロセスを検証するという作業は、その政策の責任の所在を明らかにすることでもあります。仮に、いまの金融政策が将来、重大な問題を引き起こしたとき、その責任は誰にあるのか?本書は「日銀と政治」のせめぎ合いをドキュメントで綴りながら、こうした疑問に答えていこうとしています。

 

本書の目次

序 章 「独立」した日本銀行

第1章 ゼロ金利解除の失敗

第2章 量的緩和の実験

第3章 リーマン・ショックと白川日銀

第4章 日銀批判のマグマ

第5章 レジーム・チェンジ

第6章 異次元緩和の衝撃

第7章 金融と財政、「合体」へ

 

鯨岡仁さん プロフィール

著者の鯨岡仁(くじらおか・ひとし)さんは、朝日新聞記者。1976年、東京都生まれ。1999年、早稲田大学卒業、日本経済新聞社入社。2003年、朝日新聞社に移り、政治部記者として、首相官邸、防衛省、民主党などを担当。2008年、経済部記者になり、日本銀行担当としてリーマン・ショックを取材。社会保障と税の一体改革、環太平洋連携協定(TPP)交渉、内閣府、財務省、自民党、首相官邸(2度目)、経済産業省などを担当。景気循環学会所属。

著書に『ドキュメントTPP交渉――アジア経済覇権の行方』(東洋経済新報社)、『この国を揺るがす男――安倍晋三とは何者か』(共著、筑摩書房) などがある。

 

 


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