『笑うときにも真面目なんです』ケチは尊敬に値する?ドイツ人「あるある」をユーモアたっぷりに描くエッセイ
NHK出版より、マライ・メントラインさん著『音声DL BOOK ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです』が刊行されました。
ドイツ人「あるある」をユーモアたっぷりに
ドイツ人家庭のキッチンでは、よくシンク脇にティーバックが並べてある。ゴミ箱に入れる前に乾かすためだけでなく、ときどき「再利用」するために……。
著者のマライ・メントラインさんによると「再利用。これはエコの根幹です。そしてケチなドイツ人ならではの欲求でもあります。」とのこと。
マライ・メントラインさんはウェブマガジンやドイツ大使館のサイトで、広範かつ深い知識を背景に小説や映画評を発表。NHKの語学番組出演をきっかけに、そのルックスやキャラクターでドイツ語界のアイコン的存在にもなっています。
日常の生活からリアルなエピソードを拾い出し、日本人が抱く典型的なドイツ人像──休暇のためにこそ働く、ジョークはスキだけどヘタ、サービス精神はイマイチ──を、あるときは裏打ちし、あるときは鮮やかにひっくり返していきます。
また「同性婚が合法化された」、「中世ごっこが流行中」など、あまり知られていない最近のドイツ事情も織り交ぜた、話題豊富なエッセイ集です。
「ドイツ好き」な読者が知りたいドイツ人の生き方や考え方の特徴を、ときに茶化し、ときに愛おしんで描きだすユーモラスなエッセイ16本を収載。やさしいドイツ語と日本語の対訳形式、語注と著者による朗読音声ダウンロード付きで、ドイツ語初学者から中級レベルの学習者に最適です。
マライ・メントラインさん プロフィール
著者のマライ・メントライン(Marei Mentlein)さんは、学生時代、地元キールで入った民族博物館で「漢字」に出会い、日本への関心を持ち始める。2度の留学を経て2008年ボン大学卒業後来日。NHKの語学講座に出演して人気を博する。
現在は、翻訳・通訳として活躍するかたわら、書評や映画評をものし、TBS-BS『外国人記者は見た+』への出演、ZDF(ドイツの公共放送)日本支社での番組制作などジャーナリストとしての活躍の場を増やしている。
休むためならあくせく働き、笑うときにもルールがあって、ケチが尊敬に値する…そんなドイツ人「あるある」をやさしいドイツ語でたのしく描いた、16の対訳エッセイ集。