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『アメリカの壁』小松左京さんの“予言の書”が40年目の快挙!電子版がランキング1位に!

『アメリカの壁』小松左京さんの“予言の書”が40年目の快挙!電子版がランキング1位に!

『アメリカの壁』小松左京さんの“予言の書”が40年目の快挙!電子版がランキング1位に!

日本を代表するSF作家・小松左京さんが1977年に発表した短編『アメリカの壁』(文藝春秋)がテレビ番組で取り上げられたこともあり、40年の時を越えて注目を集め、電子書店でのベストセラー・ランキングで1位となる快挙を達成しました。

 

Amazon、Apple iBooksで1位に!

●Amazon「日本の文芸・小説」単独版1位、短編集2位、無料解説3位(※電子書籍のランキング)
●Apple iBooks「有料ブックス」単独版1位

※いずれも2017年9月11日15時現在

 
短編『アメリカの壁』は、「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」を掲げ当選した大統領ひきいるアメリカが、突然出現した「壁」によって外の世界と遮断されるというストーリーが、トランプ政権の登場とあわせて“予言の書”として注目を集めました。

今年2月には、電子書籍として短編『アメリカの壁』(単独版)が緊急配信され、国内メディアのみならず、海外の情報サイトのトップページにも掲載されました。
6月にはこの作品を収録した短編集『アメリカの壁』(『眠りと旅と夢』など全6編)の電子書籍を小松左京ライブラリの解説を入れるなどしてリニューアルして配信しています。

 

小松左京さん プロフィール

小松左京さんは、1931年、大阪生まれ。京都大学文学部卒。1962年に『SFマガジン』で商業誌デビュー。上下巻あわせて400万部を超えるベストセラーとなった『日本沈没』(1973)をはじめ、『復活の日』『首都消失』『果しなき流れの果に』『日本アパッチ族』『さよならジュピター』『虚無回廊』など、さまざまな作品を発表。日本を代表するSF作家にして、SFの枠を超えて多くの読者を獲得した。映画化、テレビ化された作品も多数。

また、1970年に開催された大阪万博に深くかかわり、岡本太郎さんとともに「太陽の塔」内部の展示を企画。これ以降も1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」総合プロデューサーを務めるなど、多くのプロジェクトに参加した。2011年に逝去。享年80歳。

 

アメリカの壁 小松左京e-booksセレクション【文春e-Books】
アメリカにトランプ大統領が誕生して以来、「いま読むべき作品」「現実がSFに近づいた」と改めて注目を浴びている作品。

ときは冷戦時代。ベトナム戦争以降のアメリカは国外問題への関心を急速に失いつつあった。「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」というスローガンを掲げて当選した大統領は、国内問題には熱心だが、対外政策はどこか投げやり。

そんなとき、アメリカは突然、出現した「壁」に囲まれ、外部との交通、通信が一切、遮断されてしまう。
しかし、なぜか大規模なパニックは発生せず、「アメリカは生きつづけるだろう」と語る大統領のもと、アメリカ国民は意外に落ち着いていた。

「どう考えたって・・・・・・これはおかしい」
アメリカ国内に閉じ込められた日本人ライターは、そんな状況を不審に感じて調査を始める。

「アメリカは、“外”の世界に、ひどくいやな形で傷つき、萎縮(シュリンク)しはじめた。そいつは認めるだろ? 今の大統領は、その方向をさらに強め、妙な具合にカーブさせた。彼は“幸福な新天地時代”のアメリカのノスタルジイに訴え、そこからの再出発を考えているみたいだった」
「たしかにアメリカにとっては、“すてきな孤立”だ」

そして男がたどりついた真相とは・・・・・・。

1982年に文春文庫から発売された短編集『アメリカの壁』から、表題作「アメリカの壁」だけを取り出し、電子書籍オリジナルとして発売!

 
アメリカの壁 (文春文庫)
40年の時を超えて大きな話題になった表題作「アメリカの壁」を含む傑作短編集。

1977年に発表された「アメリカの壁」に登場する孤立主義者のアメリカ大統領が、トランプ大統領を想起させることから、「トランプ政権 予言の書?」と新聞に取り上げられたり、ネット上で「いま読むべき作品」「現実がSFに近づいた」といった声が相次ぐなど、大きな話題に。

表題作の他に、アンデスのマヤ文明遺跡から出土した棺のなかのミイラがいざなう不思議な時間旅行「眠りと旅と夢」や、「鳩啼時計」「幽霊屋敷」「おれの死体を探せ」「ハイネックの女」といった傑作SF5篇も収録。

電子版オリジナル解説では、小松左京の家族である小松実盛氏が各作品の背景を詳細に紹介。テーマにこだわらず1977~78年に発表された作品を集めた結果、ミステリあり、コミカルタッチあり、ホラーありとバラエティにとむ本書収録作の位置づけや、同じテーマを扱った他の作品を案内。日本が生んだ最高のSF作家、小松左京の豊潤で広範な作品世界に関する格好の入り口となっている。
また、初めて公開される自筆メモや、プロの漫画家として活躍した時期もある著者の一コマ漫画を特典画像として収録。

 


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