『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』歴史を翻弄した地図の間違い、嘘を暴く!
日経ナショナル ジオグラフィック社より、『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』(エドワード・ブルック=ヒッチングさん著/関谷冬華さん訳/井田仁康さん日本語版監修)が刊行されました。
伝説や言い伝え、探検家の誤解、誇張や嘘など、歴史を翻弄した「あるはずのない幻の世界」
本書は、かつては実在すると思われていた国、島、都市、山脈、川、大陸、種族など、幻の世界を描いた、130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真を掲載したビジュアル書籍です。
「大西洋には、7つの都市を持つ長方形の大きな島がある」
「カリフォルニアは海に囲まれた島であり、女性ばかりの楽園だ」
「南米のパタゴニアには、3メートル近い巨人が住んでいる」
など、伝説や言い伝え、探検家の誤解、誇張や嘘など、歴史を翻弄した「あるはずのない幻の世界」が登場します。
そして、地図に描かれた幻の世界は、遠い過去の話だけではありません。
メキシコ湾にあるとされていた島「ベルメハ」は、1540年にアロンソ・デ・シャーベスにより記録されていますが、様々な分野の科学者チームが航海に出発し、その存在が幻の島だとわかったのは2009年のことです。
今も、想像上の国や島が事実としての仮面をかぶり、発見されないままでいるかもしれません。私たちのまわりの世界がどれほど確かなもののように思えたとしても、その奥には秘密が隠されている――そんな思いに耽る、未知なる世界に旅立つ冒険心を味わう一冊です。
歴史を翻弄した地図の一例
・アトランティス、悪魔の島、エルドラド
・オーストラリアの内陸海、朝鮮島
・ブレスター・ジョンの王国、カラハリ砂漠の古代都市
・パタゴニアの巨人、カルサ・マリナの海の怪物たち
ほか、130点を超える美しい古地図と貴重な図版と写真が満載です。
歴史を翻弄した幻の世界を読み解く解説も充実。虚構でありながらも存在が信じられてきた、人を惹きつける魅力ある物語の数々が描かれています。
本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう?それらが地図に描かれていたからだ。神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための完全な“でっち上げ”すらある。そのような幻の土地や国、島々は、20世紀の地図にもたびたび登場し、現代のグーグルマップにまで姿を現した。130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真とともに、人々を翻弄した幻の世界を読み解いていこう。