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『自分の見た目が許せない人への処方箋』こころの病「身体醜形症」の治し方

中嶋英雄さん著『自分の見た目が許せない人への処方箋 ~こころの病「身体醜形症」の治し方~』が小学館より刊行されました。マスク着用の義務化がなくなり、「顔」を出すようになった今、自分の「見た目」でつらすぎる人生を送るすべての人の悩みを解決する一冊です。

 

SNSで急増!身体醜形症

SNSの普及で、自撮りや画像加工などが当たり前になり、かつてないほど人の「顔」に注目が集まる現代。昨年には、ハリウッド女優の身体を加工した画像がSNSで拡散され、その女優が「身体醜形症」を発症したとニュースになりました。

そして今年3月からマスク着用の義務化がなくなり、喜びの声が上がる一方、顔を出すことに不安を感じる人もいます。

 
本書では、「顔」や「見た目」の悩みについて、その苦しみの原因を解き明かし、その上で、「見た目」の悩みを根本的に解決するために、自分でできる様々なケア方法を紹介しています。

 

「身体醜形症」とは?

「身体醜形症」とは自分の「顔」や「見た目」に過剰なコンプレックスを抱く心の病のこと。何時間も鏡で自分の顔をチェックしたり、人の目が気になって外出できなくなったり、美容整形を繰り返すうちに整形依存になるケースもあります。

 
本書の著者・中嶋英雄さんは、精神科医と形成外科医の両方の免許がある、日本でも稀有な肩書きを持つ医師です。

 
中嶋さんは長年形成外科医として、美容整形を希望する患者さんと接していく過程で、「見た目」の悩みの根底には、「見た目」へのコンプレックスだけではなく、「現在の自分を受け入れることができない」こころの状態に問題があることに気がつきました。

たとえ美容整形をしても患者さんが「整形した自分」を受け入れることができず、整形を何度も繰り返す整形依存に陥ってしまうケースを度々見てきたからです。

 

「見た目」の悩みを解決するためには

本書では、「顔」や「見た目」の悩みの原因を解き明かします。そして、「見た目」の悩みを根本的に解決するためには、第一に患者さんが「ありのままの自分」を受け入れることができる「こころの免疫力」をつけることが必要であることを伝えています。さらに、読者が「こころの免疫力」をつけるため、自分でできる様々なケア方法を紹介しています。

 
株式会社クロス・マーケティングが2022年8月、全国15~69歳の女性1,375名を対象に行った「美容に関する調査(2022年)」によると、“コンプレックスをなくすために、美容整形することは良いと思う”かの意識について、肯定派は55%と半数を超え、10代では74%を占めています。
“美容整形に関心がある”と回答した 10代は 42%、20~30代は 35%と、関心の高さがうかがえます。
(参考:https://www.cross-m.co.jp/report/fashion/20220901beauty/ )

 
しかし、美容整形だけでは「見た目」の悩みは解決できません。美容整形に関心がある人こそ、美容整形の扉を叩く前に、ぜひ一度、本書を一読してみてください。あなたの「見た目」の悩みはきっと本書で解決するはずです。

 

本書の構成

はじめに その苦しみは「身体醜形症」かもしれない

序 章 「自分が醜い」という気持ちから逃れられない人へ

第1章 本当に醜いわけではない──身体醜形症にまつわる誤解

第2章 身体醜形症になりやすい人には6つのタイプがある

第3章 身体醜形症を克服する──あるがままの自分を好きになる処方箋

第4章 それでも整形するのはNGですか?──身体醜形症と美容整形

おわりに

 

著者プロフィール

著者の中嶋英雄(なかじま・ひでお)さんは、精神科医、形成外科医。

1973年慶應義塾大学医学部卒業、同年形成外科学入室。日本精神神経科学会会員、日本形成外科学会会員、同評議員、理事歴任。日本頭蓋顎顔面外科学会会員、評議員、理事歴任。日本頭蓋底外科学会設立委員、名誉会員。日本脳神経外科学会、日本解剖学会などの会員。1983年慶應義塾大学医学部形成外科学専任講師、1988~2010年同助教授、准教授。

2010年から精神科に転科し群馬病院勤務。現在は美容整心メンタル科を掲げ、身体醜形症、不安症などの神経症、整形依存、パーソナリティ障害の治療をクリニークデュボワで対面診療を、美容整心メンタルクリニックで遠隔診療をおこなっている。

著書に『ほんとうに美しくなるための医学』(アートデイズ出版)がある。

 

自分の見た目が許せない人への処方箋: こころの病「身体醜形症」の治し方
中嶋 英雄 (著)

SNSで急増!身体醜形症

1)顔や身体の気になる部分を、鏡で毎日何時間も確認している。
2)人に見られたくないので、外出できない。
3)自分の人生がうまくいかないのは、外見が醜いからだと思う。

上記の3項目のうち、ひとつでも心当たりのある人は、「身体醜形症」という病かもしれません。

身体醜形症は「見た目」を気にする病気ですが、本質はこころの病です。
年齢も、性別も関係なく、誰でもなる可能性があります。

美容整形をしてしまえば、すべてが解決する、と考えているのであれば、それは間違いです。
「ありのままの自分を受け入れることができない」
ことが、身体醜形症の根本的な原因なので、「整形した自分」を受け入れることができなければ、そのギャップに苦しみ、整形依存に陥る可能性があります。

本書では、「ありのままの自分」を受け入れるために必要な
「こころの免疫力」
を高める様々なケアの方法をお伝えしていきます。
「こころの免疫力」を高めることで、美容整形をしなくても身体醜形症は克服できるのです。

あなたの「見た目」の悩みや苦しみは、本書で解決するはずです。

 


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