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『上司のやってはいけない! 令和版』部下に「自分が過去にされたように」指導していませんか?

内海正人さん著『上司のやってはいけない! 令和版』

内海正人さん著『上司のやってはいけない! 令和版』

人事コンサルタント・内海正人さんによる、ダメな上司にならないためのマネジメント本『上司のやってはいけない! 令和版』がクロスメディア・パブリッシングより刊行されました。
「ダメな上司の行動」は、実は時代とともに変化しています。以前の常識が今では非常識になっていることも多々あるのです。本書は「上司のダメな例」を参考に、理想の上司を目指す一冊です。

 

ここ数年でマネジメントはガラッと変わった

マネージャーが持つ悩みはここ数年で、新しいものがどんどん出てきています。

 
例えばリモートワーク。姿が見えないので「何をやっているかわからない」「評価基準をどうすればいいかわからない」というマネージャーの方も多いのではないでしょうか。
そしてZ世代の入社。自分の時代とはまったく異なる価値観の若者にとまどうマネージャーの方もいるかもしれません。
さらにパワハラ。中小企業も2022年4月からパワーハラスメントの防止に関する法律が施行されました。

 
たとえば、部下を褒めることより叱ることの方が多くなっていませんか?
Z世代をマネジメントする際、過去に自分がされたような指導を部下にも行うことは「やってはいけないこと」の一つです。

 
このように常に変化している社会に合わせて、マネジメントスタイルもアップデートしていく必要があるのです。

 

「こうしたほうがよい」より「これをやってはいけない」を注意する方が重要!

昨今では、仕事がデキて、部下に慕われて、リーダーシップを大いに発揮するような「理想の上司」になるための本がたくさんあります。ですが実は、「こうすればうまくいく!」ということより、「これをやったらおしまい」といったことを知るほうがリーダーにとっては重要です。それは、多くの人がマネジメントで失敗してしまう理由が、「やってはいけない」地雷をどんどん踏んでしまっているからなのです。

 
本書では、「ダメな上司」にならないために知っておくべきこと、身につけておくべきことを解説しています。部下が気になってしまう、残念な上司にならないための112項目を紹介。より実現したいことがクリアになるように、理屈ではなく、仕事の現場で起こりがちなNGをもとにまとめています。

 
「やってはいけないポイント」を押さえて部下のマネジメントを行うことで、あなたのチームをより強いものにできるでしょう。

 

やってはいけない例

 
◆部下の人間性を育てようとしない

希望する仕事ややりたい仕事がある部下と接するとき、上司は部下のこだわりをムリに押さえつけようとしてはいけません。「仕事をするうちにやりたいことが変わる可能性がある」「会社が部下に期待している役割がある」ことなど、仕事や人生を俯瞰的に見ることの大切さをしっかりと伝えていきましょう。

 
◆部下の反抗的な態度にイラッとしてしまう

仕事は常に面白いことばかりではありません。ときにはやりたくない仕事、いやいやこなしている仕事もあるでしょう。そんな仕事を部下に任せるとき、仕事の意義などを部下に伝えないで、いきなり作業を命じたりしてはいけません。単に「押し付けられた」となり、部下の不満が募ります。

 
◆リモートワーク導入で部下を不適切に評価する

リモートワーク導入により、人事評価で悩んでいませんか? リモートワークの評価は、勤務態度や時間などは評価の中心には置かず、成果物での評価を実施するやり方が一般的です。上司は、「部下が身近にいないからわからない」ではなく、プロセスが不明なら事後のコミュニケーションによって確認することが大切です。

 
◆パワハラの線引きを理解しない

部下が「パワハラ」と感じても「業務指導の範囲内」であれば、パワハラには該当しません。パワハラの違法性は、セクハラと異なり「主観」ではなく、指導での業務範囲の「大幅な逸脱が認められるか?」が要件となります。特に「相手に対して、人格否定を行う」ことが、パワハラと認められるポイントとなります。

 

本書の目次(一部抜粋)

序章

第1章 部下指導編
1 これぐらいわかっているだろうと思ってしまう
2 部下に好かれようとする
7部下の遅刻を直せない

第2章 リーダーの心構え編
14 マネジメントの意味を履き違えている
15 マネジメントすることを忘れている
24お客・取引先にノーと言えない

第3章 トラブル対処
26 感情を爆発させてしまう
27 ガイドラインがない
28 「まさか」の事態を想定していない

第4章 チームマネジメント編
38 何でも「やる気を出せ」で片付けてしまう
39 細かい指示を出し続けてしまう
40 お金でモチベーションをコントロールしようとする

第5章 人事評価編
53 将来有望な部下を見抜けない
54 伸びているチームの共通点を知らない
55 「理想の社員像」がない

第6章 コミュニケーション編
68 朝礼でネガティブな話をする
69 飲みに行ってもおごらない
70 部下に練習をさせない

第7章 Z世代のトリセツ編
85 Z世代の特徴を理解しない
91 精神論で部下を諭す
92 みんなが見ているところで叱る

第8章 リモートワーク編
94 雑談をしない
96 始業、終業の時間を管理しない
101 メールをするとき要件だけ伝える

第9章 ハラスメント編
103 パワハラを正確に理解しない
106 部下の人格を否定する
110 「指導」と「パワハラ」の区別がつかない

おわりに

 

著者プロフィール

著者の内海正人(うつみ・まさと)さんは、1964年生まれ、神奈川県出身。人事コンサルタント・社会保険労務士。日本中央社会保険労務士事務所 代表。

総合商社の金融子会社にて法人営業・融資業務・債権回収業務を行う。その後、人事コンサルティング会社を経て、日本中央社会保険労務士事務所設立。2017年9月社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所 代表社員に就任し、現在に至る。人材マネジメントや人事コンサルティング及びセミナーを業務の中心として展開。現実的な解決策の提示を行うエキスパートとして多くのクライアントを持つ。

著書に『会社で活躍する人が辞めないしくみ』『会社のやってはいけない!』(ともにクロスメディア・パブリッシング)などがある。

 

上司のやってはいけない! 令和版
内海正人 (著)

理想の上司を知るより、ダメな上司を知る方が
ビジネスには100倍役立つ!

多くの人がマネジメントで失敗してしまう理由は「やってはいけない」地雷をどんどん踏んでしまっているからです。
本書では、ダメな上司にならないための112項目を紹介。

例えば、こんなことはありませんか? 

・部下に仕事を依頼するとき説明を怠り、とてもお客様に提出できないものがあがってくる
・部下に温情をかけすぎて逆にわがままを聞いてしまっている
・個性を活かして適材適所のポジションを与える……ってどういうことかわからない
・背中で教えすぎて(「見て覚えろ」という指導をしたら)新入社員が退職した
・「自分でやった方が早いし確実だから」と、部下にはルーティン業務だけをお願いして、どんどん自分の首を絞めてしまう
・自分と部下を比較して「どうしてこんなこともできないのか……」と思ってしまう

リーダーになるための方法を会社は教えてくれません。
与えられたポジションでどうふるまっていくのか。
やってはいけないポイントを押さえて部下のマネジメントを行い、組織をより強いものにしていきましょう。

 


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