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『オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学』AI、DXからダイバーシティまで 日本人に贈る「オードリー流デジタル入門」

早川友久さん著『オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学』

早川友久さん著『オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学』

早川友久さん著『オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学』が、ビジネス社より刊行されました。

 

落合陽一さん(メディアアーティスト)からユヴァル・ノア・ハラリさん(『サピエンス全史』著者)まで、世界が絶賛する頭脳を徹底解剖!

ようやく「デジタル庁」が2021年9月からスタートするなど、世界各国と比べ、なかなかデジタル化が進まない日本。では一体どうすればいいのか。そのヒントを、コロナ対策にいち早くデジタル技術を応用し世界的に有名になった台湾のIT大臣、オードリー・タンさんから徹底的に聞き出したのが本書です。

著者は日本人でオードリー・タンさんにもっとも長い時間インタビューをした李登輝元総統秘書の早川友久さん。

 
「物事を最終的に判断するのは人間であって、AIではありません」
「デジタルを使える人間だけがDXに取り組んでも、成功はおぼつかない」
「誰もが多数派に属することもあれば、ときには少数派に属する場合もある」

20時間を超えるインタビューから、とくに日本のデジタル革命、日本人のIT意識の変化に役立つ言葉、考え方ばかりを収録しています。

 

本書の構成

はじめに ~オードリーの言葉から日本人が学べる未来の姿~

第1章 「未来」をゼロからつくり上げる独創思考
◎学校へ行く時間をムダにするより、インターネットを通じて学ぶほうがいい
◎自分はパイプ役をしただけで、マスクマップをつくったのはプログラマーたち
◎テクノロジーはあくまでも人間の手伝いをしてくれるもの。使う側の人間が自由に選べばいい
◎まだ選挙権がない若い人たちでも、アイデアを出すのは自由
◎実を言うと、私は〝持守的〟なアナーキストといったほうが正解かもしれません
◎座って議論しているだけでは、見えないことや知りえないことがたくさんある
◎政治参加を促すには、「自分の1票が非常に大切なんだ」という意識を持たせることが大事

第2章 「自由」をつかみ取るために必要な共鳴思考
◎徹底して自由を尊重する家庭だったからこそ、いまの私があるのです
◎なんで、みんなと同じことをしなきゃいけないの?
◎相手が誤っていたとしても、そこから学べることは必ずあるし、自分の考えが絶対正しいわけでもない
◎物事を最終的に判断するのは人間であって、AIではありません
◎日本が遅れているのではなく、むしろ台湾が想像以上に先進的なんです
◎同性婚への賛成派も反対派も、「家族の価値」が大切だと感じているのは一緒なのです
◎誰もが受け入れられるような、新しい解決策を創造するのが本当の民主主義の意義

第3章 「危機」を即座にチャンスに変える加速思考
◎前例や慣習に囚われ、限られた人たちだけで進めていたら、デジタル革命は間違いなく不可能でしょう
◎デジタルを使える人間だけがDXに取り組んでも、成功はおぼつかない
◎デジタル行政は、決して私たちの方向性を変えるわけではありません
◎社会イノベーションとは「みんなの問題は、みんなで助け合い解決する」ということです
◎自分とは異なるさまざまな考え方をする人の話を、絶え間なく聞き続けていく
◎誰もが多数派に属することもあれば、ときには少数派に属する場合もあるわけです

第4章 「能力」を最大限に引き出す多元思考
◎実際、2歳とか3歳の子どもというのは非常に創造的なのですが……
◎文化や業界、年齢などの違いは、私たちがお互いに協力するうえで、実はハードルにはなりません
◎英語を学ぶことが一番重要だ、などという通り一遍の考え方を皆が皆、する必要などないのです
◎もし自分だけでいい方法が見つけられなかったら、ほかの人の力を頼ってもいい
◎街全体をキャンパスにして、ネット教育と地域の資源を組み合わせていくような学校が普及していくかもしれません
◎プログラミング思考を身につけた人が増えれば、気候変動などのより大規模な共通の問題を、多くの人で解決できるようになります

終章 オードリー流思考術+台湾的柔軟性=日本の未来サバイバル戦略
◎デジタルの世界で花開いた台湾の〝柔軟性〟
◎ハッカーたちが大事にする「公開・透明・協力」
◎〝弱者〟にも活躍の場を提供するのが政治の仕事
◎「人間はブタではないし、肉のかたまりでもない」
◎「同調圧力」と「少数意見」の戦い
◎なによりスピードを重視する台湾流「現実主義」
◎〝失敗するコスト〟の節約につながる〝失敗のシェア〟
◎オードリーがなかなか日本に来られないワケ
◎オードリー・タンと李登輝の意外な共通点

おわりに ~台湾社会にはたくさんの「オードリー」がいる~

 

著者プロフィール

著者の早川友久(はやかわ・ともひさ)さんは、1977年生まれ。栃木県足利市出身。台湾台北市在住。早稲田大学卒業。「台湾民主化の父」と呼ばれた李登輝・元台湾総統の唯一の日本人秘書であり、現在も李登輝元総統の遺志を引き継ぎ財団法人李登輝基金会顧問として日台の外交をサポート。

オードリー・タンさん著『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』(プレジデント社)の翻訳チームのリーダーとして書籍翻訳を担当。著書に『李登輝 いま本当に伝えたいこと』(ビジネス社)、『総統とわたし』(ウェッジ)がある。

 

オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学
早川 友久 (著)

オードリーは、常にどんな思考回路でいるのか?
オードリーは、なぜここまで自由に生きられるのか?
オードリーは、どのように「危機」を加速度的に「チャンス」へと変えたのか?
オードリーは、ダイバーシティ社会をどう切り開こうとしているのか?
オードリーは、私たち日本人にとっていったい何を教えてくれるのか?

台湾が生んだ世界的天才オードリー・タンの言葉から読み解く
日本人の未来を形づくるヒントの数々!

 
オードリーのインタビューを読み返していると、日本政府は本気で国民のほうを向いて政治をする気があるのかと疑いたくなってしまう。
この1年ほど、次々と日本で起こる問題を台湾から見るたびに感じた「なぜ台湾ができて、日本はできないのか」というもどかしさの謎解きも、本書の重要なポイントのひとつだ。
今回のコロナ禍を通じて、日本が台湾に学ぶべきものはたくさんある。
その代表的なものが、政府や社会のデジタル化であり、それを象徴する人物がオードリーなのである
――「はじめに」より

 


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