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『パラアスリートの折れないココロのつくりかた』突然の車椅子生活からパラリンピック出場へ! パラカヌー日本代表・瀬立モニカさんの「困難に負けないココロ」を作る秘訣とは

瀬立モニカさん著『パラアスリートの折れないココロのつくりかた』

瀬立モニカさん著『パラアスリートの折れないココロのつくりかた』

パラカヌー日本代表として、リオ2016パラリンピック競技大会に出場し、東京2020パラリンピック競技大会への出場が内定した瀬立モニカ選手の自伝本『パラアスリートの折れないココロのつくりかた』が、主婦の友社より刊行されました。

メダルへの期待も高く、TVやCM出演でも注目を集めるモニカ選手。彼女の困難に負けず、前向きに力強く毎日を楽しむ「笑顔の秘訣」がわかる一冊です。

 

高1で「胸から下が動かせない」重い障がいをおって

はじけるような明るい笑顔が印象的な瀬立モニカ選手。現役大学生として筑波大学で学びながら、パラリンピックに向けてトレーニングに励み、国内外の大会で上位入賞を続ける23歳です。

 
そのパワフルな姿に、多くのファンが魅了されています。いつでも前向きで明るいモニカ選手ですが、高1で障がいをおった直後は、落ち込み、内にこもる日々が続いたといいます。

 
幼い頃からスポーツが大の得意で、国体出場を目前に控えていた高1の少女に、突然の脊髄損傷による下半身麻痺という現実は、あまりにも重く厳しいものでした。

 

母やコーチ、医師、地元の人々の支えで取り戻した笑顔

ココロが折れかけた少女・モニカさんが、パラカヌーという夢に出会い、パラリンピックでメダルを目指すようになるまでには、周囲の人々の支えがあったといいます。

「暗い部分は僕たちが引き受けるから、前だけを見て歩いていってください」と励ました担当医師、モニカ選手を「元気なふつうの子」としてパラリンピックへと導いたパラカヌーのコーチ、モニカ選手が頑張る姿に感銘を受けて地元のカヌークラブの活動を支え、自らも路上生活から自立しながら、突然逝ってしまった“村長”……。

 
なかでもモニカ選手のココロを未来へと動かしたのは、母子ふたりきりの家庭で、看護師として働きながら一人娘の成長を応援してきた母・キヌ子さん。

娘の気持ちを思い、娘の前では一度も涙を見せないようにしたというキヌ子さん。その母の「笑顔は副作用のない薬」という言葉に、自分から笑顔をむけることの大切さに気づいてから、周囲との関係がポジティブに変わったとモニカ選手は語ります。

周囲の支えから得た自らの「気づき」もまた、モニカ選手を前に進ませました。

 

困難に折れそうなとき、前を向くヒントをくれる「ココロの実用書」

困難に直面したとき、どうやって前を向くか……モニカ選手が自らの体験から得た、折れかけたココロを修復し、苦しみを乗り越えるためのヒントがつまった本書は、スポーツを志す人、心身の障がいについて悩み考えている人、そして困難にココロが折れそうな人におススメの一冊です。

 

瀬立モニカさん プロフィール

瀬立モニカ(せりゅう・もにか)さんは、1997年11月17日、東京都江東区に生まれる。高校1年の時、脊髄損傷の障がいを負い、車いす生活に。

高2からパラカヌーを始め、パラリンピックを目指す。2016年リオデジャネイロパラリンピック8位入賞。19年世界選手権で5位入賞し、東京パラリンピック出場に内定した。

 

パラアスリートの折れないココロのつくりかた
瀬立 モニカ (著)

高1で車いす生活に。輝く笑顔を取り戻し、東京パラリンピックの切符を手にした瀬立モニカの、困難に負けない心を育てる秘訣。

「笑顔は副作用のない薬」―――周囲を笑顔にすることで、自分も笑顔になれる。
はじけるような笑顔で東京パラリンピックへの切符を手にした、パラカヌー日本代表・瀬立モニカ。
おてんばスポーツ少女だった高校1年のとき、事故で脊髄損傷という重い障害をおい、車いす生活に。ふさぎこむ毎日から、パラカヌーでパラリンピック出場という夢に出会い、母やコーチ、地元の人びとなどの支えをうけ、再び笑顔をとりもどす。
困難に出会っても、前向きに力強く、毎日を心から楽しむ「笑顔の秘訣」を公開する自伝。
ココロが折れそうと感じたときに、前を向いて生きる力をとりもどすヒントが見つかる 「心の実用書」。

 


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