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『ミスを「成果」に変える』失敗が許されない「命綱」を作る製造現場で培われた、確実にミスを防ぎ、成果を上げるための仕事術

藤田尊子さん著『ミスを「成果」に変える 命綱を作っている女性社長の仕事術』

藤田尊子さん著『ミスを「成果」に変える 命綱を作っている女性社長の仕事術』

藤田尊子さん著『ミスを「成果」に変える 命綱を作っている女性社長の仕事術』が、自由国民社より刊行されました。

 

建設マンの命を守る「命綱」――失敗が許されないその製造現場で培われた、確実にミスを防ぎ、成果を上げるための仕事術とは

技術革新がすさまじい勢いで進み、遠くない未来には仕事の大半がAIによって奪われていくことが危惧される現代社会。より一人ひとりの仕事の精度が求められる時代へと変容してきました。

とはいえ仕事にミスはつきもの。そのヒューマンエラーをいかにして防ぐべきなのか。ミスを起こさずに確実な成果を上げる具体的なノウハウを本書では解説していきます。

 
著者の経営する株式会社基陽は、「命綱」や建設用防災用具、安全工具を製造販売している会社です。

人の命を預かる「命綱」の製造においてミスは絶対に許されません。そのため製造工程において、確実にミスを防ぎ、成果を上げるためのノウハウを徹底的に追及してきました。

 
油断や慢心を自ら防ぎ、ミスを起こさず、成果を上げる組織づくりとは――。本書では、ミスが起きるメカニズムを解説、ミスを事前に察知する仕事の進め方、ミスを防ぐための組織の意識づくり・チームワークの形成・PDCA、そして万一ミスが生じてしまった際にそこから成果を上げるメソッドまでをわかりやすく紹介しています。

 

本書「はじめに」より抜粋

危険を伴う建築中の高層ビルで仕事をしている建設マンは、命綱をしっかり付けていることで、安心して仕事ができ、転落という取り返しのつかない大きな事故=ミスは防げます。

しかし、一般のビジネスシーンに「命綱」はありません。

もし、オフィスワークにも「命綱」があったら、どんなに自信を持って仕事に臨め、致命的なミスを防いでくれることか。
そんなものがあったらいいなあ、と誰もが思うことでしょう。

仕事のミスを防ぐ「命綱の役目」。
実は誰でも手に入れることができます。あなたの中に眠っている「命綱」に気が付かず、使っていないだけなのです。

私は建設マンの安全を守る「命綱」を製造する会社を経営しています。その命綱は日本一多くの建設マンの声を聞いて作った製品です。
大切な命を預かる「命綱」(正式名称=墜落制止用器具安全帯)には、ひとつのミスも許されません。

では、私や我が社のメンバーは一切ミスをしないのかと言えば、正直なところたくさんのミスを重ねて来ました。命綱を作る会社の社長の私もメンバーも人間です。どうしてもミスが起こってしまうのです。

ミスを起こすと人間は、またミスを起こしたらどうしようと委縮してしまい、仕事への積極的な姿勢が失われてしまいます。それでは人も会社も成長できず停滞してしまい、悪循環を引き起こします。
そうなったらメンバーも私も由々しき事態になりかねません。
リーダーである以上、メンバーが安心して仕事ができるように、どういう時にミスが起こりやすいかを分析し、ミスを未然に防ぐ工夫を重ねているうちに、何を一番大切にしたら、ミスが減り、成果に変わるかが見えてきたのです。

それはとてもシンプルなことの積み重ねでした。

その思考や方法によって、我が社の命綱は安全帯業界初の「グッドデザイン賞」を2014年、2018年と2度も受賞できました。

また、より良い製品づくりのためにはメンバーの働く環境がとても大切です。少しでもメンバーにとって仕事がしやすい環境はどんなものなのかを考え、改善を重ねていくうちに、2017年に内閣府主催「女性のチャレンジ賞」、2018年、2019年は社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている会社と認められ、「ホワイト企業大賞特別賞」を受賞することもできました。

仕事のミスを防ぐことができれば、心に余裕ができ、安心して前向きに仕事に取り組めるようになります。すると不思議といろいろなことが好転し、そして……。

その先にある仕事の展開、人生を楽しみにしながら、この本を読み進めていってください。

(著者)

 

本書の構成

第1章 ミスが起きやすい魔の時を知る

第2章 ミスの注意信号はこうしてキャッチせよ

第3章 ミスの芽を摘む仕事の進め方

第4章 ミスを防ぎ、成果を上げる意識づくり

第5章 ミスを防ぎ、成果を上げるチームワーク

第6章 ミスを防ぎ、成果を上げる改善のすすめ

第7章 ミスが起きても、成果に変えていく方法

 

藤田尊子さん プロフィール

著者の藤田尊子さんは、1965年、大阪府生まれ。建設用防災用具、安全工具、装具の企画製造会社「株式会社基陽」代表取締役。

株式会社基陽を創業した両親の下に育つ。大学卒業後、証券会社勤務。その後、日本語教師(台湾~北京在住)を経て、2000年、株式会社基陽へ入社。2014年、代表取締役に就任。

<株式会社基陽 受賞歴>
2014年 「グッドデザイン金賞」「グッドデザイン賞」W受賞
2017年 内閣府主催「女性のチャレンジ賞」受賞
2018年 「グッドデザイン賞」受賞
2018年 「ホワイト企業大賞 人間愛経営賞」受賞……他多数。

 

ミスを「成果」に変える──命綱を作っている女性社長の仕事術
藤田 尊子 (著)

仕事の進め方・休み方、意識づくり、チームワーク、改善。建設マンから学んだ、ミスを防ぐための仕事のコツ。

 


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