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『俺たちはどう生きるか』「もういい大人なのに、まだ試練がやってくる。ああ、せつない……」大竹まことさんが自問自答の日々を赤裸々に綴る

大竹まことさん著『俺たちはどう生きるか』

大竹まことさん著『俺たちはどう生きるか』

大竹まことさん著『俺たちはどう生きるか』(集英社新書)が、集英社より刊行されました。

 

古希・70歳「これでいいのか」自問自答の日々 直筆原稿、収録!

いまだに毎日迷いながら生きている……。
「需要がなくなれば芸人なんて終わり」とわかっちゃいるのに、「あのジジイ、やるな」とまだ世間から言われたい。
「若者に教訓めいたことを何か言ってやりたい」と思うが、「そんな立派な人生を送ってきたか?!」と躊躇する。

 
歯に衣着せぬ語りで人気の芸人・大竹まことさんも、もう古希・70歳。
本書では大竹さんが、「歳をとれば、悩みなんてなくなると思っていたのに」とボヤきつつも、自分の仕事、老い、人間関係、そして社会について、自問自答の日々を赤裸々に綴っています。自筆原稿も収録。

 

本書の目次

第一章 昔みたいに

第二章 私たちがそれを選んだ

第三章 傍観者でいるのか

第四章 弱者は弱者のまま終わらない

第五章 ダメな大人の言葉などに耳を貸さぬが良い

 

大竹まこさん プロフィール

撮影:HAL KUZUYA

撮影:HAL KUZUYA

著者の大竹まこと(おおたけ・まこと)さんは、1949年生まれ。東京都出身。東京大学教育学部附属中学校・高等学校卒業。

1979年、友人だった斉木しげるさん、きたろうさんとともに「シティボーイズ」を結成。不条理コントで東京のお笑いニューウェーブを牽引。

現在、ラジオ『大竹まこと ゴールデンラジオ!』、テレビ『ビートたけしのTVタックル』他に出演。著書に『結論、思い出だけを抱いて死ぬのだ』等。

 

俺たちはどう生きるか (集英社新書)
大竹 まこと (著)

■本文より一部抜粋

私は、マネージャーのI君に言われて、ツイッターなるものを始めてみたが、どうもしっくりこない。
ほかのタレントや作家は、公演のお知らせなどに利用しているらしいが、なぜか、私はダメなのだ。
ある日、突然、炎上する。私には、その意味さえわからない。ただ、ツイッターの文言にあることは、一面、真実だとも思う。
「老害は死ネ」とわざわざ言われなくても、もう仕事もさほど多くないし、コメディアンとは、その時代と添い寝した男(女)たちのことだ。
持論である。時代から少しでもずれたら勝手に死んでいくだけである。
そろそろ、そんな局面が来た。いつまでもウジウジとテレビなどに出ていたくはない。
しかし、「また、あのジジィがやりやがったな、ちくしょう!」とも言われてみたい。
心底、庶民の側に立っていたいとの気持ちでやってきたが、全世界を敵にまわしたい欲望にもかられる今日この頃である (本文より)

 


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