【訃報】グラフィックデザイナーの長友啓典さんが死去 『週刊朝日』などのアートディレクター
グラフィックデザイナーで、『週刊朝日』『家庭画報』『GORO』など多くの雑誌のアートディレクターとしても活躍した長友啓典さんが3月4日に死去しました。77歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行います。
長友啓典さんは、1964年に日本デザインセンターに入社、1967年に日宣美賞を受賞。1969年にイラストレーターの黒田征太郎さんと共同でデザイン会社「K2」を設立しました。
雑誌や広告のデザインを数多く手がけ、書籍の装丁や挿絵、全日空の機内誌『翼の王国』でのイラスト付きエッセーの連載などでも活躍。
野坂昭如さんの著作「戦争童話集」の映像化にも黒田さんらと共に取り組み、2010年には核兵器廃絶と平和を呼び掛けるポスター「ヒロシマ・アピールズ」も制作しています。
1984年と2006年に講談社出版文化賞を受賞。公益社団法人「日本グラフィックデザイナー協会」の理事、東京造形大学客員教授などを歴任。
著書に『成功する名刺デザイン』『装丁問答』『「翼の王国」のおみやげ』などがあります。
一流の食道楽が飛んで、食べて、見つけた一級品のおみやげ。
「ただいま~。はい、おみやげ」というのどかな長友さんの声が聞こえてくる本です。 by阿川佐和子さん
――旅先からひとつだけ、日常に持ち帰るとしたら?
*60年間僕が食べ続ける蒲鉾
*〝海なし県〟の海産物
*一日30食限定の、富山の幻の鮨
*オシャレな宮沢賢治好みの最中
*大正7年創業の名物シュウマイ
*世界遺産もののピリカラ煎餅
*〝進化系〟もみじまんじゅう
……など、ANAグループ機内誌『翼の王国』に掲載された全国のおいしいおみやげと、おみやげ話50選!
装丁問答 (朝日新書)
装丁の名人が書いた装丁エッセイ。「ジャケ買い」した数々の本の批評や、漱石から現代まで本のデザインにこだわる人たちへのオマージュ。盟友・黒田征太郎との対談、伊集院静の友情寄稿つき。本好きに贈る一冊。