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「SEKAI NO OWARI」藤崎彩織さんエッセイ『ねじねじ録』が文庫化

文藝春秋は、バンド・SEKAI NO OWARIでは”Saori”としても活動している作家・藤崎彩織さんのエッセイ集第2弾『ねじねじ録』(水鈴社)を文庫化し、文春文庫より刊行しました。

 

「私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。」

藤崎彩織さんは、幼いわが子を育てながら悩み、メンバーと何度も喧嘩や仲直りして悩み、音楽を作って悩み、文章を綴って悩み――ああでもない、こうでもないと前に回ったり後ろに回ったり、うまく噛み合わない歯車のようにねじねじと悩みながら日々を過ごしてきました。

――本書は、作家として、音楽家として、母として、悩んで空回りするそのような日々の想いや風景を、本音で丁寧に綴ったエッセイ集です。

 
単行本が刊行されて3年が経つ今、現在の心境を綴った、文庫版の書きおろし特別エッセイも追加収録。文庫のカバーイラストは講談社出版文化賞さしえ賞や産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した人気イラストレーターの牧野千穂さんによるもの。デザインは大久保明子さん(文藝春秋)が手掛けます。

 

藤崎彩織さんからのコメント

「ねじねじ録」はコロナ下に出版したエッセイ集です。
どこにも行けず、家で落ち込むことの多かったあの時期、ねじねじと悩みながらなんとか少しずつ歯車を回していった日々のことを書いています。
久しぶりに読み返してみると、SEKAI NO OWARIのバンドメンバーとしても、母や妻や女としても、あんまり格好良くはないんだけど何だか一生懸命でいいな、と我ながら思ったりしました。
気軽に手に取って貰えたら嬉しいです。

 

著者プロフィール

(c) 森本美絵/水鈴社

(c) 森本美絵/水鈴社

藤崎彩織(ふじさき・さおり)さんは、1986年生まれ、大阪府出身。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」では”Saori”としてピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。

文筆活動でも注目を集め、2017年に刊行された初の小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』『ざくろちゃん、はじめまして』がある。

 

ねじねじ録 (文春文庫)
藤崎 彩織 (著)

セカオワメンバーとの「30年来の仲直り」、自身6歳の冒険談など、子育てに奮闘する中で著者が率直に優しく鋭く綴ったエッセイ

 


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