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第31回松本清張賞受賞!井上先斗さん『イッツ・ダ・ボム』が書籍化

今年4月に第31回松本清張賞を受賞した、井上先斗さん著『イッツ・ダ・ボム』(「オン・ザ・ストリートとイッツ・ダ・ボム」を改題)が文藝春秋より刊行されました。

 

松本清張賞の選考委員はもちろん、ストリートカルチャーの専門家からも絶賛の声!

 
【あらすじ】

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。
公共物を破壊しないスマートな手法で鮮やかにメッセージを伝えるこの人物の正体、そして真の思惑とは。うだつの上がらぬウェブライターは衝撃の事実に辿り着く。(第一部)

20年近くストリートに立っているグラフィティライター・TEEL(テエル)。ある晩、HEDと名乗る青年と出会う。彼はイカしたステッカーを街中にボムっていた。馬が合った二人はともに夜の街に出るようになる。しかし、HEDは驚愕の〝宣戦布告〟をTEELに突き付ける。(第二部)

「俺はここにいるぞ」と叫ぶ声が響く、圧巻のデビュー作!

 
◆松本清張賞の選考委員、ストリートカルチャーの専門家から絶賛の声!

◎森見登美彦さん(小説家)
「もはやズルい」

◎米澤穂信さん(小説家)
「夜の街の光を放つ、ささやかで切実な犯罪小説――圧倒的だった」

◎宇多丸さん(「RHYMESTER」・ラッパー)
「究極の路上文化(ストリート・カルチャー)たるグラフィティの基礎知識をまず先に叩き込んでおいて、からの……最終的にはその本質?変質を巡る重大な問いまでこちらに託してくる、恐るべき最新型ノワール! 本を閉じた後、あなたの『街』の見え方は、確実に変わってしまうだろう」

◎いとうせいこうさん(小説家・ラッパー)
「ヒップホップ四大要素のひとつ、グラフィティを理解するための最良の入門書にして、表現と自我を巡る娯楽小説」

◎大山エンリコイサムさん(美術家)
「ストリートアートと小説それぞれの想像力が交差する最先端の風景を提示している」

 

書き下ろしエッセイ「文春本社へ落書きを」を特別公開!

文春の地下に描かれたグラフィティ(オビなし書影)

文春の地下に描かれたグラフィティ(オビなし書影)

本書の装丁のために、あるアーティストの方がグラフィティを書き下ろしました。ロケーションはなんと、文藝春秋の地下駐車場。グラフィティライティングを生で目にするのは初めてだという著者の井上さんが、現場に潜入!

 
その夜、「文春の地下」では何が繰り広げられていたのか。ルポエッセイを、『文春読書オンライン』にて公開中です。

★URL:https://bunshun.jp/articles/-/72887

 

著者プロフィール

井上先斗(いのうえ・さきと)さんは、1994年生まれ、愛知県出身。川崎市在住。成城大学文芸学部文化史学科卒業。2024年『イッツ・ダ・ボム』で第31回松本清張賞を受賞しデビュー。

敬愛する作家は伊坂幸太郎さん、島田荘司さん、松本清張さん、結城昌治さん、ドナルド・E・ウェストレイク、ローレンス・ブロック。70年代パンク・ロックが好き。

 

イッツ・ダ・ボム
井上 先斗 (著)

阿部智里、額賀澪、川越宗一、波木銅らを輩出した第31回松本清張賞受賞作!

森見登美彦さんが「もはやズルい」と、
米澤穂信さんが「夜の光を放つ、ささやかで切実な犯罪小説――圧倒的だった」と激賞した鮮烈なデビュー作!

◆◆◆

グラフィティ graffiti
おもにエアゾールスプレーやマーカーを用いて街に書かれた名前や絵柄。

ボム bomb
街にグラフィティを書いたり、ステッカーを貼ったりする行為。またはその痕跡。
特に違法に行われるものを指す。

◆◆◆

グラフィティって
違法な落書き? 高尚なアート?

「日本のバンクシー」と耳目を集める新鋭〈ブラックロータス〉
彼の正体を熱心に追うウェブライター
ストリートにこだわり続ける〈TEEL テエル〉
そして「落書きなんて流行らない時代」にボムを始めた青年

「俺はここにいるぞ」と叫ぶ声が響く、新世代のクライム・ノヴェル!

 
【関連】
文春地下駐車場に落書きが…社長車の後ろの壁に現れたグラフィティ、その正体はいったい!? | 文春オンライン
松本清張賞|日本文学振興会

 


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