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新刊本のタイトルを募集した「小説X」 担当編集者が語る出版業界再生の可能性

新刊本のタイトルを募集した「小説X」 担当編集者が語る出版業界再生の可能性

新刊本のタイトルを募集した「小説X」 担当編集者が語る出版業界再生の可能性

電子書籍ランキングサイト「電子書籍ランキング.com」は、2月14日に「タイトル不明」の本として、インターネット上に全文無料公開し、タイトルを読者から募集する企画を行った『小説X あなたをずっと、さがしてた』の担当編集者へのインタビュー記事を公開しました。

 

「新刊本のタイトルを募集します」。『小説X』担当編集者が語る 出版業界再生の可能性

小学館が1月に電子書籍、紙書籍で出版した『小説X あなたをずっと、さがしてた』(著者:蘇部健一さん)は、「タイトル不明」の本として、インターネット上に全文無料公開。タイトルを読者から募る企画を行いました。反響は上々。ニュースサイトやSNSで話題を集めました。
そこには、どんな意図や想いがあったのでしょうか?

電子書籍ランキング.comでは、『小説X あなたをずっと、さがしてた』の担当編集者にインタビューを実施。タイトル公募の意図、渦中でどのような想いだったのか等、企画のことから、著者・蘇部健一さんにまつわるエピソードまで、赤裸々に語っていただいています。

 
<以下、インタビュー記事の一部抜粋です。>

― 紙書籍ならではの取り組みをお伺いしました。電子書籍での取り組みを教えてください。

編集:電子書籍版のみ、あとがきを付けています。読者さんからは、「小学館の商売って何なんだ」と書かれていましたけど(笑)。電子書籍に関しては、有料版にはあとがきを付けようと初めから決まっていました。紙書籍の出版は、その後に決まりました。紙書籍にのみ収録している短編は、もし、本作が紙書籍として出版できなかったら、短編を電子書籍として出版するという約束で蘇部さんに書いて頂きました。あとがきも短編集も両方面白いので、両方読んで欲しいです。

電子書籍で無料版を読んだ方もたくさんいらっしゃると思いますが、紙書籍は挿絵と短編が入っているので、紙書籍を買っても全く損ではないと思います。また、無料版を読んだ方も、電子書籍を改めて読んで頂くと、驚きを感じると思います。電子書籍も紙書籍も、本当にお勧めします。

― 過去のインタビューでは、初めて原稿を読んだ時に、電子書籍向きだと仰っていました。紙向きと電子書籍向きという違いはどこにあるのでしょうか?

編集:私は紙向きか電子書籍向きかどうか全く考えていなかったです。デジタル事業局の人間に相談したときに、始めから終わりまですぐ読めるので「電子書籍向き」だと言っていて、そうなのかなと。専門的なスキルを積んできた人の目は、流石だなと。手前味噌ですが、社内にすごく優秀な人材がいたことを再発見しましたし、デジタル事業局だけでなく販売部や宣伝部、編集部の連携を強めていけたらなと、すごく思いました。

そもそも、「電子書籍向き」という言い方が目から鱗でした。『小説X あなたをずっと、さがしてた』が、「電子書籍向き」と言われても、私自身電子書籍で読んだことが無かったので、「紙書籍向き」との違いがあまり分かりませんでした。文芸は電子書籍と紙書籍とは親和性があまり無いなと決めてかかっていたんです。しかし、デジタル分野に長けている人が、「これは電子書籍向き」と言った意味は、本作にとっては大きかったですね。

※インタビュー記事の全文は、https://goo.gl/ZMAqst をご覧ください。

 

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小説X あなたをずっと、さがしてた
『小説X』タイトル募集で話題の本が刊行!

WEBで期間限定全文無料公開しタイトルを募集した『小説X』。総閲覧数14000人、タイトルには1261通もの応募が殺到。「最後の結末に身の毛もよだちました」「とにかく面白くてあっという間に読めた」「何度も読むと違う面白さが浮かび上がってくる」など、たくさんの感想が寄せられた話題のストーリー展開。『小説X』にタイトルがついていよいよ単行本刊行。
書き下ろし短編「四谷三丁目の幽霊」も収録。

(ストーリー)
奈子は、大学の通学路でいつもすれちがう男性がとても素敵で、ずっと気になっていた。話しかけることもできず日々は過ぎ、いつのまにか彼に逢えなくなってしまう。彼に再会する日を夢見る奈子。だが、親友の葵とともに彼をさがすも、いつもあと一歩のところですれちがってしまう。最後の1行に命を懸けた蘇部健一渾身の1作。

ネット騒然!ラストに驚愕!読み始めたら止まらない!戦慄の展開が待ち受ける恋愛ミステリーを是非ご堪能ください!!

 
小説X あなたをずっと、さがしてた 【電子オリジナル版】
『小説X』タイトル募集で話題の本がデジタル先行配信!ラスト一行にあなたは驚愕する・・・。

電子版でしか読めない蘇部健一氏によるあとがきも収録。

 
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