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櫻いいよさん初の本格ファンタジー「烏羽色のふたり」シリーズ第1弾『滅びのカラス』が刊行

『君が落とした青空』『交換ウソ日記』(ともにスターツ出版)が映画化されるなど、10代を中心に人気の作家・櫻いいよさんによる、初の本格ファンタジー小説〈烏羽色のふたりシリーズ〉第1巻『滅びのカラス』(イラスト:急行2号さん)がPHP研究所より刊行されました。

 

中高生に支持される作家の新境地

メディアミックス化もされた『交換ウソ日記』は、TikTokでの紹介動画がバズったことで、中高生の間で大きな話題となり、シリーズ累計発行部数は65万部を突破しています。青春や恋愛をテーマにした作品はもちろん、思春期ならではのリアルな葛藤や心の傷を丁寧に描いた作風で、10代の支持を得てきました。

 
本書は、これまで著者が書いてこなかったテーマである「ファンタジー」に挑んだ、新境地といえる作品です。カバーイラストと挿画は、「笑わなくても可愛い女の子」というテーマと作品がSNSで話題のイラストレーター・急行2号さんが描き下ろしました。定評のある「光の表現」を駆使して、物語の世界観を読者に届けます。

 

「子どもだった私に、このお話を読んでもらいたかった」

著者は長い間、「なんの特殊能力もない子どもが、なにかを探し求めて突き進む話。大きな力で守り守られるのではなく、自分と仲間の力でコツコツと前に進む」冒険ファンタジーを書いてみたいと、考えていました。それはまさに、子ども時代の自分に届けたい物語でもありました。

 
発刊にあたり、著者は
「ここではないどこかにいきたかった、なんの力もない私でも戦えるんだと信じたかった、そんなかつての幼い私に手渡しに行きたいお話になったかなと思っています。幼い私がどんな感想を抱くのかはわからないですが、誰かに楽しんでもらえたら嬉しいです」
と述べています。

 
【あらすじ】

学校からの帰り道で川に落ちたことをきっかけに、人間とは異なる見た目の“じゃない者”と、いわゆる人間“ひと”が共存する不思議な世界に迷い込んだ、中学1年生の冥(めい)。真っ黒な制服姿で突然現れた冥は「言い伝えにある、この国を滅ぼすカラスだ」と考えられ、この国の王族たちから命を狙われる身になってしまう。一緒に川に流されたはずの双子の弟・涅(くり)の行方を探すべく、冥はこの世界で出会った“じゃない者”たちや、奴隷の少年の助けを借りて世界を旅することになるが……。

 

著者プロフィール

 
■櫻いいよ(さくら・いいよ)さん

大阪府在住。2012年に『君が落とした青空』(スターツ出版)でデビュー、累計20万部を突破する大ヒット作となる。

そのほかの主な著書に『交換ウソ日記』シリーズ(スターツ出版文庫)、『図書館の神様たち』(小学館文庫キャラブン!)、『世界は「 」で満ちている』『世界は「 」で沈んでいく』『世界は「 」を秘めている』 (以上、PHP研究所)などがある。

 
■イラスト:急行2号さん

独学で積み重ねてきた「テクニック」と「光の表現」で、一瞬の表情を切り抜く、いま若い女性たちから絶大な支持を集めるイラストレーター。

 

烏羽色のふたりシリーズ1 滅びのカラス
櫻 いいよ (著), 急行2号 (イラスト)

【櫻いいよ初の本格ファンタジー小説シリーズ第1巻】
明日はいい日になる、世界は素敵だ。――そんなの、嘘だ。
中学一年生の少女が迷い込んだのは、異種族とひとが共存する、残酷な世界。

 


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