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奈倉有里さん『ロシア文学の教室』刊行記念!1日限りのリアル「ロシア文学の教室」を開催

ロシア文学研究者・奈倉有里さんによる、青春小説にして異色のロシア文学入門書『ロシア文学の教室』が文藝春秋より刊行されました。これを記念して、青山ブックセンター本店にて、奈倉有里さんを講師に迎え、1日限りのリアル「ロシア文学の教室」が6月30日(日)に開催されます。

 

青春小説にして異色のロシア文学入門『ロシア文学の教室』について

 
【本書の内容】

「この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とは何かを考えます」
山を思わせる初老の教授が、学生たちをいっぷう変わった「体験型」の授業へといざなう。

小説を読み出すと没頭して周りが見えなくなる湯浦葵(ゆうら・あおい)、
中性的でミステリアス、洞察力の光る新名翠(にいな・みどり)、
発言に躊躇のない天才型の入谷陸(いりや・りく)。

「ユーラ、ニーナ、イリヤ」と呼ばれる三人が参加する授業で取り上げられるのは、ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』、ドストエフスキー『白夜』、トルストイ『復活』など才能が花開いた19世紀のロシア文学だ。

社会とはなにか、愛とはなにか?
この戦争の時代を考えるよすがをロシア文学者・翻訳者の著者が真摯に描く「ロシア文学の教室」。

 
《目次(シラバス)》

第1講 大通りの幻
ニコライ・ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』

第2講 仄暗い森のなか
アレクサンドル・プーシキン『盗賊の兄弟』と抒情詩

第3講 孤独な心のひらきかた
フョードル・ドストエフスキー『白夜』

第4講 距離を越える声
アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』

第5講 悪魔とロマンティック
ミハイル・レーモンルトフ『悪魔』

第6講 布団から出たくない
イワン・ゴンチャロフ『オブローモフ』

第7講 恋にめちゃくちゃ弱いニヒリスト
イワン・ツルゲーネフ『父と子』

第8講 土埃に舞う問い
ニコライ・ネクラ―ソフ『ロシヤは誰に住みよいか』

第9講 やり直しのないこの世界
アントン・チェーホフ『初期短編集』

第10講 心の声の多声
マクシム・ゴーリキー『どん底』

第11講 温室の夢
フセーヴォロド・ガルシン「アッタレーア・プリンケプス」

第12講 よみがえるときまで
レフ・トルストイ『復活』

 

1日限りのリアル「ロシア文学の教室」開催概要

 
■開催日時:6月30日(日)13:30~15:00(開場 13:00~)

■料金:1,540円(税込)

■定員:100名

■会場:青山ブックセンター本店 大教室

★詳細&申込み:https://aoyamabc.jp/collections/event/products/nagura-0630

 

著者プロフィール

ロシア文学研究者、翻訳者。1982年生まれ、東京都出身。2002年からペテルブルグの語学学校でロシア語を学び、その後モスクワに移住、モスクワ大学予備科を経て、ロシア国立ゴーリキー文学大学に入学、2008年に日本人として初めて卒業し、「文学従事者」という学士資格を取得。東京大学大学院修士課程を経て博士課程満期退学。博士(文学)。研究分野はロシア詩、現代ロシア文学。

2021年、博士論文『アレクサンドル・ブローク 批評と詩学 ――焼身から世界の火災へ――』で第2回東京大学而立賞、2022年『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』で第32回紫式部文学賞、同年『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』で第44回サントリー学芸賞を受賞。

著書に『ことばの白地図を歩く』、『文学キョーダイ!!』(弟・逢坂冬馬さんとの共著)など。訳書にミハイル・シーシキン『手紙』、リュドミラ・ウリツカヤ『陽気なお葬式』、フョードル・ドストエフスキー『白夜』『未成年(縮約版)』、ウラジーミル・ナボコフ『マーシェンカ』、サーシャ・フィリペンコ『理不尽ゲーム』、(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『亜鉛の少年たち』(日本翻訳家協会賞・翻訳特別賞受賞)、サーシャ・フィリペンコ『赤い十字』ほか多数。

 

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