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若竹千佐子さんの芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』が50万部突破! 特設サイトもオープン

若竹千佐子さんの芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』が50万部突破! 特設サイトもオープン

若竹千佐子さんの芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』が50万部突破! 特設サイトもオープン

若竹千佐子さんの第158回芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)が発行50万部を突破しました。過去10年の芥川賞受賞作では、又吉直樹さんの『火花』、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』に次ぐ部数(出版科学研究所調査による)です。

 

若竹千佐子さん『おらおらでひとりいぐも』が芥川賞受賞24日で50万部達成!

若竹千佐子さん著『おらおらでひとりいぐも』は2017年8月末に公募の新人文学賞である第54回文藝賞を同賞史上最年長で受賞し、『文藝』冬季号(2017年10月7日発売)に掲載されると「玄冬(げんとう)小説」としても注目され、たちまち新聞各紙で話題となりました。
※「玄冬小説」とは、歳をとるのも悪くない、と思える小説のこと。

なお、文藝賞受賞作が芥川賞を受賞するのは初めてのことです。

 
同年11月に初版7000部で単行本化した本作は、発売2日で重版が決定したのを皮切りに版を重ね、芥川賞受賞前の1月12日には純文学の新人作家のデビュー作としては異例の6.5万部を突破しました。
そして2月9日を以って、芥川賞受賞24日で、50万7千部(102刷)となり50万部達成となりました。

芥川賞受賞直後は全国の書店で売り切れ店が続出し、重版出来後は売上ランキング1位の店が多発する本作。文藝賞・芥川賞の選考委員のみならず、発売当初より久米宏さん(司会者)、上野千鶴子さん(社会学者)、小林紀晴さん(写真家)、酒井順子さん(エッセイスト)、吉田都さん(バレリーナ)など各界から絶賛の声が多数集まっています。

 
63歳・専業主婦のデビュー作が芥川賞受賞という話題性が注目を集めているのはもちろん、主人公である74歳の「桃子さん」の物語への感動や共感の声は、SNSや口コミで世代を超えて広がり続けています。

 

『おらおらでひとりいぐも』特設サイトがオープン

2月9日より、『おらおらでひとりいぐも』特設サイトがオープンしました。

若竹千佐子さん自身の声によるタイトルコールはじめ、試し読み、プロモーション動画など公開中です。

★URL:http://www.kawade.co.jp/oraora/

 

『おらおらでひとりいぐも』 あらすじ

結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京五輪のファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出した桃子さん。
身ひとつで上野駅に降り立ってから50年。
住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、夫の突然の死……。

「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
東京近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声が沸き上がりはじめる。
捨てた故郷、疎遠な息子と娘、そして亡き夫への溢れる愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いた境地とは?

 

若竹千佐子さん プロフィール

著者の若竹千佐子(わかたけ・ちさこ)さんは、1954年、岩手県遠野市生まれ。遠野で育ち、子どもの頃から小説家になりたいと思っていた。

岩手大学教育学部卒業後は、臨時採用教員として働きながら教員採用試験を受けるが、毎年ことごとく失敗。目の前が真っ暗になるほど落ち込む中で夫と出会い、結婚。30歳で上京し、息子と娘の二児に恵まれる。都心近郊の住宅地で子育てをしながら、深沢七郎、石牟礼道子、町田康、河合隼雄、上野千鶴子の本を愛読していた。

55歳のとき、夫が突然、脳梗塞で死去。悲しみに暮れ自宅に籠る日々を送っていると、息子から「どこにいても寂しいんだから、外に出たら」と小説講座を勧められ、通いはじめる。主婦業の傍ら本作を執筆し、2017年、第54回文藝賞を受賞しデビュー。翌年(2018年)1月、同作で第158回芥川賞を受賞する。

 

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
おらの今は、こわいものなし。

結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――

青春小説の対極、玄冬小説の誕生!
*玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと。
新たな老いの境地を描いた感動作。第54回文藝賞受賞作。
主婦から小説家へーー63歳、史上最年長受賞。

◎文藝賞全選考委員絶賛!
「東京オリンピックの年に上京し、二人の子どもを産み育て、主婦として家族のために生き、夫を送って「おひとりさまの老後」を迎えた桃子さんは、戦後の日本女性を凝縮した存在だ。桃子さんは私のことだ、私の母のことだ、明日の私の姿だ、と感じる人が大勢いるはず」
――斎藤美奈子氏
「宮澤賢治「永訣の朝」にある「Ora Orade Shitori egumo」のフレーズ。それを悲しみのうちに死ぬの意ではなく、独り生きていく「自由」と「意欲」に結びつけた。「老い」をエネルギーとして生きるための、新しい文学が生み出された」
――藤沢周氏
「人の気持ちは一色ではないということを、若竹さんはよくぞ?んだ。年を経たからこその、若々しい小説」
――保坂和志氏
「取り返しのつかない命のなかで、個人の自由や自立と、その反対側にある重くて辛いものも含めた両方を受け取って、人生を肯定的にとらえるまでにいたったのが見事」
――町田康氏

◎早くも話題沸騰! 反響続々!
「ほんとはね、ほんとは「独りがいい」。出会いも歓びだが、死別も解放だ。地声で語られた女のホンネが炸裂! 」
――上野千鶴子氏
「死すことのない共同体の言葉。それが支える「老い」の姿に初めて触れた。「頭の中に大勢の人たちがいる」ことは、きっと孤独ではない」
――小林紀晴氏
朝日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、共同通信ほか、絶賛の声多数!

 
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